愛猫を看取れなかった
家族で大切にしていた愛猫が家から出てしまい、ずっと見つかることを信じて皆で探し続けましたが、先日、車との事故でこの世からいなくなってしまったことを知りました。
役所に収容されてしばらく経ってしまったためなのか、亡骸を引き取れませんでした。亡くなった場所の詳細も教えてもらえませんでした。
特徴や場所から間違いないだろうとのことでした。
今もいなくなってしまったことが信じられずにいます。
愛猫のことを想うと、痛かったよね。
苦しかったよね。怖かったよね。早く見つけてあげられなくて本当にごめんね。
最期に会えなくて、どこで亡くなったのかも分からなくて、供養も出来なくて、どんなふうに亡骸を対応されたのかも分からなくて、本当にごめんねと、何度も何度も悔やみ、悲しみ、その子のことを考えてしまいます。
最期を看取れなくても、遺体に会うことが出来なくても、どんな風な亡骸でも、事故に合ったとき痛くて苦しい思いをして亡くなったとしても、この子は今、幸せな場所にいますか?
痛みや苦しみではなく、安らかで幸せな気持ちでしょうか?
本当は天寿を全うして、最後まで側で看取りたかった、しっかりと供養してあげたかった。
それが出来ず、愛猫を想うと苦しいのです。
どうか、お坊様教えてください。
このようにこの世から去ってしまっても幸せな場所に行けますか?
またいつか生まれ変わって会うことができますか?
愛猫がどうか痛みや苦しみから開放されて幸せ楽しく過ごせるように、一緒に祈って頂けませんでしょうか。
長々申し訳ありません。心のままに書いてしまいました。
どうぞお力をお貸しいただけますと幸いです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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愛猫を看取れなかった
さくらさん、はじめましてこんにちは。ぎそうと申します。
失礼ですが、はじめに自分語りさせてください。
私は結婚後、すぐに子どもができなかったため猫を飼いました。猫は「こたろー」といい、3人家族となりました。
やがて、娘が産まれて家族が増えました。
こたろーも7歳を迎えた今年の8月、私は深夜にふと目が覚めて、リビングに行くと、窓が少し開いていました。こたろーは室内飼いですが、時々脱走します。
なので、こたろーがまた外に出てしまったのかと思いつつ、トイレに入ると外から動物の叫び声が聞こえました。すぐに外を見に行きましたが何もいませんでした。
それからは、涼しくなる時間に外を探す日々が続いたのですが、さっぱり見つかりませんでした。
2週間近く経ったある日、家族で外出しているとき、義父からこたろーの死体を見つけたと電話がありました。
できるだけすぐに帰るから待っていて欲しいと伝えましたが、私たちが戻ったときには、穴に埋めて供養してくれた後でした。どうやら、虫が湧いていて臭いもひどく、私たちに見せて、これ以上悲しませるのは辛いとのことでした。私は不満でしたが、その気持ちは有難いものでした。
こたろーが見つかったのは家から30mほどの場所でした。その辺りは何度も探していたのですが、死角になっていて気付きませんでした。
恐らくこたろーは窓から出たあと、何か他の動物に襲われて怪我をして、なんとか建物の陰に隠れて、死んでいたのだと思います。
残念で仕方なく、悲しみも言葉になりません。
苦しい日々が続きましたが、少しずつ荷物や写真を整理するうちに、
「もう帰ってこない」ことを認めざるを得なく、悲しみは尽きることはないですが、落ち着いています。
人も猫も、命あるものはすべからく無常です。
まだ若いから、いま健康だからといって長生きできる訳ではありません。
私も勘違いしていました。まだ何年も一緒にいられると。これは間違った考え方なのです。
悲しいことではありますが、命のはかなさを正しく考えることが第一歩です。
だから、猫も人も命を尊ぶことが大切なのです。
さくらさん、
楽しかった思い出はいつまでも私たちの心に残り続けます。心の中でこれからもずっと一緒です。そうしていられることが、幸せな場所だと思います。
喜んで一緒に祈りますから、猫ちゃんの名前を教えてくださいね。
質問者からのお礼
ぎそう様、お忙しい中、あたたかいお返事本当にありがとうございました。
心が悲しみの渦の中から抜け出せずいました。お坊様のお話しを聞いて、ぎそう様の悲しみ、痛み、苦しみ、そして猫ちゃんへの愛しい想いが、自分の気持ちと重なって、心に刺さりました。
お辛い経験を、私のために話して頂いてありがとうございました。悲しい出来事を共感してもらえることは、こんなに気持ちや感情が救われるものなのですね。
心の中が幸せな場所だと、教えてもらえたこと、とても救われました。
一緒に居てくれて、幸せいっぱいにしてくれたこの子に感謝します。
そしてこれからも心の中にこの子を大切にします。
一緒に祈ってくれると言ってもらえて、この子を自分で供養出来なかった後悔で苦しい気持ちも、ぎそう様に助けてもらえました。
愛猫の名前を私のプロフィールに載せました。ぎそう様どうか心よりよろしくお願いいたします。
ぎそう様にお祈り頂けたら、愛猫も幸せに天国で過ごせます。
本当に本当にありがとうございます。