両親を感じたい
お教え下さい。
すでに他界している私の両親は、私の傍らに居てくれているのでしょうか?
先に父が亡くなり、その父の三回忌を済ませて少し経った時に母も亡くなりました。実家はもう無く更地となっています。実家のすぐ近くに住んでいた私達家族も母の死後に両親の知らない土地に引っ越ししました。
かつて実家があった場所に両親が佇んではいないか、母が毎日のように私の娘に会いたくて遊びに来た私達家族が住んでいたマンションに佇んではいないだろうか…、
引っ越し後4年経ちましたが気になります。
両親はきっと私の新居に来てくれていて、見晴らしの良い景色を私の傍らで一緒に見てくれているとは思っていますが、出来る事なら両親の存在を感じる事は出来ないでしょうか。
毎日の買物帰りに、さもかつてのように両親が遊びに来てる体で「ただいま〜。寒かったわ〜!」
などと無人の部屋に話し掛けたりしますが、何も感じ取る事が出来ません。
両親を感じるコツをお教え下さい。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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もちろん近くにいます
ご両親が亡くなり、ご家族の住み慣れたお家も更地になり、寂しいですね。
あなたのご両親は、もしかしたらたまには昔住んでいた場所やあなたが以前お住まいだった場所にも、ふらっと訪れるかもしれませんが、いつもはきっと、あなたのそばに、またかわいがっていたあなたの娘さんのそばにいますよ。
亡くなったご両親への話しかけ方のポイントとしては、話しかける前に、必ず名前を呼ぶことです。「今帰ったよ」ではなく、「お母さん、今帰ったよ」とか、「お父さん、見晴らしのいい景色でしょ」などとするのです。
私は両親は健在ですが、祖父母は亡くなりました。生活の中で、楽しかった事、困った事があったら、仏壇の前で、「おじいちゃん、これでいいのかな?」とか「おばあちゃん、こんな事があったよ」などと話しかけるようにしています。そして、祖父母がもし生きていたら、どんな事を言ってくれるかな、って想像します。
あなたも、楽しかった事、困った事、寂しい思いをしている時など、まず、名前を呼んでから話しかけてください。そして、もし、お父さん、お母さんが生きていたら、どんな事を言ってくれるかな、って想像してみてください。きっとご両親の存在を、感じる事ができますよ。
生きている自分を感じる
感じるコツ…?霊感的な意味でしょうか。
もしそうならば、ハスノハ向きな質問じゃない気はしますが(^^;)
亡くなった両親は、体の束縛や土地の束縛から離れた自由な存在です。
おそらく執着からも離れておられるでしょうから、元いた土地への執着もないと思いますよ。
私の宗派で「私の頭は父母の頭、私の足は父母の足、私の十指は父母の十指、私の口は父母の口。譬えば種と果実、身と影の如し」という言葉があります。
自分の命、自分の肉体は父母があっての存在。父母とイコールです。
今、心臓が動き、呼吸をして、温度を感じ、総じて「生きている自分を感じる」ことが、もって「両親を感じる」ことだと思います。
無人の空間に語りかけるよりは、お位牌や写真の前できちんと正座して、それを感じてみて下さい。
体感的にはわからなくても、きっと両親は見守っていて下さってますよ。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございました。
毎日の終わりに今日1日の家族の無事を報告して感謝の気持ちで両親の遺影に手を合わせています。
毎日何度も遺影に向かって話しかけますが、その時々で両親が笑っていたり悲しそうに見えたりするんですよね。あれ?と思います。ちゃんと感じていましたよね。
お二人のお坊様の話しを聞いて、両親はいつも私と一緒なんだとハッキリ思えるようになりました。
とても嬉しいです。ありがとうございました。