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自分を許せない

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有り難し有り難し 11

自分のことをどうしても許せないです。

全てが自分の責任だと思ってしまう。過去の過ちです。自分にそんなつもりがなくても、人を傷つけてしまった、ふとしたときに思い出して、死にたくてたまらなくなります。

私も人に傷付けられたことがあるので、気を付けていても、ちょっとしたすれ違いから揉め事に発展したりしてしまいます。いつまで経っても自分が許せません。こんな自分に死んで欲しくて、殺したくて、毎日自己嫌悪と共に生きています。

何より、親に申し訳ないです。こんな子供でごめんね、そう思うと涙が止まらなくなります。自分を許すには、どうすればいいのでしょう。

やはり、過ちを犯した自分など、許すべきではないのでしょうか。ご教授お願い致します。

2022年1月12日 12:07

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

少し休んで下さいませ…大丈夫ですから。

 思い詰めていらっしゃるんですね…お辛い気持ちお察し致します。
 あなたはとても真面目なお方でいらっしゃるのだと感じます。それは紛れもなくあなたの長所であり、武器です。
 ただ「武器」であるが故に、長所の使い方を誤ってはなりません。御自身を責め、痛めつけるために用いてはならないのです。
 『ご自分を許せない』とおっしゃいます。それは御自身の行動を深く、真剣に見つめられた結果でしょう。
 そしてそんなあなた御自身以上にあなたを深く、真剣に見つめていらっしゃるお方が存在します…仏様です。
 そして その結論は「あなたを許さない」ではなく、『あなたを何とかしてあげたい。苦悩を無くしたい。すくいたい』というものでした。
 仏様はあなたを深く見つめられた結果、放っておけないと判断なされました。あなたの苦悩を仏である私も一緒に背負っていこう。あなたの人生を責任もって支えていこう、見守っていこうと、それこそあなたに対して一方的におすくいを告げていらっしゃるのです。
 そんな仏様のお慈悲の御心をそのまま受けとめて下さいませ。
 自分の心とは煩悩です。この煩悩は自分でも始末に負えない厄介な存在で、故にお釈迦様の時代から、多くのお方がこの煩悩を何とかしようと闘っていらっしゃいました。煩悩とはそれ程に手強い存在なので、普通の人には太刀打ちできません。僧侶である私だってそうなのです。煩悩に悩まされ続けているのです。
 今のあなたの苦悩はこの煩悩から生じています。つまり、御自分で何とかすることは非常に困難です。あなた、私を含めそのような者達のために仏様は「煩悩から生まれ出る問題は私に預けよ・任せよ」とおっしゃいます。
 その御心を素直に頂いて、煩悩から離れましょう。苦悩を捨てましょう。ひとまず御自身の問題を考えることを止めましょう。
 そうして心が落ち着いたなら、どうかあなたの好きなことをなさって下さい。音楽でも、映画でも、芸術でも、他の趣味でも…何でも良いのです。
 今あなたは御自身を追い詰めていて、気付かぬうちに御心が疲れ果てています。
 まずは一休みして下さい…大丈夫です。仏様も微笑みながらあなたを見守って下さっています。どうかあなた自身の持つ「御心の力」を回復するまで、考えることを少し休んでくださいませ…。

2022年1月12日 20:31
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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

優しいお言葉をありがとうございます。
私は私の全てが嫌いで憎くて早く死んでしまいたいと思う毎日を過ごしていますが、少しだけ心が救われました。本当にありがとうございます。私のことをほんの少しずつでも許して生きていきたいです。難しいけれど、短い一生の中で、私だけは私の味方でありたいです。

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