知らない家のお墓を掃除、お参りしました。
父と母のお墓参り(階段を何段も上がった山のような場所で、区画にはお墓が20ほどです)の帰り、ふと目に入ったお墓とその隣のお地蔵様のような(恐らく子どもをまつっている?)が雑草で隠れているような状態になっていました。造花がいけてあったのですが、それも朽ちかけており、お水を入れるところには苔が生え線香立ても倒れていました。恐らく長い間なんらかの事情でお参りされていない状態だと思い、よかれと思い、もしかしたら宗派とか違ったりあるだろうけど、私には今時間があるのでお掃除させて下さいとお墓に伝えて草をむしり、お水を替え、自宅用に買ってあったお花を造花が入っていない方の筒にお供えしました(回収も責任を持ってしようと思っています)。そして、線香を立てて帰ってきました。
その後、ネットで調べたり友人から聞いて他人のお墓を参っても掃除してもいけないものだと知り、余計なことをしてしまったのではないかと反省しています。もし、そのお墓に眠っておられる仏様が寝ている子を起こされたような気持ちになったり、憤慨されていたらどうしようかと心配になっています。もし、このことが相応しくなかったことであれば、今後一切しないでおこうと思いますが、してしまったことに対してどのようにしたらよいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お墓や遺骨に霊・魂は宿っていない
お墓や卒塔婆は、故人の人柄に想いを馳せるための媒体、きっかけ、象徴であって、そこに霊や魂はありません。
また、遺骨や遺体は、切ったあとの爪や髪の毛と同じでただの物体、遺品の一つにすぎません。
だから、他人のお墓を世話したり拝んでも悪影響は無いです。
お坊さんは日常的に他人のお墓を拝んだり草むしりや掃除もしていますが、大丈夫でしょう。
お釈迦様の教えによれば、私達が立派な人格者(聖者や王様など)の卒塔婆等を拝むたびに、私達はその遺徳を見習おうという気持ちになり、心が清らかになります。
また、日本古来の死者を恐れる文化では、死者が強い人であればなおさら祟りが怖いので、死者がたとえ罪人でも拝みます。
クーデターを図った平将門の首塚や、A級戦犯とされる人も祀られている神社等を拝む日本人は、外国人から見たら「日本人は罪人を尊敬しているのか?」と疑われるかもしれませんが、善人だろうと悪人だろうと拝み、祟らないで安らかにと慰めるのが日本の文化です。
話がそれましたが、日本人には死者を恐れる文化があるので、お墓に対してもなんとなく怖いものと思いがちですが、あくまで拝むためのツールであり、お墓に魂は宿っていないと思って安心してください。
質問者からのお礼
納得しました。不安が晴れました。ありがとうございましたm(_ _)m