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有り難し有り難し 4

こんばんは。
私は大学生4年生で、来年1年間を留年(体調不良のため)する予定です。

難関資格取得を目指して勉強を続けていますが、もう21歳で試験勉強4年目です。
諦めるべきか続けるべきか。勉強量も体調不良の期間が長く、かなりバラついてしまいました。
先輩はコロナ禍の影響で飲み会等の接点を持てず、同期は皆優秀。院進や就職を確定させ、卒業を待つ人ばかりです。卒業すら危うい落ちこぼれは私だけなのです。

21歳、大学4年生という何かを始めるには遅い歳になってしまったことは重々承知しています。しかし同時に、やはり諦めきれない自分もいます。

これは自分が固執しているだけなのでしょうか。諦めるとして、どうしたらすっぱり未練を断ち切れるでしょうか。このまま進むとして、自分の迷いを断てるようなお言葉はあるのでしょうか。

2022年10月29日 21:07

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

鳥も巣立つ。筏を降りなきゃ渡れない

動物の親は子供がある程度の大きくなると、子供にエサを与えず独り立ちさせようとします。
ヒナ鳥はいつか巣立つときがきます。
あなたも、自分で生活費を稼がなくてはならないタイムリミットを決めておいてはどうでしょうか。
人間も動物なので、衣食住を自分でまかなえるようになることが必要でしょう。
学歴や資格はその手段にすぎません。
手段のために目的を忘れては本末転倒。
仏教で、こんな例え話があります。
仏様の教えや修行方法を、川を渡るための筏だとします。
筏にの乗る目的は、向こう岸(悟りの境地)に到達することです。
ところが、人が筏にこだわっていつまでも向こう岸にジャンプしなかったら、その人は目的を達せられません。
あなたも、学歴や資格の筏にこだわりすぎて、向こう岸(独り立ち・巣立ち)に着くという目的を果たせなくならないように考えてみてはどうでしょうか。

2022年10月30日 5:00
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