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好きなことが苦痛になる

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初めまして。
私は今大学1年生で、イギリスの大学で絵の勉強をしています。幼い頃から絵を描くのが好きで、私は自分がとても感性豊かな人間だと思うし、それを一人のアーティスト(の卵)として誇りに思います。

しかし、大学に入ってみると、ずっと好きだったはずの絵に、だんだん楽しさが見いだせなくなってきました。自分で描きたいと思って描く時は楽しいのに、当たり前かもしれませんが、課題として出される絵は楽しいと感じることが難しいです。また、絵とは私の人生の一部であり、心や精神の一部として外の世界に表現しているものなのに、それが評価されて微妙な点数だったりすると、なんとも言えない虚無感に襲われます。自分ごと否定されたような感覚になるのです。周りの生徒と常に比べられ、勿論大学や先生は評価するのが仕事ですし、私は評価されるのが仕事です。しかし、この仕事がしたい!と思って今の学部に入ったのに、絵を描くのはただの趣味だった方が良かったのではないかと思ってしまい、何だかしんどくなってしまいました。母親にこのことを話すと、「それが何かのプロになるってことだね」と言われました。本当にその通りだと思います。ですが、私は現段階では、自分の好きなものに疑問を抱いてまでプロになりたいとは思わないのです。両親が一生懸命働いて学費を賄ってくれているのに、当の私が大学を卒業するまでこの漠然とした不安を抱えて将来に疑問を持ちながら勉強することが申し訳なく思います。芸術家の人々だけではなく、サッカー選手などのアスリートや、自分の仕事に誇りを持っている、いわゆる「プロ」と呼ばれる人たちは、私のように好きなことが苦痛になってしまうような経験をしているのでしょうか。また、それは当たり前なのでしょうか。

今はちょっと精神的に疲れていて、正常な判断がしにくくなっているのが自分でわかりますが、ただ他の方の意見が伺いたくてここに描きました。よければ何か意見をくださると嬉しいです。

2023年1月16日 19:41

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

苦しいよね
やりたい事やるってのは

羨ましがられるけどね

実際やりたい事やる時は真剣だからね
孤独になる
そして
真剣さは良くも悪くもいつも
「どう生きるか」という
根本的なところに
スポットライトを当てるような気がします

根本的なところに気がつくから
「私はこれで良いのか?」
と自問自答が始まる
仕方ないよね
答えはないけど

でも
その問いから逃げない事で価値があるアートが生まれると私は思う

逃げるなら
それはアートをやめる事と等しいかもね

私はずっと逃げずに
40歳でやっとその戦いとも終わりを告げたところでしょうか

ようやく力を抜いて絵も描け
音楽も楽しくなってきた所です
やはりそれは経験と共に
内面に問題を抱えなくなったからです

天才じゃ無いんどから
そんな簡単に楽しくはならない
でも天才じゃないからこそしがみついて頑張る気にもなる

アーティストなら
沢山苦しみを抱えながらも表現する事はとても大事なんじゃないかなとは思います

アートかアートでないか
それで食べられるか食べられないかは別問題

あなたは何者になりたいか
評価する側に回るのか
表現し続ける方を選ぶのか
売れる人になる事を目指すのか
辞めて普通らしい生き方をするのか

何者になりたいか
それが大事だ

合掌

2023年1月17日 9:10
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有り難し
おきもち

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山形のそれは小さなお寺の住職です。 私は子供の頃いじめられ、社会からドロップアウトするなど金銭的にも苦しみ多面的な貧困を経験。 それらを乗り越えた事は、今では自身を照らす灯り。 色んな社会的活動をしてますが、 自然の中で遊ぶことが大好きで、子供達に体験活動やイベント、木工教室などを催しております。 お寺では草花葬墓地などの永代供養も宗派問わずお迎えしております。

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