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死んだおばあちゃんに会いたい

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有り難し有り難し 28

死んだおばあちゃんに会いたいです。

私は今大学生、持病も寛解していますが、人生上手くいかず疲れてしまいました。そんな中数年前に亡くなったばあちゃんのことを思い出しました。

ばあちゃんはいつも私の味方で私が幼い頃は公園に連れてってくれたり、私の病気が酷い時は母に変わりずっと一緒に居てくれました。そんなばあちゃんがある暑い夏の日孤独死していたのです。2週間前に元気だったはずのばあちゃんがもう見つかった頃には死後10日ほどでした。1人で死なせてしまったこと誰にも看取られず死んでしまったこと、そして何より死後数日が経ってしまっていたこと悔やんでも悔やみきれません。

そんなばあちゃんに今会いたくて会いたくて仕方ありません。この気持ちどうすればいいでしょうか?どう考えれば気持ちに落とし前付けられるでしょうか?

そしてばあちゃんの人生は幸せだったのか。母親に聞いたところ苦労が多かった様で死に方もこんな死に方で人生って不公平なものだと悲観的になってしまいます。

会えるなら会いたいし、話せるなら話したい。謝れるなら謝りたいし、感謝を伝えられるなら伝えたいです。伝えられる方法ありますか?

2022年5月5日 18:00

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どんなあなたでも応援しています。あなたは大丈夫。

相談有難うございます。病気と付き合いながら生きている。人生うまく行かないと感じられておられるのですね。お祖母さんの事を思い出されたのですね。
優しかったお祖母さん。しかし、お祖母さんが亡くなった時の事を悔やまれているのですね。会いたくて仕方ない。この気持ちをどう整理できるかとお思いなのですね。
ハスノハは千字しか書けなくて、あなたの重い問いに1回では答えきれない。これはあなたの中で時間をかけて整理すべき問題かもしれないと思うのです。一つ、まずは簡単に気持ちを整理する必要はないと思う。ゆっくり考えて行っても良い事ってあると思う。その上で、お祖母さんの死に際がかわいそうだという事。そう思われるのも分かります。仏教の考えをお話させて頂くと、お釈迦様も、浄土真宗を開かれた親鸞さまも、人は死に際とか、死にざまで決まらないと言います。どのような亡くなり方をしたとしても、その人は一生懸命生きたのです。あの死に方は良かった、この死に方はダメだったということは生きている者の思いです。お祖母さんのことを死の一点で押さえてはならないと思うのです。そしたら彼女の楽しかった思い出も、お祖母さんの素晴らしい人生も死の一点で台無しってことにしてしまう。そんなことはないのです。その人がどう生きたかが大事だ、人は縁によってどんな亡くなり方もする。でもそういう事でその人の命は決まりません。これが基本です。
あなたのお祖母さんは、今仏様となってあなたを見守ってくれている。お祖母さんが何を愛し、何を大切に生きたか、そこに注目して下さい。貴方を大切にしてきたお祖母さん。そのお婆さんの生きた事実の方を大事にしよう。
その上で、ごめんねという気持ちも消さなくていい。手を合わせて下さい。手を合わせるたびに貴方はお祖母さんと何度でも出会い直せる。それは生きて会うわけではない。だけどやっぱり今ここで手を合わせたときにお祖母さんと再会するということがある。直接話せなくても、心の中で願ったり報告するのです。仏様になったお祖母さんは貴方を恨んだり・怒ったりしない。誰も差別しない存在として、あなた達を見守ってくれている。こう仏教では考えます。ただ貴方は心にわだかまりを抱えていると思うから、出来ればその気持ちを(誰かと一緒に)整理した方が良い。カウンセリングを受けられたら受けてみても良いと思うし、ハスノハにもまた相談ください。

2022年5月5日 21:52
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有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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拝読させて頂きました。
大切なおばあちゃんにお会いしたい、あなたがそう思われるのももっともかと思います、おばあちゃんが一人でお亡くなりになられたこともとても悔やんでおられるのですね。そのお気持ちを心よりお察しします。
どうかおばあちゃんが必ず仏様に救われて心から安らかになります様にと心を込めてお願いなさって下さい。
私も心からお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
おばあちゃんは必ず仏様がお導きなさって下さいます、先に往かれた親しい方々やご先祖様がおばあちゃんを必ずお迎えなさって下さいます。おばあちゃんは皆さんに優しく迎えられて、仏様のもとで一切の迷いや孤独からも救われて心から安心なさります。おばあちゃんはご先祖様と一緒に心から穏やかに清らかにご成仏なさっていかれるのです。そしてこれからもあなたのことを優しくお見守りなさっていて下さいます。
あなたのその悲しみやさみしさや後悔は消えないでしょう。どうか心を込めてご供養なさりあなたのその思いをそのまま心からおばあちゃんにお伝えなさって下さいね。おばあちゃんに伝えたい思いをありのまま心からお伝えなさって下さい。おばあちゃんは必ずあなたの思いを全て優しく受けとめて下さいます。あなたに優しく寄り添って下さいます、あなたをこれからも守り続けて下さいます。
あなたはこれからもおばあちゃんやご先祖様方とのご縁の中で生きていくのです。
どうか安心したおばあちゃんに心から話してみて下さい。
いつの日かあなたがその天寿を全うなさる時がきます。その時には必ず仏様があなたをお導き下さりおばあちゃんがご先祖様方と一緒にあなたをあたたかくお迎えなさって下さいます。あなたはおばあちゃんと再会なさりきっと喜び合い分かち合うことでしょう。そしてあなたはおばあちゃんと一緒に心円満にご成仏なさっていかれるのです。
あなたがこれからもおばあちゃんとのご縁を心から大切になさりおばあちゃんに見守られながら健やかにご成長なさっていかれます様にと、皆さんと一緒に心から幸せに生き抜いていかれます様にと切におばあちゃんに祈っています。

2022年5月6日 16:55
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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