取り返しのつかないことをしてしまった
はじめまして。結婚生活19年目の夫です。妻との間に3人の子どもがおります。家族で出かけたり、子どもたちの部活の応援に行ったりと、家族のありがたみを感じながら幸せに過ごしておりました。
先日、妻からこれまでの私の言動に対して、激しい嫌悪感を持っていて、子どもたちがいなければとっくに離婚していたと言われました。
家事や子育てにおいて私が何もしてこなかったことを始め、仕事から帰宅後の私の態度、妻の話を関心持たないで聞いてしまったことや、妻が体調崩した時もいたわらないことを含め、妻に対しての思いやりがあまりにも欠けてしまっていたことなど、妻の私に対する積年の気持ちを聞きました。私は、自分のことばかりしか考えず行動していたのです。妻に言ってもらうまで気づいていなかったのです。本当に情けないです。
妻から言わせれば、何度も言ってきたのに私が改善しなかったから自業自得であると。その通りだと思います。本当に恥ずかしいし、世間の皆様からすれば「捨てられないだけましですよ。」と言われても仕方ないと思います。今更夫婦関係を修復したいと考えること自体が、独りよがりのわがままな考えであるのは重々承知しております。長年の私の言動に対して、謝っても謝っても謝っても謝っても、たった一度の妻との結婚生活、そして3人の子どもたちとのかけがえのない時間は戻ってきません。
これまでの家族の写真や、子どもたちからもらった手紙の数々を見ながら、今までの行動を悔い改めていかなければいけないと考えております。と同時に「もうおしまいなんだよ。」「離婚してお前が出ていけば丸く収まるんだよ。」という心の声に押し潰されそうになります。死にたいとも考えました。しかし、死んでも家族に更なる迷惑をかけるだけで、それこそ独りよがりのわがままな考えと思い、その選択肢は外しております。
妻はこれまで辛苦を重ねているときも、ずっと弱音をはかず頑張っていました。何もしてこなかった私がこんなことで…という思いがありますが、前に進むために様々な心の声に押し潰されずに生きていくためのご示唆をいただければ、大変ありがたいです。ご多用の中、申し訳ありませんがよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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これからは身近な「おかげさま」に感謝と幸せを感じる生き方を
あなたが、こうして整った暮らしの中で、手にしてきた今の環境や幸せは、妻や子どもさん達があなたに与えてくれていた幸せだったのですね。
もちろん、あなたが何もしなかったはずはないと思うのですよ。ただ、それは、妻には届かず、負担や不満ばかりが積もってしまっていたのですね。
伝えてくれて、よかったと思いませんか。嫌悪や離婚という憎しみも感じますが、それが過ぎると無関心になります。存在否定ですよ。その前に、あなたは知ることが出来たのです。
あなたには、妻も子も必要な存在ですよね。
妻は、あなたに何を望んでいるのでしょうか。先の離婚ですか?
共に生きる道があるのなら、これからは、謝罪より(謝って、あなたはどうするのよ?…となるので)感謝を重ねていきませんか。
あなたが心地良く暮らす環境、洗濯された服、過ごしやすい家、温かい食べ物、ゆっくり休める布団、近所だって妻が日頃付き合いをしてくれているから〜そんな毎日が、全て家族のおかげで整ってきたことに、ありがとうと改めて感謝していきましょう。伝える、気遣う、ちょっとしたことが、実はとても大切ですよね。
これからは、身近な「おかげさま」に感謝と幸せを感じていける生き方を。
あなたのおかげで、今がある、私がいる、ここに こうして いられる。
それって、何ものにも代えがたい幸せですよね。
質問者からのお礼
中田三恵 様
早々にご回答いただきまして誠にありがとうございます。
「おかげさまで」「感謝を重ねる」改めて伺うと私にとっては非常に心に響く言葉ですね。20年近くの歳月を取り戻したいという自己欲求が先走ってしまい、肝心なことを見失っておりました。
正直、妻との関係を取り戻すのはかなり厳しいと思っております。妻の気持ちを聞けたからこそできることがある、と信じながら、感謝の気持ちを大切に過ごしていきたいと思います。
中田様、ありがとうございました。