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何事も悪く考える

回答数回答 1
有り難し有り難し 15

以前よりお世話になっております。
ありがとうございます。
今の悩み事を聞いていただきたく、存じます。
わたしは、物事や、人に対して悪く考える所があります。
例えば、人に対してなら、悪いところばかりみては、悩んだり距離を取ったり。
物事だと、自分が不安になると、その場でへこんでしまったりします。
大切な人と会うとなると、すごく構えて、疲れたり。
時間が長いなぁと感じたり。
そのくせ、人には嫌われたくないと思う自分がいます。
家族は優しく、接してくれますが、余計に自分が身勝手に思います。
家族にも優しく接したい、人前で、へこんだりしたくないんです。
精神的な病気を患っているのですが、少しはそうゆう部分が出ている気がします。
どういう心持ちでいると、不安にならず、大切な人との時間を、楽しめるのでしょうか?
わたしがわたしを大切にできないからでしょうか?
よろしければアドバイスをいただきたく思います。

2022年9月22日 10:03

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「気」を「元」に戻すと書いて「元気」

拝読させていただきました。

精密な心理カウンセリングを受けると世の中の人々全員が何かしらの精神病の診断を受けます。

・色んな思考をもっているだけなんだと思うこと。
・みんなの普通(基準)は異なるのは当たり前なんだ。
・人は過去に起きたことを善悪ともに復習する習慣性をもっている生きものである。
・過去に起きた善悪の認識作用により、まだやって来ない未来を過去からの引き出しにより、未来を勝手に不安にさせてる脳作用をもっている。

少し述べましたが、悪い出来事(思い出)は誰にでもあり、その出来事は人によって受け止め方もまったく異なります。
ただ仏教では『性善説』を主としますので、悪を起こすことによって自心は穢されたと認識し、過去を悔やむようになっています。だから、人間は失敗を繰り返さないように"学ぶ"ことを常としています。

人の習慣も善し悪しです。自分の「心」が不安定なときは、他人の粗探しをしては不幸を願い、引き摺り下ろしてやろうと煩悩が働きだします。
まず自身がネガティブ思考の習慣化されているのであれば、相手の幸せを願うことを考えるのはもっと先でいいのです。
ネガティブ思考を変えようとしなくてもいいのです。ネガティブ思考に意識を赴かなくていいのです。
最初の思考は「ものごとを損得」としてすべての事象をとらえていってみてください。何をするにでもです。物理的・精神的にも。

はじめの段階で、仏教でいう利他の実践をする手前に、まず自己を整える作業からが肝心です。いわゆる身支度です。

本来の安定した自分を「0」として考えてください。
マイナス思考のとき、不調なときは
心が「ー1」です。
さらに重なると「ー2」です。
逆に調子が乗ってるときは
心が「+1」です。
さらに上がると「+2」です。

人の心はいつも揺れ動いています。
その揺れが激しいと不安定となります。
いつも心を「0」地点に居させることが禅定というものです。
仏教では「0」数字のゼロをサンスクリット語でスーニャといいます。経典にはハンパなくスーニャがでてきます。漢字で表すと「無」になります。

マイナスになったり、プラスになったり揺れ動く心(気持ち)をゼロ(0)に戻すことを『元気』といいます。

紙などに書き出してみてください。簡単に自己の心の状態を把握できます。

取り急ぎまして。参考程度にしてください。

2022年9月22日 18:49
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有り難し
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

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