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2人目の子供を授かるかどうかについて回答受付中

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私は今32歳で、昨年娘を出産しました。
不妊治療をして授かった待望の子供で、とにかく可愛くて、育児は大変な時もありますが娘の可愛さに癒されながら、毎日尊い時間を過ごさせてもらっています。
まもなく育休が終わり職場復帰をすることもあり、自分や家族の今後の人生を考えることが多いのですが、2人目を授かろうかどうかを悩んでいます。
 
私自身は兄がいて2人兄妹で育ったこともあり、娘を出産する前は「子供はできたら2人ほしいな」と漠然と考えていたのですが、実際に娘が生まれた今は、自分が持ち得る全てのリソースを、与えられる全てのリソースを娘に注ぎたいと思うようになりました(時間、気力、体力、お金など)。
特にお金の面では、子供が進学、留学など何かを望んだ時にきちんとそれを与えられるようにするには、一人っ子が良いのでは…と思うようになりました。
 
しかしながら、もう1人子供がいたほうが良いのでは?娘に弟妹をつくってあげたほうが良いのでは?という気持ちもあります。
きょうだいで育つことで得られる経験もありますし、何より、私達親は娘よりも早くこの世を去ります。その時に限らずですが、長い人生、お互いに支え合える肉親がいた方が良いのでは?とも思います。
ですがきょうだいとはいえ別の人間、ウマが合う合わないなどもあるし…などと考え出したら止まらず、自分の中で答えが出せません。
 
ちなみに冒頭でも触れましたが不妊治療をして授かったので、2人目を望むなら再度不妊治療が必要になります。
娘を妊娠した時に受精卵が複数できて凍結保存しているので、2人目を欲しいと決意したら、その受精卵を体内に戻し、上手くいけば妊娠、ということになるので、「コウノトリさんが運んでくるのを待つ」という考え方ができません。
 
きっと、どのような選択をしても間違いでは無いのだと思います。だからこそ悩んでいます。
どうか自分なりの答えに辿り着くためのヒントをいただけないでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いします。

2024年12月16日 19:13

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人は人の間で育つ

 こんにちは。お嬢さんが誕生されたこと、おめでとうございます。また、日々の子育てもさぞかし大変であろうと思います。頭が下がる思いです。さてご相談について。
 そして、私からは「なるべく自然に育てたら」と思うのです。つまり「全てを親がコントロールしようとしない」ということです。
 私も第一子が生まれた時は「全力をかけて守ろう」とか思いました。それは今から振り返っても尊い決心であったと思いますが、それを今まで保っているかと言えば、明確にノウです。親だって一人の人間なので、どうしたって偏りが出ます、「この時代のこの年代」であればこそ適応する価値観でしかないのですから、私ではない「我が子」が「多くの人に関わって」いくことで育つという見通しを忘れてはなりません。
 中でも兄姉は貴重な存在です。「留学に行きたいと思ったのに行けなかった」のが可哀想と思う気持ちも分からないではありませんが、「きょうだいがいる」と天秤を掛ければ遥かに微小なことです。何より「海外に行きたい」のであれば、自分で稼いで行くことだって不可能じゃないのですよ。
 きょうだいでもウマが合わない可能性はもちろんあります。けれど、あなたと長女さんだってそんなことは未定のはずです。就中(なかんずく)、今は「親の過剰な愛情」が心配される時代です(もちろん愛情不足のケースもあるでしょう)。今k私の全てのリソースを」という思いは尊いと思いますが、いつか諦めていくべきであると、どこかに納めておいてください。

2024年12月17日 13:00
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

次授かるであろうお子さんにも、今と同じ愛情を感じてください

スヤスヤさん 本当に赤ちゃんは可愛いですよね。
私にも、先日孫が産まれましたので、その可愛さは何にも換え方ものだと思いますので、あなたがお子さんを思う気持ち、よくわかります。

ただ、あなたのお悩みをみていて、少し引っかかる思いが胸に残りました。

あなたが娘さんの可愛さに、自分の全てのリソースを注ごうとする気持ちまではよくわかります。今の娘さんへのあなたの想いはそれほどのものであることも、よくわかります。

ですが、次授かろうと悩んでいる子供さんは、今いる娘さんのために産むのではないはずですよね。

娘さんが育つ中で、得られる経験をさせるために兄弟がいた方が良いと言うのは、次生まれてこようとする子に対して、いかがなものでしょうか?

肉親がいた方が良いと思って兄弟を作ると言うのも、今の娘さんのためから考えているお悩みではないでしょうか?

もし次生まれてくるご縁を持った子ができたとしても、その子にはその子の人格があり人生があるはずです。

姉のために生まれてくるわけではありませんので、もしお母さんからそのような何かを感じた時に、その子はどう感じて育つでしょうか?

二人目を授かりたいと思う気持ちは、尊く尊重される気持ちだと思いますし、その気持ちは誰も侵すことのできない神聖なるお気持ちだと思います。
そして、どのような選択にも間違いはないかもしれません。

ですからこそ、次の子にも今の娘さんと同じような愛情を注げるように、本当に可愛いお子さんを迎えたいと思う気持ちを持って、不妊治療をしていただきたいと思います。

次授かるお子さんにとっては、あなたが唯一無二のお母さんになるのですから、その愛情は今の娘さんと同じであってほしいと感じました。合掌

2024年12月17日 12:51
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有り難し
おきもち

護摩行1200回以上・滝行:1100回以上もすると、お話しできることもできてきた行者です。 元々は在家の出身ですが、17歳で出会った師匠の生き方に感銘を受けて、18歳から師匠のところで内弟子修行。 ただ、この時点で師匠が僧侶であることを知らなかったという間抜けな弟子入りでした。 一体何になるために弟子入りするのか、その時はわからないままだったんです。 多感な時期に、弟子にならずにはおられないほどの生き様を見せていただけたことは、私にとって生涯の幸せだと今は思えます。 その後、内弟子行12年の間に夜中行・護摩行・籠山行・滝行・お百度行などを経験させていただきました。 結婚と同時に小さなお堂を預かって師匠のもとから独立。年間数百回を超えるご相談を聞いております。 人々を幸せに導く行者として、60歳を超えた今も季節を問わず変わらず修行を続けております。 また、別に事業もしておりますため、マーケティングやセールスなどにも詳しくなって、娑婆の厳しさと理不尽さも舐めてきています。 本当に救われる信仰として、実践に則したお話をさせていただきます。

子供が多い方が老後は安心ですが。。。

一般論としては、子供が多い方が老後は安心です。
一人っ子に教育費を人一倍投資しても、その子が他人の倍以上稼ぐかどうかはわかりません。
平凡な子供2人が平凡な稼ぎの仕事に就いても、売り上げとしては2倍ですからね。
また、一人っ子だと事故や病気で早死にする可能性もありますから、野生動物の場合は子供を沢山産んで数撃ちゃ当たる作戦です。
もちろん、2人目の子供に障害や病気がみつかるリスクもあります。
しかし、重篤な障害を持って生まれる確率は50%よりは低いでしょうから、確率的には2人生んだ方が良いです。
まぁ、喜びが2倍に増えるチャンスよりもリスク回避を重視する考えもあります。
ご夫婦でよく話し合い、どんな結果でも後悔はしないぞと誓いましょう。

2024年12月17日 12:58
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ