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妻を取るか親を取るか

回答数回答 1
有り難し有り難し 30

初めて質問させていただきます。
わかりにくいところなどあるかもしれませんが申し訳ありません。

私は実家の家業の後継として、県外で出会った妻を連れて地元に帰ってきました。
ですが私の気の迷いで同じ職場の女性と不倫をしてしまい、そのことが発覚して大きな問題になりました。
妻は私のことを何も信用できなくなってしまったとのことでしたが、話し合いの結果、複数の条件を提示した上での関係再構築の方向で話がまとまりそうでした。
私との間の問題、不倫相手の女性との間の問題を片付けていく中で、どうしても共に働く経営者である私の両親との話し合いは避けて通れず、私の両親と今後の対応について話し合いをすることがありました。
その中で、不倫をされた側である一個人として問題を解決していきたい妻と、私が従業員と不倫をしてしまったことで家業について重きを置いて考える経営者の両親との間で意見や主張の食い違いが生じ、両者の間に大きな溝ができてしまいました。
現状はお互いがお互いのことをシャットアウトしている状態です。

元は再構築を図る話だったのですが、私の両親との間に生まれた溝により、妻は周りに味方が誰もいないところで一生過ごすことは不可能だという考えに至りました。
その結果離婚がちらつき最終的には交渉の余地もなく離婚。
妻は子を連れて妻の実家へと帰っていきました。

ここで質問の本題です。
妻としてはもう二度と私の地元では暮らせない、戻る気もないとのことです。
ただ、私が妻の実家の方へ移り住むのであれば関係の再構築も可能だと言ってくれています。
不倫をしておいておかしい話ですが、私自身今もずっと妻と子が大好きで大切で愛しています。
できるのであればまたもう一度やり直したいです。
ですが、そこで問題になるのが実家の家業です。
私が後継として帰ってくるからと、両親はさらに自分達で借金をして職場を改築・増築してくれました。
建物も新しくもなり経営自体は順調です。
しかし、ここで自分が抜けてしまうと現状の形では経営が回らなくなり親の借金返済も危うくなってきます。
家業がなければ、即決で妻の実家のあるところに移り住んで一緒に暮らしています。
ただ、現状でその選択をすると家業と両親を切り捨て苦しい思いをさせなければいけません。
どちらを選ぶべきなのかご意見をいただきたいです。よろしくお願い致します。

2022年3月26日 15:23

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私の考える方法は2つです

こんにちは。

あなたの「不倫」を許した元奥さんが再構築の意向を固めてくれたのだから、一応は目出度しで終わるはずの話なのでしょう。それが、文面を何回読んでも何故かは分からないですが、兎に角「お互いがお互いのことをシャットアウト」の状態になり、元奥さんは離婚して子どさんを連れ実家に帰った。今後、話し合いで和解する可能性はない、という前提の質問なのだと思います。

あなたの「不倫」が、この「離婚」にどれくらいの影響しているのかは文面からは分かりません。ただ、あなたのプロフィールには、そもそも義父母と嫁との間に不和があったことが伺えます。つまり、「不倫」があってもなくても両者の関係は瓦解しやすい状況にあったのだと思います。

ご両親は譲らない。
元奥さんも譲らない。
そして、あなたには両者を取り持つだけの調整力がなかった。
しかも、余計なことをした。
だから、崩壊した。

これが、今回の状況なのだろうと思います。

以上は、大人の視点での状況把握ですが、一番の被害者は子どもさんです。何の責任もないのに、住む場所を追い出されるように後にしなければならなかった。そして、大好きな(幼い子供さんは特にそうです)父親と離れなければならなかった。いかに幼いとは言え、父親の存在の有無は大きいはずです。

元奥さんも相当悩んだでしょうが、あなたの裏切りを許した。しかし、最終的に味方になってくれなかった、その落胆は大きかったでしょう。今後経済的にどう生きていけば良いのかも大きな問題です。

私の考える方法は2つです。
1・元奥さんを「家業」のある「地元」から少し離れた街に呼び寄せ、あなたは「家業」に通勤する。「経営が回らなくなり親の借金返済も危うくな」るのだから、ご両親も背に腹は代えられないと判断するのでは。奥さんの「実家の方へ移り住む」のが「再構築」の条件らしいですが、これにも譲歩を迫る必要性もあります。

2・息子であることを捨て、「家業」を捨てて、最も弱い存在である子どもさんのために奥さんの「実家の方へ移り住む」。長期的な視野でみるとぼやけてきますが、喫緊で、今、必要とされるところに自分の力を使うべきです。より弱い存在、不安定な存在に向けて。元奥さんと子どもさんに必要なのはあなたしかいません。心の面でも、経済的な面でも。

以後の選択はあなたにお任せします(字数制限)

2022年3月26日 16:17
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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

釋悠水先生、コメントありがとうございます。
シャットアウト状態になったのは、私の両親と妻です。
わかりにくく申し訳ありませんでした。

先生の言われている通り、もともと小さな諍いは起こっていてずっと不安定な状況ではありました。
そこに子供が産まれたことで、その子が緩衝材となって何とかうまくやってこれていたところに自分が余計なことをして崩壊した...
言われている通りです。

子供のことも先生のおっしゃられている通りだと思います。
妻はいつも、大きな覚悟を持って私についてきてくれました。
その気持ちを汲み取ることができなかったことと、日々支えてくれていたのに不貞をはたらいてしまったこと、後悔してもしきれない気持ちです。

先生の出してくださっている解決策、妻とも話をしてみます。
自分も2人を見捨てて生きていくという選択肢は取りたくありません。
両親にも話をつけて、問題を解決できるよう努めていきます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ