他者貢献の心持ちとは?
・真の他者貢献のあり方とはどんなものでしょうか?
・そのような心持ちに至るにはどうすれば良いでしょうか?
「人に与える」と言いますが、その心持ちが分かりません。
例えば相手にプレゼントをして、その見返りを求めていたら本当の貢献では無いように思います。
他によく見るのは、人に貢献しているように見えて、その行動により自分のコンプレックスを解消しようとする人達です。
人に貢献する事が自分を隠す「手段」になってしまっているのです。
人の為になる、本当の貢献のあり方ってどのようなものでしょうか?
また、どんな心持ちでいれば良いのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
何のために、誰のためにあるのか。
そうね、どんなものなのだろうね。
私はボランティア活動などもしていますし、一緒に活動している仲間もたくさんいます。ただ、究極の真の他者貢献と問われたら、その域に無いように思います。人間は、欲の生き物ですし、無償のボランティアでも、目的を持って活動しています。誰かの助けになりたいとか、笑顔でいてほしい、とか、もちろん個人的な動機がある人もいますね。
マズローという心理学者が、人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものであるとし、人間の欲求を5段階に理論化しています。
生きていくのに必要な欲から、自分はこうなりたいという自己実現欲求まで。実はこの5つの上に「自己超越」があると発表しています。目的の遂行.達成をピュアに求めるという領域で、見返りを求めず ただ没頭するという姿勢。その第6欲求は、稀なケースだということ。それでも、自分を突き動かす何かに出会ったら、人はそのために、動くのでしょうね。それが、良いか悪いかはわかりません。周りが見えなくなるのを、誰も止められないかもしれない。
私がね、ボランティアをするとき、団体としても個人で動く(他者貢献)にしても、自己満足の押し付けではなく、何のために、誰のためにあるのか、その趣旨をしっかり持つこと。そして自己犠牲にならないこと。互いに、そのことにより、喜び合えたら幸せだよね。大変なようで、想いはシンプルなのかもしれない、私はね。
あなたも、何か思うことがあって質問したのよね?なぜ、他者貢献をしたいのかな?
質問者からのお礼
中田みえ様
ご回答ありがとうございます。
マズローの欲求は存じておりましたが、更にその上が存在するとは知りませんでした。「純粋な没頭」が出来たら幸せですね。
私は子育てをしながら、会社勤めしておりました。トップの方は人を助ける事を心情としていた人で、公私共に沢山お世話になりました。
しかし、様子がおかしいのです。部下は誰もがトップの方に恩があります。しかしその恩が足枷となり、会社から身動きが取れなくなっているのです。
能力が無いと言われても、時間外労働を要求されても、最低賃金を割っていても「恩を返さなきゃ、社長の期待に応えなくては」と会社につくしているのです。その姿はポジティブな物ではなく、とても病的でした。いつも誰かしらが身体を壊しており、私の体重も6キロ減っていました。
私は退職し、あれは本当に人の為だったのかと思うのです。人の為という名目で、人を支配する為の手段だったのではないかと。
私は今新たに仕事を作っているところですが、仕事をする以上は誠実でいたい。仕事は誠実さから出発したいのです。じゃあ誠実さって何だろう?人の為とは何だろう?と思い、質問させて頂きました。
趣旨をしっかり持つこと、自己犠牲になら無いこと、しっかり心に持って行きたいと思います。