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このまま結婚していいのでしょうか

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

新年あけましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりありがとうございました。

昨年末に、婚活で出会った方より、結婚を前提としたお付き合いを申し込まれお受けしました。恋愛感情は正直なところありませんが、私への気遣いがとても感じられる方なので、彼の気持ちを受け取ってみよう、と思いお受けしました。
相談所を通しての婚活ですので、お付き合い=結婚準備です。早速、どこに住みたいか家事分担はどうするか等、具体的な話題が降ってきています。

私は、昨年より不安症(おそらくうつ病もあると思います)になっており、気分のすぐれない時は、彼と一緒にいても早く家に帰りたいという気持ちでいっぱいになってしまいます。でかけたい場所もそんなに無く、彼にデートはどこに行きたいかと言われると困ってしまいます。素直な気持ちではずっと家で休んでいたいです。
精神的に不安定なことは、彼には伝えていません。

また、がんになってしまった父の様子も芳しくありません。
彼とのお付き合いが進めば、相談所ですので今年の早いうちに結婚は決まりますが、父が今年どのくらい生きていられるかも分かりません。
不幸と結婚が同じ年に重なるとよくない、といった話を聞きました。この点も気になっています。
父を安心させてあげたい気持ちもあるものの、彼に対する気持ちや結婚に対する気持ちが追い付いていません。

母は、結婚すれば気持ちはすぐに変わって落ち着くから大丈夫、何も心配せずに話を進めなさい、と言います。
友人に相談したところ、相手からの思いやりを感じられているなら恋愛感情はなくても大丈夫、と言われました。

私はこのまま結婚に向かって進んでいいのでしょうか。どのように気持ちを落ち着けていったらいいでしょうか。
アドバイスいただきたく、お願いいたします。

2023年1月5日 11:32

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

結論出す前に 少し時間を掛けることは出来ませんか…

 いろいろとお悩み深くていらっしゃいますね…お気持ちお察しいたします。
 ずばりお聞きします…あなたはそのお方と結婚したいのですか。したくないのですか…あなたにはその2択しかありません。
 『不幸と結婚が同じ年に重なるとよくない』『結婚すれば気持ちはすぐに変わって落ち着くから大丈夫、何も心配せずに話を進めなさい』『相手からの思いやりを感じられているなら恋愛感情はなくても大丈夫』…無視するのは難しいかも知れませんが、どのご意見も結局はあなたのお気持ちとは関係のないことです。
 『婚姻は両性の合意のみに基いて成立』するのです…憲法に記された、あなたの持つ大切な権利です。結婚の最終的な判断はあなたがしなくてはなりません。
 …怖いことを申しましたこと、お許し下さい。
 結婚は必ず「しなくてはならない」のではありません。
 この人と一緒に過ごしていきたい。そのことできっと相手も、そして自分も幸せになれる、そう思う…だからこそ結婚するのです。
 今そのような思いが(少しも)なければ結婚する意味が無いですし、結婚生活も上手くいかない可能性が高いです。
 彼にはあなたの今の御心の状態をはっきりとお話し下さい。そして治療が必要ならば、出来ればその治療にも付き合ってもらうようにして下さい。
 お心の状態は今後も隠し通せることではないと思いますし、その治療の過程でお互いのことをもっと深く理解することが出来ると思います。
 現状では彼との結婚はあせらず、お付き合いを深めていくことの方が大切だと思います。
 そしてそれが無理ならば、此の度のご縁は見送るのも一つの選択かと思います。
 今後彼との関係がどうなろうとも、仏様はあなたの味方です。あなたを大切に思い、あなたの人生を見守り支えて下さいます。
 そのような慈悲深い、温かい仏様が御一緒下さることをしっかりと受け止めて、どうぞ感謝の中で人生を歩んで下さい…どのようなあなたの決断も仏様は受け止めて下さいます。

2023年1月5日 19:02
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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

小林 覚城 様
ご回答いただきありがとうございます。
そっと私の心に寄り添ってくださった回答を拝読して、涙が出てまいりました。
たしかに私には2択しかありません。様々な要因を考えすぎて、彼に対する自分の気持ちが見えなくなってしまっています。そのため、ただただ全てから逃げ出したい気持ちが心を占めてしまって、迷いに繋がっているのだと思います。
彼には少しずつ話をして、理解を深めてもらえるかどうか、やってみます。
感謝の中で人生を歩む、とのお言葉をしっかりと胸に刻んで、進んでみます。
この度はありがとうございました。

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