大切な人を失うのが怖い
数年間、親代わりのようにお世話になっているご夫婦がいらして、その旦那様が、今年1月に突然亡くなられたという知らせを受けました。
コロナ禍な上、家族葬で、私は最後に一目会うことさえ叶いませんでした。そして私は、未だに旦那様が「亡くなった」とはどうしても思うことができず、この話題になると、他人事というか、まるで別世界の出来事のように感じます…。普段、どうでもいいことで泣く私ですが、この件に関しては一度も泣くことができず…私は冷たい人間なのかなぁと、奥様にも申し訳なさでいっぱいです。どうにかして心の整理をつけようと試みたのですが、この半年以上、ずっと気持ちの落とし所がない状態です。
そんな中、唯一私が何かを感じるのは、奥様とお会いした時の別れ際です。これが奥様との最後の会話になったらどうしよう、どこか遠くに行ってしまったらどうしようと、怖くて怖くてたまりません。時間が経てば、怖い気持ちも無くなるのかな、と思っていたのですが、無くなるどころか、恐怖は膨らむばかりです。奥様とお会いした時の時間が、楽しければ楽しいほどに…。
旦那様に対する気持ちも変わることはなく、奥様を失ってしまうのがとにかく怖くて…。こうしている時間さえ惜しいくらい、奥様とは一回でも多く会いたい、1分でも1秒でも一緒にいたいと思うのですが、その分恐怖を感じます。これから私は、どのように旦那様と、奥様と向き合っていけばいいのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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これからの一期一会を大切に
拝読させて頂きました。
大切な方が突然お亡くなりになられてあなたが大変なショックを受けておられること、大変な悲しみにくれていること、そして後悔の念にさいなまれておられて何もかもが怖くなってしまわれていることを読ませて頂きました。あなたのお気持ちをとてもよくわかります。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
本当にある日突然大切な人がいなくなってしまう恐怖というのはその状況におちいってみないとわからないものです。まさまそんなことある?と本当に疑ってしまいますし、何でそんなにも早くあっけなく亡くなってしまうのか?と悔やみうらんでしまいたくもなるものです。
ただそれだけその人の存在が自分にとって欠かせないなくてはならない存在であったということですし、その人によって自分が育まれ支えられていたという証でもあるのです。
私達はそのように大切な方々に支えられ励まされ恵まれて今を生きているのです。ですからあなたにとってその人の存在が如何に大きかったかということです。
人の命というのは誰しもがわからないです。限られたその命や時間の中でいかに生きることが大事か、大切な人とのつながりをいかに生きるかが大事かをあなたも実感なさったことでしょう。
その方は今でもあなたとのつながりの中で生きていますし、あなたもその方や奥さんとのつながりの中で生きておられるのです。あなたが生きていることがその方や奥さんが生きている証でもあるのです。
悲しみは尽きないでしょうけれどどうかその方に心から手を合わせ真心込めて安らかにとお祈りなさると共にあなたの様々こみ上げてくるお気持ちを素直にお伝えなさって下さいね。その方は必ずあなたの思い全て優しく受けとめて下さるでしょうし、あなたをこれからもいつでもどこでもどんな状況でも見守っていて下さるでしょう。
あなたとその方や奥様とのご縁はこれからも永遠に続いていくのです。奥様とのこれからのコミュニケーションも一期一会その時その時をどうか今まで以上に大切になさって下さい。奥様との一言一言をどうか大切になさって下さいね。
あなたも奥様もいつの日かその天寿を全うなさる時が来ます。その時も必ず仏様がお導きなさって下さり、その方が優しくお迎えになさって下さり共に喜び合い分かち合うことでしょう。
あなたがこれからもその方に守られ毎日を健やかに生きていかれます様その方に祈ってます。