看取りを前にした後悔の気持ちについて回答受付中
96歳の祖母のことでご相談させてください。
祖母は今年の夏頃までは会話もでき、歩くこともできていましたが、施設入所をきっかけに体調と認知状態が急激に悪化し、現在は入院中で、長くないのではと感じています。
今、私の心を一番苦しめているのは、もっと何かしてあげられたのではないか、あの時こうしていれば違ったのではないか、という後悔の気持ちです。
会いに行ったり、感謝の気持ちは伝えてきたつもりですが、それでも、もっとそばにいればよかった、施設に入れずに別の選択はなかったのか、元気なうちに、もっと一緒に過ごせたのでは、という思いが次々に浮かんできて、心が休まりません。
祖母がこの世を離れる時を前にして、この「してあげられなかった」という思いを、私はどのように受け止め、どのように手放していけばよいのでしょうか。
仏教の教えの中で、
後悔や執着の気持ちとどう向き合えばよいのか、祖母への思いをどのように心の中で大切にしていけばよいのか、お言葉をいただけましたら幸いです。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
命とは限りがあること。今この瞬間を大切に過ごすことが孝行。
仏教では、人間は執着の煩悩が尽きないと教えてくださいます。それは、諦めではなく、そのように心を揺らしながら関係性を築いて生きてきた証であり、大切な存在・繋がりだからこそ、離れる寂しさや苦しみも味わうのだということ。そんな私たちに、救いの道を照らしてくださる仏様の存在が、希望であり安心へと繋がっていきます。
祖母さまの信仰は。あなたの家の仏様を大切になさってくださいね。
そして、命とは限りがあること。今この瞬間を大切に過ごすことが、出来る孝行なのです。
現実問題として、あなたが一緒に暮らし、24時間介護をすることは厳しいわけですし、施設を頼り任せることも家族で決められたわけです。祖母さまにとって、最善の整った環境の中にいてくださる今なのです。
どうぞ、祖母さまの人生を敬いながら、一緒に生き抜いていただきましょうね。
そして、仏様にお頼みしましょう。
必ず、あなた自身の人生が穏やかであることを願っておられます。
はじめまして。僧侶の釋聴法と申します。
お祖母様を大切に想うからこそのお苦しみ、心中お察しいたします。僧侶として、あなたの心に寄り添い、お伝えしたいことがございます。
①後悔は「深い愛」の裏返しです
「もっとこうすればよかった」という後悔は、それだけお祖母様を慈しんできた証です。あなたが今感じている痛みは、そのままお祖母様への「供養」の心でもあります。まずは、自分を責めるのを止め、その痛みを「おばあちゃんへの愛おしさ」として捉え、自分自身を労わってあげてください。
②「縁」に委ねるということ
仏教では、物事はすべて様々な縁(条件)によって成ると考えます。施設への入所も、当時の最善を尽くした結果の「ご縁」であり、あなたのせいではありません。歩けた頃の記憶も、今の衰えたお姿も、すべては移ろいゆく命の尊い一場面です。「諸行無常(しょぎょうむじょう)」と言いますが、人も物事も日々移り変わっていきます。「老い」もその一つで、誰も避ける事はできません。
③今、この瞬間にできること
過去への悔いは、意識が「今」にいない状態です。お祖母様はまだ、あなたと同じ空気を吸い、命を輝かせておられます。「あの時」ではなく「今」、手を握り、温もりを感じてください。言葉にならなくても、あなたの存在そのものがお祖母様への最大の贈り物です。
お祖母様はきっと、あなたが自分を責めて泣くことよりも、あなた自身の人生が穏やかであることを願っておられます。お祖母様への感謝を「手紙」の形にして書き出してみてはいかがでしょうか。(あなたの心の整理として)
拝
縁起寺 釋聴法
お祖母様をこれからも大切になさって下さい
拝読させて頂きました。
あなたはお祖母様にもっとしてあげることできたのではないかととても後悔なさっておられるのですね。詳細なあなたやお祖母様のことはわからないですけれども、あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
詳細なお祖母様やあなたの今までの状況はわからないですけれども、お祖母様が施設に入られたことは間違いではなかったのではないかと思います。様々なご事情もあってそうなさることが望ましいと思われたのではないかと思います。
お祖母様のご容態はあまりよろしくないのかもしれませんが、これから可能な範囲内でお見舞いに伺いお会いなさってお話しなさって下さいね。
お祖母様にもあなたにも一日一日とても大切な時間です。きっとお祖母様もあなたが来て下さるのを待っていらっしゃるでしょうし、あなたがお気持ちをお話しなさって下さるのをお喜びなさって下さいます。
いつかお祖母様が与えられた天寿を全うなさる時が来るでしょう。その時には必ず仏様や神様がお祖母様をお導き下さり、先に往かれた親しい方々やご先祖様がお祖母様をあたたかくお迎えなさって下さいます。
お祖母様は仏様や神様のもとご先祖様と再会されて一切の迷いや苦しみから救われて清らかに安らかにご成仏なさいます。そしてお祖母様はご先祖様と一緒にこれからもずっとあなたや親しい方々を優しくお見守りなさって下さいます。
あなたとお祖母様とのご縁はこれからもずっと永遠に続くのです。
あなたがこれからもずっとお祖母様とのご縁を大切になさり、あなたがこれからもずっとお祖母様に優しく見守られ、皆様と一緒に健やかに幸せな毎日を生きることできますように切に仏様や神様やご先祖様にお祈りさせて頂きます。至心合掌



午後から夜の時間帯は都合がつきやすいです。
◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。
言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。
◆自死で大切な人を亡くされたり、死別により 死が受け入れられなかったり、心の整理がつかない方へ。30分ずつでも、オンラインで定期的に気持ちに向き合っていきませんか。吐露したり泣ける時間も、大事なグリーフケア 。
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(相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので)
◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )