【Kousyo Kuuyo Azuma　先生】
　お返事いただき、ありがとうございます。Azuma先生の
ように、そのようにお考えになって気が付いてくださる
お坊さんがたくさんいらっしゃればいいのですが…
　私は、今、お寺はかなり危うい立場にいると思って
います。質問文にも書きました通りの事態が、各地の
多くのお寺で起きているからです。
　弟子の立場で言うのも生意気かと存じますが、
教えを説いてくださるからには、お坊さんが率先垂範、
例えば利他行を説くならば、定期的に様々なボランティア
などの慈善活動を行うなどをしていただけると
ありがたいです。「寝ていて人を起こすな」という
言葉もありますので…
　そうすれば、お寺の印象も、いい意味で変わるのでは
ないかと。
　私は、これからの仏教のためにも、この現状が変わり、
日本仏教が勃興することを願ってやみません。

【Kousyo Kuuyo Azuma　先生　へご追記】
　さらなるお返事、ありがとうございます。私は、長く続いて
いるスピリチュアルブームと、それにあやかってお寺が活動
した結果、日本仏教のレベルが低下したものと考えます。
　手放しに、
「〇〇如来、菩薩、明王様の利益～」「パワーが～」
と言ったり、お守りやご朱印を売るばかりでなく、
「○○如来、菩薩、明王様はどんな方なのか」
「○○様のような人格を目指して修行しましょう」
などと、実生活に対応したお説法や、
「仏教における○○行とは、こういうことです。たとえば、
こんな事やあんな事が挙げられます。一緒に頑張りましょう」
などと、こちらも、実生活に強く反映したご方便が必要かと
思っています。
　たとえば、利他行であれば、俗人なら、大きな事なら救命講習の
受講や献血への協力、小さな事なら、道を開けたり、落とし物を
交番に届けるなど…お坊様なら、定期的、組織的なボランティア
活動の実施など。（こども食堂、地域の子どもたちに宿題を教える、
ゴミ拾いなどたくさん）資金がないなら、使途を明確化した上で
お布施してもらい、活動後、
「皆様から頂いたお金は、このように使いました」
と報告すればいい。
　そうすれば、信者の質も上がる（他力本願な神秘主義者が減る）
でしょうし、世間的にも、
「これが宗教者か。やっぱり、言うだけのことはあるな」
と見ていただけるでしょう。
　いずれにせよ、日本仏教のレベルを下げたのは、「現実性の
欠如」だと思います。本来、仏教は、実生活をパワフルに生きる
ための理論を説く教えだったはずです。hasunohaの先生方の
ように、謙虚で、誠実で、真剣に考え直していただける、そんな
お坊様がたくさん現れることを、願ってやみません。