見返りを求めずに生きたい回答受付中
閲覧ありがとうございます。
昔から人に見返りを求めてしまいます。
対象は幅広く家族から友達、もっと深い関係でも。
頼まれてもいないことを、やって「あげた」として考えてしまい
自分が思っていたよりも感謝されなかったり、喜んでもらえないと悲しみと怒りに支配されます。イライラが止まらず、気持ちの行き場をなくし自傷行為などに走りたいくらい感情が昂るのです。
勝手にしたことなんだから、見返りを求めるのは間違えであるとわかっています。
「あげた」は間違え、それは頭ではわかっているのですが感情がついて行きません。冷静になれません。
それならば自発的に行動するのをやめたら良いのですが、人間関係が狭く深いタイプで警戒心が強いため、一度心を許し、自分のテリトリーに入った人間には尽くしたいと思ってしまいます。
それが無性の愛であれば素敵なことでしょうが、私は対価を求めてしまう。
それは相手に強いることではないです。
だから、出来るだけその感情を相手に対して開示することはありません。
でも、私は感情が顔に出やすいので勘づかれているだろうと思います。
他人を不愉快にしたくない。
自分も不愉快になりたくない。
見返りを求めて苦しみたくない。
相手を苦しませたくない。
どうしたら対価への執着を手放せるのでしょうか。
対価を求めてしまう 他人の成功を心から喜べない
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分が一番大切で良いのです
お話を聞かせていただき、あなたが自分の内面と向き合い、大切なことを問いかけている姿はとても尊いと思います。まず、「見返りを求める自分」を責める必要はありません。人が行動に対して喜びや感謝を期待してしまうのは自然な心の動きです。その感情もあなたの一部であり、否定せずに「私にはこういう気持ちがあるんだな」と受け入れることから始めてください。
「与える」という行動において、相手の反応ではなく、「自分が行動を選んだことそのもの」に目を向けるようにしてみるのはどうでしょう。それが「自分を喜ばせるための選択」だと気づけば、心が少し軽くなるかもしれません。また、「感情が顔に出やすい自分」を否定せず、そのとき感じた悲しみや苦しみを否定せずに、「私は今、こう感じている」と受け止めてあげてください。感情は抑え込むのではなく、寄り添うことで少しずつ和らいでいきます。
相手からの感謝が「期待通りではない」と感じるとき、相手の表現方法があなたと違っているだけかもしれません。「この人なりに感謝しているのかも」と考えると、見方が変わるでしょう。
浄土真宗の教えに自利利他と言うものがあり、まずは自分を利しなさい、そしてその後に相手にも利をと言う考えです。自分を完全に犠牲にして他を利するのは理想です。まずは1番は自分で良いのです。
ですから、執着を一度に全部手放す必要はありません。焦らず、一歩ずつ心の重荷を下ろしていきましょう。
まずは、自分自身を今よりももっと大切にしてあげることを心掛けてください。あなたの苦しみが少しでも和らぐことを心よりお祈りしています。合掌
「今日は誰にも尽くさない」という日を作ってみるのも一案です。
はじめまして。僧侶の釋聴法と申します。
ご相談ありがとうございます。日々、誰かのために尽くそうとされるあなたの優しさは、本来とても尊いものです。しかし、その優しさがあなた自身を傷つける刃となってしまっていること、本当にお辛いですね。
仏教の視点から、その苦しみを和らげるための「心の持ち方」を三つお伝えします。
①「布施」を「手放す練習」と捉える
仏教には、見返りを求めず施す「布施(ふせ)」という教えがあります。大切なのは、「あげる」のではなく「捨てる」という感覚です。自分のエネルギーや時間を相手に差し出した瞬間に、それはもう自分のものではないと執着を断つ。これを「喜捨(きしゃ)」と呼び、執着から自分を解放する修行と捉えます。
②「自他」の境界線を明確にする
「尽くしたい」という慈悲心は素晴らしいですが、相手がどう反応するかは「相手の領分」であり、あなたにはコントロールできません。「私がしたいからした」で完結させ、その先の反応は相手にプレゼントするつもりで切り離しましょう。
③「自分への慈悲」を最優先に
自傷したくなるほどの怒りは、あなたが自分を後回しにしすぎているサインです。他人に尽くす前に、まずは自分を喜ばせる「自慈(じじ)」を優先してください。心が満たされていれば、溢れた分だけを無理なく分け与えられるようになります。
まずは「今日は誰にも尽くさない」という日を作ってみるのも一案です。「犀(サイ)の角のようにただ独り歩め。」(お釈迦様の言葉)という言葉があります。悩みを生み出す原因が「人のつながり」にあるのなら、そこから一時的に離れてみることが心の成長に必要ということです。自分の事だけを考えて過ごしてみるのも一つの方法でしょう。
拝
縁起寺 釋聴法



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