食への執着を手放すには
食欲に耐える方法、食への執着を手放す方法がありましたら、どうか教えてください。
常に食べ物のことばかり考えてしまい、辛いです。
食への執着を手放して、もっと自由に生きてたいです。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
命を頂くこととは
拝読させて頂きました。
食べることへの執着を手放すことはとても難しいことだと私は思います。生きていくには様々な生きものの命を頂いて自分の生きるエネルギーに変えていくことが必要です。ですから食べないということはとても難しいことです。
仙人ならば霞や雲を食べて千年にも渡って生きる長らえることができるのかもしれませんけれどもその様なことができるのは稀です。
完全に食べることを手放す・執着を無くす・一切食しないということは生きものとしては自らの生命を断つことになります。それは甚だ難しいことです、苦行ですからね。
逆にその様に執着することにあれこれとらわれるよりも、毎日朝・昼・夕飯で頂く生命に対する感謝の気持ちを常に持ち続け有難く頂戴するという気持ちになったら変わってくるのではないでしょうか。
食べものがあまって捨てられていることは命をないがしろにしていることです、かたや世界では一食のご飯も充分に頂けない地域もあるのです。飢餓や戦争によって充分な食料を頂けないところもいたるところにありますし今でも食料栄養不足で餓死している方々がいるのです。
今自分が目の前のご飯は様々な生きものの命を頂いてできてます。
農家の方々が一生懸命に育て、漁師さん達が自分の命をかけて捕ってきた生きものです。様々な方々が施行を凝らして丁寧に調理して手間をかけてできてますし、家族や多くの方々が自分の前に出して下さっているのです。その一食一食はかけがえのない大切なものです。命であり心であり思いやりです。
そのことをしっかりと知りわきまえて頂くことがとても大切だと私は思います。執着を手放すということよりもとても大事なことだと私は思います。
命を頂くことの有難みを充分知り、その上で不必要に取らない・欲張らない・貪らないと心がけてみてはいかがでしょう。
あなたがこれからの未来を大切な命を頂きながら心から感謝のお気持ちを持たれて毎日を健やかに幸せに生き抜いていかれます様にと切に祈っています。