息子との向き合い方が分かりません
昨年大学入学した息子。コロナ禍。慣れない土地で一人暮らし。大学の授業はオンライン。アパートで毎日一人きり。早々と勉強意欲をなくし、前期終了後、休学。実家に戻りバイトや自動車学校に通う中、復学の決意を自らしました。
この春は二回目の一年生。なんとか前期を終えましたが学業は振るわず、結局理系科目に着いていけないと判明。それでも本人は後期もこの学科(理系)で頑張る。転学部(文系)するとしても少し先に考えると言い、私も夫もそれを尊重しました。
私と夫で大学の担当教授に面談したところ、現在の学科でギリギリ二年に進級しても、その後を考えると彼(息子)にとってむごいことになる。転学部には賛成。と言われました。
息子は誰にも本心を見せず、微笑んで大人しく教授の話を聞き、我々親と話す時にも物静かに聞いています。意見を求めてもあまり主張しません。長年の積み重ねで、この親(大人)になにを言っても無駄。僕の意見は通らない。と息子にあきらめの境地に達しさせてしまったのだと感じています。
高校選びも、大学選びも、家族で話し合って決めた気でいました。しかし大人の理論で子どもと話し合えば、子どもは、あからさまな強制でなくとも、結局大人の言う通りにせざるを得ませんよね。本当は息子は違う高校、違う大学に行きたかったのかもしれません。
文系が得意な息子に、夫が今の学部(理系)を勧め、入学しました。この理系の選択がどれほど息子を追い詰めたか、、
可哀想なことをしたと後悔し、息子の生きる力を奪い続けてきたようで、自分が情けなくてたまりません。
小学校、中学校と友達がいた息子が、高校では友達が一人もできませんでした。コロナ禍で大学での友達作りもスムーズにいきませんでした。思い返せば、高校入学以降、息子はどれだけ心の底から笑ったか。それを思うと私は自分が恨めしく、涙が溢れます。(泣くのは一人の時です)
有能な営業マンである夫は息子のプレゼンテーション能力の低さを理解できず批判的です。反面信じてあげなければいけないとも思い、息子への気持ちが振り子のように揺れて苦しいようです。
まとまりのない文章で恐縮です。
今後息子が転学部するのか、違う道を選ぶのか分かりませんが、親として人として息子とどう向き合えば良いのか、その糸口が見つかれば幸いです。
よろしくお願い致します。
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一気に解決する方法はない。自分のせいにしすぎないで
今まで、息子さんの選びに色々介入しすぎたと感じておられるのですね。それが息子を追いつめたのではないかと悩まれておられるのですね。親として息子とどう向き合えばいいのか悩まれているのですね。苦しいですね。
子育てに正解は無いと思うのです。そしてこれからどうするかにも正解は無いのです。今までも、正解のない中で相談者様は精一杯良かれと思って息子さんと関わられてきたと思うのですね。そして、息子さんは、今色々苦労しながらも生きて大学に通っている。私は思うのですが、その時点で息子さんは立派ではないでしょうか?相談文を読むと今までの教育の全てを否定されているように感じたのです。しかし、それでは今の息子さんのあり方そのものも否定することになりませんか?
確かに、ご両親として失敗した面もあると思うんです。しかしどこに完全正解の教育があるでしょうか?そして間違ったこともあったかもしれないけど、息子さんは貴方達との関係や時に息子さんにとっては厳しい選択もありながら、彼なりに一生懸命育ったと思うのです。今、理系が苦手で文系に行くべきだと分かった。それだけでも十分立派です。まず、今の息子さんの育ちを認めてあげなければならないのではないですか?貴方が過剰に自分を責めてもそれは息子のためにはならないです。
非常に厳しい言い方をすると「育て方いかんによっては息子はもっと良くなる。つまりコントロール可能だ」という考えが根底にあると思うのです。それは親として自然な事なのですが、今の息子さんの自らの選びに任せてみませんか?仰るように、親が介入しすぎることで、子は自分の気持ちと親の気持ちが分離できなくなってしまいます。しかし、これは子育てにおいてゼロにはならない事です。しかし、すでに息子さんは大人です。むしろ、頼られたらいつでも助けるという姿勢を見せつつ、そっと見守るしかできないのではないでしょうか?ことさらに過去を反省してみせるのではなく、愚かだった点は認めて、それでもあの時、愚かだったけど精一杯やったんだという気持ちも持って、学びながら今の貴方なりの精一杯で息子さんと関わるしかないのではないでしょうか?もう子としてではなく、一人の大人として付き合うのです。しかし、頼られたら帰る場所もあるよという心も密かに持ちながらそっと見守る。それで十分では?
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質問者からのお礼
回答して下さりありがとうございました。一つ一つの言葉が胸に染み、冷静になることもできました。私たちが、自身の過去と現在を素直に受け入れ、未来を向く原動力になるような、ありがたいお言葉でした。きっとまた気持ちが揺れ動くこともあると思うのです。しかし頂戴したお言葉を振り返り、自分を責めすぎず、歩んでいきたいです。ありがとうございました