こんにちは。

「やりなおしたい」とのことです。
その気持は察します。あなたは、「やりなお」すために「どうしたらいい」のかという具体的道筋を知りたいのでしょう。

ただ、言いにくいことですが第三者から見て、そもそも「やりなお」さないほうが良いと思います。「中立」である「義父」が「どっちもどっち」と言っているその通りだと思うからです。

最大の理由としては、ご両名とも経済的自立、精神的自律ができていないからです。夫婦は支え合いによって成立します。それは、互いに根っこがしっかりしているからこそ、支え合いと言います。

しかし、私から見るとお二人はそれぞれの根本が不安定です。相手の存在なしには立てない、いや実際には二人でも立ててない印象です。愛情ゆえというより、依存しているから「やりなお」したい、言っているように見えます。

「付き合う前からお互いにあった借金」が、どのような割合分担で、結婚後にどのような重さの返済になったのかは分かりません。ただ、少なくともあなたは色々なことを言い訳にして経済的自立が出来ていないことが明らかです。これは、あなたの言う通り「ギャンブル依存」を専門家の援助のもとにあなた個人が向き合うべきです。

また、ご主人は「避妊に協力」せず「妊娠し中絶」することをあなたに仕向け、「浮気してきた」とあなたの前で平気で言う。もはや、人間の命や倫理についての慎重さや罪悪感もなければ、それを改善するつもりもない。ここまで行くと人間として、精神的自律を期待するのは当面難しいと思います。

あなたは、何を思い描いて今後夫婦として「やりなお」したいのでしょうか。
借金の返済を目的にするでもなければ、「自尊心」をより深く互いに傷つけ合うためでも無いはずです。

本来、病気を互いに支え合おう、経済的に協力し合おう、愛情を育もう、小さな命を大切にしていこう、これら幸も不幸も互いに半分に分け合おうというのが夫婦だと思います。今のご主人の心でその目標を描けますか。あなたも、その目標を達成していく力がありますか。相乗効果で幸福が高まっていくよりも、相乗効果で互いがますます身動きが取れなくなっている印象が強いです。

まず、一人で自立、自律すること。
混乱した時は、まず複数の悪い要素を取り除き、よりシンプルにものを考えるほうがうまくいきます。今がその時だと私は思います（字数制限）

釋　悠水（しゃくゆうすい）

報恩寺

浄土真宗本願寺派報恩寺住職（兵庫県三木市） 本願寺派布教使 元本願寺布...

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