人生設計について
イラストレーターをしていたために婚期を逃してしまいました。
いまは、イラストレーターも挫折して、絵も描けません。
精神病になってしまいました。
人生の指針を見失っています。
どうやってなにを目的にいきていったらいいか、まよっています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一筆に思いを満たして
イラストレーターをしている妹をもつ兄としては、
たぶんにほっておけない問題でありまして。。。(=ω=;)
ただ、うちの妹は最初から婚期なるものを捨て去って、
ただただイラストに打ち込んでおります。
もうすこし結婚のことを考えてくれてもいいのに。
そんな兄の思いはつゆしらず、ただただ、
書いて書いて書きまくっている妹の姿はある意味修道尼の
ようであります。
さて、
色々と御病気のこともあり大変であることと、お見舞い申し上げます。
あなたのおっしゃる「人生の指針」というもののなかにある「指」。
だれの指だと思います?
あなた御自身の指であります。
指針は、だれかに示してもらうものではないのです。
自分自身が、恐れながらも、苦しみながらも、「こっちだ!」と
指さすこと。それが指針なのです。
だから失敗もあるし、だから、後悔もあるのです。
でも、それって本当に「失敗」なのでしょうか?
なにとなにを比べているから、失敗だとされているのでしょうか?
あなた御自身が、自分自身のなにをくらべたことで、失敗だと
されたのでしょうか?
小生には、ひとつも失敗などということはないと思うのであります。
それが、自分が歩いてきた道なのでありますから、
失敗も成功もないものだと思うのであります。
ただ自分で自分を許せないだけ。
許せない自分がある、これはとても大事なことです。
自分への誇りがあるからこそ、そう思えるのであります。
これを捨ててはいけません。
そう思えているあなたはとても素晴らしいのです。
仏教は諸行無常を説きます。
諸行無常とは、「とどまらず、移り変わる」ことを言います。
明日は、あなたの思い描く「明日」ではないのです。
思い描いた世界を飛び越えた世界があるんです。
でもそのためには、「明日が、たとえ雨だとしてもいい日だと
思えるよう、生きられます様に」と祈ることが大事なのであります。
もし可能なら
今一度、ペンを握ってみませんか?
無理はしないことが大事ですが。
売りたいとか、そんなことを捨てて、
ただただ描いてみませんか?
あなたの懸命な一筆は、誰かを救うものに
なるかもしれない、「縁」を持っているのです。
微力ながら小生も、あなた様の明日を祈ります。
合掌
前向きに、前向きに
hiromi様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「生きる目的」や「生きる意味」に関しましては、これまでにも下記の各問いにて扱わせて頂いて参りました。
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_318924.html
総じてとなりましたら、下記の拙回答が少しく参考になるのではないかと存じております。
問い「自分自身の価値が見出せません。」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1004501330.html
『・・例えば、善き縁を集めること(順縁)に努力して参りましたら、良い意味を見い出していけれるものとなりますでしょうが、悪き縁を集めること(逆縁)になってしまっていけば、やはりあまり良い意味は見い出せなくなってしまうというものになることでしょう。・・』
『・・善い価値を見い出すには、善き順縁を得ていくことが大切となるため、心の状態、行動の動機をより善くに調えていくことも必要になるかと存じております。あまり後ろ向きなこと(「死にたい」など)ばかりを考えていては、とても善き順縁は望めません・・少しだけでも、前向きに、明るく、元気良くを心掛けていかれることだけでも、少しは変わっていくのではないだろうかと存じております。・・』
既に星大晃様もおっしゃられているように、誠に生きる目的も価値も意義も「縁」次第となります。
御礼に「もういちどやってみようかなと。。。」とございますように、誠にこれです。この前向きに、前向きに考えて少しずつでも善き順縁を得れていけるように行動なさられて参りますと、きっと変わっていくのではないかと存じております。婚期を逃したと勝手に自分で諦めてしまって何もしないよりかは、善き縁、善き出逢いを求めて動き出さないと何も始まらないのであります。
善処を祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
諸行無常、とどまらず、移り変わるということ、とても勉強になりました。
妹さんがイラストレーターなんですね。
失敗が失敗でないかもしれないということ、もういちどやってみようかなと。。。
ありがとうございました。