阿弥陀様を拝めば観音様にも伝わりますか？
回答 2
有り難し 24浄土宗を信仰しているので自室で小さな阿弥陀様を祀っていますが、現実が苦しくて、死後の極楽往生より今は現世利益を祈りたいです。
そこで観音様の像をお迎えしようかと考えたのですが、仏像が二体もあっても置き場に困るので考え物です。
阿弥陀三尊というぐらいだし、本によっては観音菩薩は阿弥陀如来の化身と書いているものもあるので、阿弥陀如来に現世のことも祈れば願いは観音様に届くでしょうか？
しかし、三祖良忠上人は阿弥陀如来には後生のことしか祈ってはいけないとおっしゃっていましたよね。
僕の今の悩みは婚活がうまくいかないことなので、密教では阿弥陀如来も敬愛和合のご利益があるそうですから、じゃあ阿弥陀様に祈ってもいいのか？ でも良忠上人が阿弥陀様に現世利益を祈るなと言ってるし……、でも増上寺の黒本尊は思いっきり現世利益の祈祷されてるよな……と思考が堂々巡りに陥ってます。
結局のところ、どなたをどのように拝んで祈れば僕の婚活を助けてもらえるのでしょうか？
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
拝むあなたはどういう人か
こんにちは。お久しぶりです。嬉しいです。浄土宗の信仰を明言して下さることが。
さて「拝めば」とのことですが、浄土宗で大切なのは、おそらく「継続すること」です。何ならこの世の命が途絶えるまで継続すること。そこにミソがあると考えます。だから「往生の問題だけ」なのでしょう。（その問題が解決されたら止めていいのか？という事です）
そしてなぜ拝むのか？自分は凡夫であり悪人と認識するからです（詳しくはお調べください）。その自己認識が、ご縁につながるかも、とは思いますよ。なぜなら結婚とかは「自分と異なる価値観の人と共に暮らしていくこと」だからです。「自分には欠点がある、自分の価値観が全てではない」のが当然であり前提だからです。
しかし恋愛状態になると、それを忘れてしまうことは多い。ある種の酩酊状態なのかも。あなたが結婚したいのなら、「それは敢えて受け入れます」という表明でもあります。「自分一人では味わえない、豊かな人生」を送ろうとするなら、あなた自身の常のアップデートが求められます。
何れ酩酊ぎ解けても、「ああ、この人からは学ぶことが多いな」と思える人…じゃなくて関係を築いていけそうな人が見つかるといいですね。
また書き込みお待ちしています。
信仰が進むならば
拝読させて頂きました。
阿弥陀様に祈れば観音様にも伝わります。観音様はいつも阿弥陀様の右脇で付き従っていらっしゃいます。ですから「南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」『どうか阿弥陀様宜しくお願いします、私を救って下さい、そして必ずや極楽浄土にお導きなさって下さい』とお願いすれば必ず阿弥陀様や観音様勢至菩薩そしてあまたの仏様や菩薩様や神様に届きますし、あなたを全ての仏様や菩薩様や神様そしてあなたのご先祖様が優しくあなたを過去も今もそしてこれからもお見守りなさっていて下さいます。今あなたも私も全ての仏様や菩薩様や神様やご先祖様に守られているのです。
愚かな罪深い私達であることを深く心に信じ、阿弥陀様や観音様勢至菩薩等の菩薩様方が必ずお救いなさって下さることを心から信じて下さい。
現世利益を求めてしまうのはその様な弱く愚かな私達であるからです。この世で生きることはとても大変ですし思い通りならないことや苦しいことばかりです。そんな中でなかなか今現在の自分自身も周りのことも受けとめられない受け入れられないですから自分達の愚かさや弱さが欲として求めてしまうものです。それは生きている限りやむを得ないことですし私達の身の程なのです。
あなたが信頼できる大切な方と一緒に生きていきたいと望み、婚活していきたいという思いもあるかと思います。あなたがこれからも信仰を持たれていく中で一緒に居てくれる方がいた方が有難いな心強いと思うならば、どうかその思いを求めてお祈りなさって下さい。そして阿弥陀様を信じてく下さいね。
あなたがこれからも阿弥陀様を信じて必ず救われていきます様にと心から阿弥陀様にお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
あなたが望むのであるならば結婚したいと心からお願いなさっていいと思います。あなたが少しでもこの世が生きやすくなりお念仏おとなえしやすくなるならば結婚することを願っていいと思います。
質問者からのお礼
>佐藤良文様
その節はお世話になりました。紹介いただいた論文がどれほど思索の助けになったことか！
あれからもあれこれ見比べ、考え、僕が辿り着いた結論は「浄土宗鎮西義名越派」です。今は白旗派とすでに合併して一つの「浄土宗」ですけども、名越派の一念業成というキーを使えば白旗派の納得できなかった部分が解消されました。
一念で往生は決定するが、その後は念仏しなくていいという「一念義」とは違い、その後も信の相続のために念仏するのだと心得ています。
また相談に乗ってください。
＞Kousyo Kuuyo Azuma様
いつもお世話になっております。
おっしゃる内容は、念仏さえしていれば数々の仏神に囲繞され加護を受けるという「不求自得の現世利益」ですね。
それは現世利益がないとさえ言われる浄土真宗でも説く内容なのですが、僕はそれだけでは不足を感じて、現実的には通俗的な（←褒め言葉）祈祷を行ってらっしゃる浄土宗に改宗した人間ですから、せっかく改宗したからにはそれだけじゃない、良縁祈願とか家内安全とか招福除災とか商売繫盛とかの「具体的な通俗的な現世利益」を祈りたいなという気持ちです。
「不求自得の現世利益」を説きながら、現実にはなぜ増上寺などで阿弥陀仏に向かって「通俗的な現世利益」の祈祷をしているのか？
結局のところ、僕は阿弥陀仏像に向かって「結婚させてください」と具体的に祈っていいのか、そこを知りたいです。
またご返信いただけますと幸いです。
> Kousyo Kuuyo Azuma様
なるほど！ 確か法然上人の語録にも、いろいろな例を挙げて「そうした方が念仏できるならしなさい、しない方が念仏でいるならやめなさい」というのがありましたね。
「現世利益を祈る方が念仏できるならしなさい」──法然上人ならそうおっしゃりそうですね。
ありがとうございます。南無阿弥陀仏。
