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怪我をした以上に残念だった事

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有り難し有り難し 11

我が子が中学の部活で怪我をしました。   
   

怪我以上に残念なのは、仲間だと思っていた子達がすぐに氷の手配や先生に知らせてくれ無かった事だと話してくれました。
      

自分は今まで仲間の為にすぐ行動に移し助けて来たのになと。
     

部員の推薦や先生にも認めれら副部長候補だそうです。
     

翌日が試合だった事。
テスト明けの1日しかない練習で皆必死だった事。
たまたま先生が席を離れた瞬間の出来事だった事。
様々な不運が重なり仕方なかったのかもしれません。
    

親として、今後は怪我や体調不良などが起こった際の部員の行動の指導を先生にお願いしました。
    

下級生合わせて45人ほどの大人数。薄情な部員達の副部長なんて引受けなくて良いのでは?と我が子に問いかけました。

皆の為じゃなく自分の経験の為にやると、足を引きずりながら今日も学校へ登校しました。
     

最近は反抗期で会話も減る日々ではありましたが、
我が子の考えが正しい事、理不尽を乗り越えようとしている事、その背中を見送りながら成長したなと嬉しい気持ちと共に、
なんとも言えぬ遣る瀬無い気持ちの私に何かお言葉を頂けますでしょうか。

2023年6月27日 12:01

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

薄情ではなく判断できなかったのでは

まず、一目見て手当や氷が必要な怪我かどうか、判断できない場合もあります。
お子さんが敢えて大袈裟に痛がったならすぐに「大変だ」となるでしょうけど。
執着や期待は悩み苦しみストレスの原因になります。
周りの部員は、お子さんが期待した通りに動いてくれなかったわけですね。
それに対して怒ったり悲しんだりするのは、結局はこちら側のストレスにつながります。
自分の身体さえ思い通りに動いてくれない。まして、他人の心身は、期待通りに動いてくれないのが普通なのです。
もしもお子さんが、この件をきっかけに他の部員に嫌悪感や敵意を抱いてしまったら、それが周りに伝わり、お子さんへの嫌悪感や敵意として鏡映しのように跳ね返ってくるリスクがあります。
お子さんには、部員への怒りを持たないよう、慈悲の心を大切にするように伝えていただきたいです。
そのためにも、「みんなは薄情だったのではなく、判断できなかっただけ」と思った方が良いでしょう。
相手を許すことは、自分のストレス軽減になりますからね。

2023年6月27日 12:36
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質問者からのお礼

願誉様
ご回答ありがとうございました。
薄情ではなく判断と理解するように伝えます。
友達には今まで通り接しているようで私が思うより随分と大人になり、新たな気付きにもなりました。
子から学ぶよい機会となりました。
ありがとうございました。

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