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妻がいなくなるのが怖いです

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妻が余命3ヶ月の宣告を受けました。

今年の1月から抗がん剤治療を続けてきましたが、残念ながら効果がありませんでした。

余命宣告を受けてから
私自身、気分が滅入り、
何をやっても涙が出てくるし、
絶望感でいっぱいです。

余命はあくまで平均値なので、
もっと生きれる!
もっと生きて欲しいって
願いはあるものの、
一方では、
日に日に弱っていく妻を見ていると、やはり厳しそうだなとも感じます。

妻とは結婚して22年、子供はおらず、何をするのも二人で楽しく過ごしてきました。
そんな妻がいない生活なんて、到底考えられず、辛くて辛くて、もう本当に心が持ちません。パンク寸前です。

これから先、緩和ケアになっていき、状況も更に厳しい日々になると思います。

このまま私の心がパンクしてしまっては、妻の為にはならないと思っていて、今の内に精神面を立て直しておきたいです。

私はどのような心構えでいるべきでしょうか?
何かヒントとなるようなお言葉を頂けるとありがたいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

別れではなく、また遇える世界がある。仏様をたよって。

今、懸命に生きておられるのですね、あなたのそばで。あなたの存在が、何より大きな支えでしょうね。

それでも別れなくてはならない、先に逝かなければならないという現実は本当に苦しいことだと思います。

仏教では、同じ場所に生まれ、永遠のいのちとなり生きていける世界があります。
別れではなく、また遇える世界。
それは、阿弥陀如来の願いであり、私たちの救われる道。

私も大切な方々と別れてきました。今でもいろんな想いがありますが、大切にしているのはその方たちとの約束です。またお浄土で必ず会いましょうねと。
どんなに辛くても寂しくても悲しくて、二度と会えないわけじゃない、私もいつの日か あちらに往くのだから。死んでいくいのちじゃない、阿弥陀仏に願われて、生まれさせていただくいのち、大切な人と約束したいのち。

そう思うと、とても穏やかであたたかな気持ちになれるのです。お念仏とともに、大切な方々は、私の中でちゃんと生きていて、私を待っていてくださいます。
信仰というのは、今を生きる支えとなるだけでなく、来世への願いと安心に繋がっていく。

どうぞ残された時間を、大切に、伝え合い、来世へのお約束をなさってくださいね。待っていてね、必ず行くからね、また会えるんだよと。阿弥陀如来という仏様を、たよってください。あなたの心も、きっと支えてくださいますよ。私もそうやって何とか生きています。

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おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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大切な奥様にしてあげること

大好きな奥様が余命宣言されて、心痛めていらっしゃるのですね。それはたいへんですね。誠に共感します。奥様が亡くなられること、亡くなられてからのご自分の暮らしの事などを考えると、どうしたらいいのか分からなくなりますね。
 それは貴殿が奥様を深く愛しておられるからですね。その奥様をより深く愛し、しっかり支えるのが今、この時かと存じます。
 ブッダは幸せを感じる方法として、「今、ここで起きていることにしっかり気づくこと」と説きました。その技術が瞑想法として発見されました。
 今こそ、しっかりご自分の心をコントロールしていただく必要があります。
 マインドフルネスという瞑想をおこなって、心を落ちつけることで、病床の奥様をしっかり支えることができます。そして、奥様に深い愛情をしっかりお伝えください。それにより、今後のことをどうすべきか、ご自分で判られるようになると思います。 また、ご自分の生活もどうすべきか判ってくるかと存じます。お礼のメール、拝受いたしました。そうです、泣くのはまだ早いのです。そして、奥様にマインドフルネス瞑想をおしえてあげて教えてあげてください。がんなどの鬱症状にも効果が証明されております。また、合掌をした後の貴殿の掌を奥様のお体に当ててあげてください。これが釈迦が医王とよばれた仏教医学です。きっと、役に立つと存じます。私ならこうすると思い、書かせていただきました。奥様との良い思い出を沢山作ってくださいね。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

中田様

お忙しい中、ご回答頂きましてありがとうございます。朝から何度も何度も読ませて頂いています。

永遠の別れじゃないのですね!
来世でまた会えるのですね!
必ず必ず会いたいです。
いつの日か。

そして、
残りの時間、妻とたくさん話しをしたいと思います。
「待っていてね」という言葉も何度も伝えたいと思います。
たくさん約束もしたいと思います。

本日は貴重なお時間を私の為に割いていただきありがとうございました。

竹内様

お忙しい中、ご回答頂きましてありがとうございます。

そうなのです。
妻がいなくなってしまう恐怖と、それによる将来な寂しさ。
それらに果たして耐えれるのか、
と色々考えてしまいます。

竹内様からの
「しっかり支えるのが今、この時かと存じます。 」
には目が覚めた気がします。
泣くのはまだ早いですよね。

今はしっかり支えるのが優先と再認識させて頂きました。

しかし、今後、
やはり辛い事の連続になるとおもております。

「マインドフルネス」という瞑想、早速調べて実践したいと思います。
そして私自身が落ち着いて妻のサポート全力で出来るように気持ちを整えていきたいです。

本日は貴重なお時間を私の為に割いていただきありがとうございました。

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