高野山の神社はお坊さんが管理をしてる?回答受付中
真言宗のお坊さんへ質問です。
先日高野山に参りました。たくさんのお寺が並ぶ中、同じぐらいの量の神社が建っていました。
あの神社は神主さんが管理しているのか?
しかし、日本屈指の仏教都市「高野山」でそんなことがあるのか?
と疑問に思いました。あの神社たちはお坊さんが一緒に管理していらっしゃるのでしょうか?それとも高野山にも神主さんがいらっしゃるのでしょうか。回答いただけると嬉しいです。
お坊さんからの回答 1件
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寺は寺で、神社は神社で管理しています
こんにちは
高野山にお参りにいったところお寺と神社が入り交じって建っていて不思議に思い、また高野山にある神社の管理は一体誰がしているのか疑問に思ったのですね。
調べてみますと、高野山にある丹生都比売神社、丹生官省符神社には神主さんがいますので、「高野山の神社は神主さんが管理している」という事で良いと思います。
明治以前の寺や神社のあり方は、神仏習合(神道と仏教を混ぜ合わせた信仰)でしたが、明治政府がこれを分離するように指示しました(神仏分離令)。現在も、高野山以外の場所でもお寺と神社が隣接して建っていることがありますが、これはもともとお寺と神社が一体だった名残となります。私の寺も神社と隣接していますが、別々に管理されています(神主さんは住んでいないがお祭りの時に近くの神社の神主さんがきます)。またご質問はお寺の中に神社があるというものですが、大きな神社の中にお寺がある事もあります。(神奈川県の阿夫利神社の中に大山寺、静岡の秋葉神社の中に秋葉寺、など。これも別々に管理されている)
高野山も明治以前は神仏習合としての聖地となっていましたので、現在も神社とお寺が入り交じる姿になっています。またこのふたつが入り交じっている姿こそが「高野山らしさ」であるともいえると思います。