大切なピアノを友達に聴いてもらえない
こんばんは。
40近くになってとても幼稚な内容ですが、自分の心の問題に深く関わっている気がしたので、お坊さんからアドバイスいただきたく、相談いたします、よろしくお願いします。
私は趣味でジャズピアノをやっているのですが、明日ジャズクラブでのセッション(素人がプロの人たちと一緒に演奏できるライブ)に大切な友人が聴きに来てくれることになったので、頑張って練習していました。
でも先ほど、明日の待ち合わせについて友人にメールしたら、「寒くて風邪を引いたみたいだから、熱を測ってみて、また連絡する」と返事がきました。
普通だったら、「あ、そうなんだ。お大事にしてね。無理しないでね」で終わりますよね。でも私はこのメールがきっかけで、「あ~、来たくないから曖昧に返事して逃げようっていうんだな!」と怒り心頭になり、咄嗟に、「どうせ私のピアノなんか興味ないんでしょ、もういいよ」と返信してしまいました。
冷静に考えれば、友達は本当に具合が悪くて来れないのかもしれません。だったら早くメールしろよ、と思いますが、タイミングが悪かったのかもしれません。また、私は自分が好きでジャズをやっているわけですから、友達が来ても来なくても、その時のセッションの参加者と一緒に楽しんで演奏する、その時聴いてくれるお店のお客さんに向けて心を込めて弾く、それさえできればOKなわけです。でも、私の場合、「どうせ自分はだれにも興味を持ってもらえない!」という風に、怒りが燃え上がってしまっています。
私にとってピアノはとても大切な自己表現の手段なのですが、これまで発表の機会があっても友達を誘うことはしてきませんでした。というのは、自分の演奏を友達に聴いてほしいと本当は強く願っているのに、心のどこかで、どうせ自分のことなんか誰も興味持ってくれないだろうな~と思っていたからです。今回の件で、これまで封印してきた不満、自分をちっぽけに思う気持ちなどが、一気に噴出してきたのかもしれません。問題は相手ではなく、自分の心の中にある、と思います。
明日は予定通りセッションに参加し、明日出会う人たちに向けて心をこめて演奏したいのですが、その一方、どうして自分にとって大切なことを友達にシェアすることができないんだろう、と怒り・悲しみが強いです。この気持ちをどうすればいいのか、お坊さんのお言葉をお待ちしてます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
コロナ禍の体調不良には慎重になる
お友達から、発熱を心配する体調不良の訴えがあったのですね。
コロナ禍の中で、お友達の不安な気持ちは無視できないと思います。
万が一コロナだったら他の出席者にうつす可能性もあります。
また、体力が低下しているお友達は他人からコロナをうつされるリスクも上がるかもしれません。
仮にお友達の話が嘘だとしても、あなたを傷つけない(怒らせない)ように、断る理由を精一杯考えた結果かもしれません。
誰にでも欲・怒り・怠け・プライドの煩悩があります。
お友達の煩悩を大目に見てあげる観音様のような慈悲の眼差しを意識してみましょう。
人それぞれに大切なものはバラバラです。
世の中には犬好きの人も猫好きの人もいます。
ピアノに興味が無い人もいるのは仕方ないでしょうね。
一昔前の会社の上司が「俺の酒が飲めないのか」みたいな台詞を言うのは、令和の時代にはパワハラになります。
昭和の時代でも、のび太くんはジャイアンリサイタルから逃げようとしていますね。
追記
お友達と良好な関係に戻れそうで良かったです。
心は無常。怒りや悲しみも過ぎ去りますね。
心より祈っています
拝読させて頂きました。
あなたがその様に思うお気持ちもわかる様に感じます。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
あなたがついその様にメールしてしまうお気持ちもわかります。が、しかしその様なメールを受け取った人の気持ちを想像するととても辛いだろうと思ってしまいます。
できれば「体調の悪い時本当にありがとうそしてごめんなさいね。また良かったら次回都合が合えばぜひ聞いて下さいね。ご体調が回復なさることを心よりお祈り申し上げます。」とダメもとでメールなさってみてはいかがでしょう。
人とのご縁は大切です。一時の感情や激情に流されずにこれからの未来の中でもご縁を広げていきましょう。
きっとあなたのピアノの演奏をお聴きなさって下さる方はいらっしゃるでしょうし、好きになって下さる方もおられるでしょうからね。
どうか心を込めてあなたらしい素晴らしいピアノ演奏なさって下さいね。あなたを心より応援していますね。
そうですか!素晴らしいセッションだったのですね。そのご縁をまた次回広げていって下さいね。心より応援してますね。
質問者からのお礼
願誉浄史先生、早速ありがとうございます。
そうですね、コロナ禍では特にそういう気持ちが大切だと、当たり前のことに気付きました。自分の質問文を読み返してみて、「私が、私のピアノが・・!」と、「私」のオンパレードになっていて、そこがジャイアンだったかも、と思いました。セッションに行けば、一期一会ですが音楽を大切に思う仲間に会えるので、その機会を大切にしたいと思います。寒いので、願誉先生も、お大事になさってください!!
Kousyo 先生、いつもお優しいお言葉をありがとうございます。
その友人とはいつもバシバシやり合っていて喧嘩仲間みたいな感じなので、あの後、何事もなかったかのように、お互いにしれっとまた連絡を再開しました。でも今後は、相手への温かなハートを持ちたいと思いました。
お陰様で、セッションではミュージシャンの皆様のサポートのおかげで、楽しく演奏できました。改めて、今後は激しやすい自分からは卒業して、ご縁を大切にしてまいりたいです。
ありがとうございます!
ハスノハのお坊さん方、全国の皆様、寒暖差が激しいですが、良い週末をお過ごしください♪♪