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母の供養について

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有り難し有り難し 19

母が自殺してしまいました。母のいない寂しさと、助けられなかった罪悪感で胸が苦しいです。母の魂がこれ以上苦しまないよう、私にできることがあれば教えてください。
母は、幼少期から苦労したと聞いています。病で妊娠が難しいかもしれないと医者に言われながらも、私と妹、弟が生まれ一生懸命育ててくれました。父は長期出張が多く、経済的にも厳しい中、母1人で3人を育てるのは大変だったと思います。看護師として働き、多くの患者さんを助けるお手伝いをしていることを、娘としても誇らしく思っていました。いつも気丈に振る舞いながらも、時々精神的に落ち込む姿も見ており、お互いに励まし合いながら生きてきました。
長年かけて父と離婚し、妹と私が結婚し、母も再婚しました。弟も社会人となり、孫も3人産まれ、今度こそ幸せになれると信じていたと思います。
再婚相手から、暴力や暴言がありツライ思いをしていると、何度か相談されていました。話しを聞いたり解決案を提示したり、自分なりにできることをしたつもりでしたが間違いでした。母がずっと1人で耐え続けていることも知らず、我慢させてしまっていたのです。
亡くなる前日と当日にも連絡をもらっていたのに、LINEでのやりとりだけで済ませてしまいました。なんて酷いことをしてしまったのだと、後悔しかありません。
私も妹も母の家から近く、毎週頻繁に会っていました。なのに何故その日は行かなかったのか、母に1人で寂しい思いをさせてしまったのか...母に申し訳なく、不甲斐ない娘で情け無いです。
母に甘えていた自分に気づかされ、母のいない現実にただただ絶望感を感じています。母を幸せにしてあげたかったのに、ひどいことをしてしまった。この罰はきちんと受けるつもりです。
悲しみすぎると成仏できなくなってしまうと言われます。母のためにも前を向かなくちゃいけないのは分かっているのに、涙が溢れて止まらない自分の弱さにも嫌になります。
母の骨は、母自身の父母が眠るお墓に入れることにしました。お仏壇は私の家に置き、きちんと供養します。母の魂が安らかに眠れるよう、私にできることがありましたら、教えていただけると幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏様は罰を与えたりはしません

こんにちは

コロナ禍にて、突然知り合いが亡くなるというような経験は多くの方が経験をされましたが、いつの時代も親族の自死ほど突然で悔やみきれないものはないと心中お察し致します。

 まいさんは「お母さんが死産かもしれない」なかで出産なされた大変尊い方であるとお伺いしました。そんなまいさんには子供をお守りする「お地蔵様のご加護」があるのだとそんな気が致します。

 さて、いかなる宗教においても自死を認めている宗教はありません。その多くは死後あまり良い道筋ではないことを示しております。
 しかしながら、仏教においては罪を懺悔し仏様へのお誓いを立てれば御仏のお力で成仏できるとされます。また、遺族の請願をもって日々のご供養があればお地蔵様が成仏得道のお助けをしてくださります。
 
 なにかしてあげたいという思いがあるというのであればお近くのお地蔵様にお参りをしてみてください。
 また、毎年の春・秋彼岸、夏のお施餓鬼は故人だけでなく多くの亡者への供養となります。コロナ禍という事もありますが、可能な範囲でご供養をされると良いと思います。

 最後に、仏様は罰を与えたりされません。仏罰という言葉もありますが、あれは根本より仏様が与えられる罰という意味の言葉ではありません。
 仏様は沢山おられますが、常に慈悲と愛情をもっていかなる迷える衆生をお救いをしてくださいます。日々、故人様へお線香を焚いたり、お好きだったものを仏前にお供えすれば、極楽への道のりの手助けとなりましょう。

どうか、お疲れのでないよう御身体にお気をつけください。

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有り難し
おきもち

滋賀県高島市生まれ、浜松育ち、気がつけば滋賀の寺にて苗字の元となったお寺の...
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質問者からのお礼

有難いお言葉、大変嬉しく思います。何度も読み返し、心に刻みます。また、供養の仕方についてもご教示くださり、誠にありがたく存じます。必ず実行いたします。
後悔の念や寂しさは消えませんが、母が成仏できるよう精一杯努めたいと思います。
お忙しいところ、あたたかいお言葉をくださりまして本当にありがとうございました。

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