子供を育てる自信がない
以前は大変お世話になりました。
その後夫は無事に就職し,些細な事でも話し合う様になり,以前よりコミュニケーションが増えました。
さて,今回の相談なのですが,タイトルに記載の通り「子供を育てる自信がありません」。
互いに子供が欲しいという気持ちが芽生え,2人で話し合った結果,少しずつではありますが子供を産む計画をたて始め,まずは自身の精神的疾患で服用している薬を,主治医と相談しながら減薬・断薬をスタートさせています。
特に夫は「1人でもいいから産めるなら産んで欲しい」と強く思ってる様子で,子供が産まれた時の妄想をポジティブにしています。
私も子供が産まれたら~と考えるのですが,夫とは真逆でネガティブ思考です。
「もし子供が障害を持って産まれてしまったら」「大きくなって人様に迷惑をかける様になったら」「人を傷つける人間になったら」など考えては落ち込みます。
特に最近の傷害事件を見ると不安が強く,「このような子供にはなってほしくない!
でもなってしまう可能性もある。ならない様に育てる事が私にできるの?もしなってしまったら?」と,自問自答しては不安になる…というループに陥ってます。
又,1人の人間を育てる事は大きな責任が伴います。動物を飼う感覚では育てられませんし,産んだらその責任を一生背負います。
そんなプレッシャーと自身の精神的疾患から「もし虐待をしてしまったら?」「もし育児放棄をしてしまったら?」とさえ考える様に。
夫にもこの不安は話しており「結果論でしかない」「家庭内以外での悪影響もあるから,一概に自分達の育て方の問題でもない」「産んでみないと何も分からない」と,言われます。
まだ産まれてさえもいないのに,既に不安でしかたがなく,こんなにも考えているのなら産まない方が子供の為でしょうか?
考え過ぎて既にノイローゼになりそうです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
“準備”をやってみませんか?
ご自身の境遇から、子どもを持つことに対する不安を感じる。
これはとてもまっとうなことだと思いますし、あなたが優しい人である証拠であるとも思います。
お応えできることがあるとすれば、
『“準備”をやってみませんか?』
ということです。
100%やろうとせずに、出来ることからでいいでしょう。
親から子にできることは多く見えるかもしれませんが、その根底に“愛があるかなきか”が最も大切なのではないかと私は思います。
虐待・育児放棄・少年犯罪・家庭崩壊
言葉は大仰なれど、それらは全て愛情の不全が慢性的に続くことで起きます。
愛情の不全とは、親の愛情の不足だけで起きるわけではありません。
親が健康・健全に生きる準備が必要なのではないでしょうか。
経済的・住居的なことだけではなく、周囲の人間関係・感情的なものもいいかもしれません。
自分がいっぱいいっぱいになった時に、
お子様の逃げ道はどうするのか、
自分の感情を発散するにはどうすればいいのか、
一度考えたり、旦那さんと相談しておくだけでもいろいろなものがスムーズに行えるかと思います。
公の力を借りるのも大切です。
子どもは社会で育てましょう。
あなたの負担を軽くできるだけ軽く考えてみましょう。
あなたは親になる代わりに人でなくなるわけではないのです。
苦しくなる前に、助けてと叫んでください。
最後に。
子どもは親の教育で育ちますが、子どもだって一人の人間です。
精一杯考えて、準備して、行動した結果として、あなたの不安のような、人を傷つける人になったのなら、それは本人の責任です。
あなたがどう思おうと、それが真実です。
気楽に、気楽に。
質問者からのお礼
けいじょう様,お忙しいなかご回答有り難う御座います。
まっとうで優しい人であると言っていただきホッとしました。こんな風に考えるのは,少しおかしいのでは?と思っていたので…。
今まで「こうなったらどうしよう!?」という考えばかりで「準備」というものが頭に有りませんでした。
冷静に考えると何事にも準備が必要ですよね。
自分がいっぱいいっぱいになった場合の事も考えていませんでしたし…目の前の準備を見落としてました。
そして愛だけでなく,自身の健康と健全も子供に対して大切であるという事にもハッとさせられました。
子供は親の背中を見て育つと言われますし,近年ではヤングケアラーという問題も増加しており,子供の事だけでなく自身の事もしっかりと考えなくては。と思い直しました。
又,最後の言葉の「どもだって一人の人間~~人を傷つける人になったのなら、それは本人の責任。」という言葉にも,肩の荷が降りました。
相談して良かったです。
けいじょう様のお言葉を胸に,もう少し気楽にいこうと思います。
本当にありがとうございました。