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過去の不倫について

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有り難し有り難し 20

初めて相談させて頂きます。
私は現在結婚し、夫と2人暮らしです。

結婚する前なのですが、職場の既婚者の男性と不倫をしていました。
それまでの私は恋愛経験が皆無で、周りは色んな人と恋愛しているのに何で自分は…と嫉妬やら焦りやらで沈んでいる中で声を掛けられ、悪いとは思いつつ流されるまま不倫をしてしまいました。

その人とは半年ほど関係を続けた後、転勤することになり、自然に離れました。
その後、今の夫と知り合い、付き合うことになりました。

夫は私にとってもったいないくらい良い人で、付き合っていくうちに、過去に不倫をしてしまったという罪悪感に苛まれました。
このまま夫と付き合ってはいけない、私より良い人と幸せになって欲しいと思い、夫に過去のことを打ち明けました。
しかし夫はそんな私でも受け入れてくれ、その後結婚をすることになりました。

そして現在夫との子供を妊娠しています。
妊娠を実感するにつれ、過去を思い出すようになり、私はこのまま幸せになっていいのかと考えるようになりました。

不倫なんかした私が子供を産んで育てていいのか、親になる資格はないのではないか。
大切に育ててくれた両親や家族、私を受け入れてくれた夫、そして今お腹の中にいる赤ちゃん、色々な人に顔向けできないような生き方をしてしまったと後悔の念が後を絶ちません。

何てことをしてしまったんだと毎日泣いてばかりで、苦しいです。
赤ちゃんもこんな私が親なんて嫌でしょうし、正直言って赤ちゃんを産んでから死んでしまった方がいいのではないか。
私を受け入れてくれた夫には申し訳ないですが、別のもっと良い人と結婚して赤ちゃんと幸せになってほしいと考えています。

自分勝手なのは分かっていますが、毎日罪悪感に苛まれて苦しくて本当に死んでしまいたいです。
ですが、赤ちゃんがお腹の中にいる以上は死ぬ訳にもいきません。

最近の自分は幸せすぎて、いつかこの幸せは消えてしまうのではないかと思いますし、幸せになることが怖いです。
こんな私がどうやって生きていくのが正解なのでしょうか。
長文乱文で申し訳ないですが、お智慧を貸していただけると嬉しいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去の苦いと思える心が、今の幸せを感じさせてくれている。

拝読させていただきました。

仏教では「もしも」ということはありませんが、因果の法則によってすべての事象は成り立っています。

足元にある少しの段差につまずいたりすることがあるものです。わかっていても失敗することもあるということです。
寂しさゆえに...感情というものは経験してこそコントロールできないことも多々あります。
それは誰でも"なきにしもあらず"なのですよ。

①例でひとつ述べるなら
・パチンコで毎回1000円負ける人は、「まあ、いいか。1000円だから」と自分に言い聞かせ、永遠に小さな負の輪廻から抜け出さないものです。

上記で述べましたように、みみさんの中で不倫という自体の行為に結果論で自己を見つめたときに、悪業であることをしっかり受け止めたということです。この思いにこそ、懺悔(反省)をしているのです。

②また一つ例をあげます。
・わたしは遅刻してきた人に対して、叱りません。それはなぜなのか?「遅刻してきた人は、現地に到着するまでに"焦り・どうしよう・とんでもないことをしてしまった・相手に申し訳ない"」とすでに反省していることが分かっているからです。

簡易にすべてを述べてますが、①では「みみさん自身」が反省と羞恥をしている。②では「ご主人さんに、家族に、一番信用していく人に、子を授かったからこそ、隠し事をしていたくない思い」を表しています。

不倫は仏教では不邪婬に値します。いい結果を生み出さない真理を説いています。
ご主人さんは色々な思いも少しは巡らせたかも知れませんが、みみさんが打ち明けてくれるまでに「勇気がいっただろう」「打ち明けなければ知らなかったのに」とも思ったかも知れません。しかし、その言葉の中には「真意(心)」から懺悔をしている みみさんの思いがご主人さんに伝わり、感じていてくれています。
これから生きていく上で、人とは弱ったとき、寂しくなったとき、ふと優しさや温もりを欲求(貪欲=餓鬼界)する生き物です。そんな心境が訪れたときこそ、不倫での心が地獄界に赴いた苦い思い出を忘れないでいれば、もう大丈夫です。
妊娠されている今、母胎ともに健全であることが何よりです。心配はこのhasunohaで仏様が赦しました。
元気なお子さんとの対面を寛大なご主人さまと迎えてあげてください。

合掌

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質問者からのお礼

お礼が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
その後無事に子供を産むことができ、育児に励んでいます。
何回も何回もご回答を読み、改めて自分の行いを悔い、二度とこのようなことはしないと誓いました。
死にたいと言っていましたが、子供が産まれた今となっては、それはただ自分の行いから逃げているだけで、自分勝手なことなのではないかと考えました。
これからは子供を第一に考え、たくさんの愛を注いでいこうと思います。
本当にありがとうございました。

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