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過去の過ちへの罪悪感、将来への恐怖

回答数回答 1
有り難し有り難し 52

既婚者、子持ちです。
夫と付き合い始める前に、妻子ある方と不倫関係になってしまったことがあります。
不倫相手には自分から別れを告げましたが、その後しばらくして、お相手の奥様から慰謝料を請求されました。

当然謝って済むことではありませんが、謝罪の上、慰謝料をお支払いしました。

その後、不倫相手と奥様は離婚してしまいました。私は子供の片親を奪ってしまい、家庭を壊してしまいました。
それ以来、不倫相手との関係はありません。

今の夫はとても優しく、心から愛しています。ただ、上記の過去については知りません。

夫の存在が大きくなるにつれ、夫との生活に幸せを感じるにつれ、こんな自分が幸せになってよいのか、夫に過去を黙っていてよいのか、いつかこの幸せが壊れてしまうのではないか、と胸が苦しくなります。

子供が生まれて改めて、自分のしたことの卑劣さを再認識し、強い後悔と罪悪感を感じています。子供の純粋な笑顔を見ると、涙が出てしまいます。

どれだけ時が経っても過去はなかったことにならないし、許されることではないと思っています。

この後悔と罪悪感を忘れずにいること、二度と同じ過ちを繰り返さないこと、夫や子供に誠実に向き合い愛情を注ぐことが、今の自分にできることだと思っています。

ですが、頭ではわかっていても、苦しい気持ちから抜け出すことができず、今の幸せに目を向けることができません。

自分本意な悩みですが、いつかこの幸せが壊れてしまうという妄想や恐怖から抜け出すことができません。
例えば、私の過去が原因で、子供が将来婚約破棄になってしまうような想像を毎日してしまいます。

質問させて頂きたいことは、以下の内容です。自分勝手な内容で大変恐縮ですが、毎日生きることが苦しく、このような質問をさせて頂くこと、ご容赦下さい。

夫に過去を伝えないままでよいでしょうか。また、こんな自分が幸せを望んでよいのでしょうか。
もしそれが許されるなら、どうしたら、幸せが壊れてしまう恐怖を感じずに、明るい気持ちで日々を過ごすことができるでしょうか。

ご教示頂けますと幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

家族と幸せのために生きよう。あなたが手にしてきた幸せなんだよ

みんな、過去はいろいろあるものだよ。自分の行動で、誰かを傷つけてしまうこともある。

あなたの過去の代償は、大きかったね。
だけどね、あなただけのせいじゃない。彼も引き返せなかった。再構築が難しかった夫婦の問題でもある。関係者が背負っていくことだね。あちらの家族は、またそれぞれに向き合っていかれるでしょう。

夫には、言う必要はないよ。打ち明けて、関係者にして巻き込むの? 自分が背負うことだからね。あなたは、今の家庭を守らなきゃね。同じように壊したくないでしょ。

お子さんの将来は、子どもの人生。乗り越えられる子に育てましょう。あなたのことが影響するなら、それは、あなたの生き方や態度によるもの。後ろめたさで常に怯えたような生活は、家庭に影響が出ます。親の自信は、子に伝わりますよ。

過去の問題を、家庭に持ち込まないことです。
苦しい時は、ここで懺悔したらいい。
仏様と一緒に、何度でも聞かせてもらいますから。
だから、家族と幸せのために、生きましょう。あなたが、ちゃんと手にしてきた幸せなんだよ。それでいいのよ。

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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

中田三恵さま
とてもあたたかいお言葉、ありがとうございます。
何度も読み返し、何度も泣いてしまいました。
誰にも打ち明けられなかった思いを聞いて頂き、有難いお言葉を頂戴し、少し心が軽くなったような気がします。

過去の問題を家庭に持ち込まないこと、子どもの将来は子どものものであり、乗り越えられる子に育てること、
これらを心に留めて、そして二度と同じ過ちを繰り返さないと誓い、これからの人生を大切にしていきたいと思います。

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