進むべき道
先日誕生日に結婚は出来ないと振られました。
同時に、会社都合で理不尽な異動をすることになりました。現在、私はあるイベントの開催準備担当でしたが、異動となったため、開催準備をしたのですが、開催当日は参加できないことになりました。
そんな時に友人が結婚をすると報告をもらいました。
ストレスからか不正出血と生理不順になりました。
不意に消えてしまいたいと思うことがあります。意味もなく涙がでることもあります。
仕事もプライベートも、上手くいかず、どう生きていけばいいかわからなくなりました。
他人を妬む心や仕事に執着する心を捨てたいです。苦しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今まで通りの歩みで
こんにちは。
あなはたは「進むべき道」を問われています。
それは、心の何処かで今までの歩みが間違いだったのではないか、という逡巡があるからでしょう。
しかし、私はそう思いません。
「進むべき道」に何ら変更は生じない。
あなたは今まで通り歩んでいけば良いのだと思います。
「誕生日に結婚は出来ないと振られ」たそうですね。
何とひどい話でしょうか。
彼女さんにとってささやかな特別な日であることを分かっていながら、「振」る元彼氏さんの神経がよく分かりません。彼にとって「誕生日」という現在も、「結婚」という未来も大切ではなかったのでしょう。
そして、あなたの心に配慮すべきとも感じなかった。あなたの心を大切に出来なかったのは、彼自身の責任です。あなたの責任ではありません。
あなたは、一生懸命に「イベントの開催準備担当」として今日まで頑張ってこられたのですよね。「開催当日」「参加できない」のはさぞ無念でしょう。しかし、「会社都合で理不尽な異動をすることにな」った。それは、「会社」の「都合」責任です。あなたの責任ではありません。
友人の結婚報告を聞いて、焦る気持ちもあるでしょう。
上手く行かないと、自分に責任や間違いがあったのではと感じてしまうのも無理はありません。真面目な人ほど、自責して悩むものだと思います。
しかし、あなたは進路変更する必要があるのでしょうか。
「進むべき道」はこれまで通りで良いのではないですか。
一生懸命に仕事し、出会いを大切にする。
それで良いのだと思います。
どうぞお大事に、少しづつ元気になってください。
あなたは、あなた自身の人生を生きて良いのです…。
お辛いお気持ちお察し致します。ご相談の内容からは心身共にご病気に向かっていらっしゃるように感じられ、案じております。
どうか一日も早いご回復を念じ上げます。
その為にも『他人を妬む心や仕事に執着する心を捨てたいです』という思いを遂げましょう。
しかし、その思いを完全なものにするには「さとり」をひらくしかありません。ただ、煩悩を持った私達が生きている間にさとりを開くことは出来ません。
そうなのです。あなたの苦悩は御自身の「煩悩」より生じているのです。
煩悩とは欲望の心です。これは生きる為に無くせません。食欲・睡眠欲だって煩悩なのですから…。
私がこの煩悩を自分で無くすことは無理であると見抜かれた仏が阿弥陀仏であって、「私があなたの煩悩を取り除こう。苦悩から解放しよう」と誓って下さいました。
そのおはたらきを有り難く頂戴し、その仏に御慈悲のおはたらきにこの心を委ねていく、任せていく、心の重荷を預けて、そして心軽やかに生きていく…それが浄土真宗の生き方です。
『理不尽な異動(に対する悔しさ)』も『友人が結婚をする(ことに対する嫉妬・ストレス)』も全てあなたの煩悩が生み出しているのです。
おっしゃりたい思い、吐き出したいお気持ちがおありでしょう…呑み込む必要はありません。ならば、どうかその思いをどちらかのお寺に参られ、仏様に全て伝えて下さい。愚痴り、怒り、泣いて下さい…。
仏様は全てを受けとめて下さいます。
その上で…さあ、一歩を踏み出しましょう。
新しい今の職務で精一杯勤めましょう。そのお仕事のエキスパート目指しましょう。
素敵な人との出遇い求めましょう。思い切って様々な場所、会に出掛けましょう。参加しましょう。もちろん御自分磨きを忘れずに…身なりもそうですが、その前に心身を鍛え、自らの意識を高め、本当の意味で心身共に美しくなりましょう。
いろいろと難しく高い目標を申しました…気が引けていらっしゃるかも知れません。
でも大丈夫です。あなたの苦悩は全てもう仏様には明らかなのです。仏様は全てを知っていらっしゃる。だからこそ、あなたを案じて、あなたに寄り添い、あなたを支え、正しく導いて下さいます。
どうか、そんな仏様を頼りに「他人のものではない、あなたの思う、あなた自身の人生」を生き抜いて下さいませ…。