求不得苦の苦しみ
私は香川県に単身引っ越して、大学の科目等履修生をしながら働く予定でした。しかしながら、脳出血の後遺症の関係で、今は仕事を休むことになり別の仕事にあちこち応募していますが不採用続きです。
また授業を受ける担当の先生との面談がありましたが、学生の中に一人中高年のおっさんが来られたらやりにくい感を先生から感じました。最悪履修不許可になるかも知れません。
まさに求不得苦の苦しみです。求不得苦でうつになりそうです。これで万一脳出血が再発して亡くなってしまったら大きな後悔です。
なるようにしかならないと考えるにはどうすればよいのか教えてくださいませんか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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あまり無理をせずに
はじめまして、私は浄土真宗の僧侶です。ご相談、しっかり読ませていただきました。あなたの年齢で大学で学ぼうという姿勢に感服致します。
ご承知の通り求不得苦とは四苦八苦の中の一つです。これは煩悩です。しかし、親鸞聖人は正信偈の中で「不断煩悩得涅槃」とおっしゃっています。つまり煩悩はなくさなくて良いのです。そして、煩悩を別の言葉に置き換えると「向上心」とも言えます。
脳出血の後遺症でお身体が思うように動かないのですね。お辛いお気持ちお察しいたします。その影響で不採用が続いていらっしゃるとのこと、更に大学の担当の先生からも冷たい仕打ちを受けていらっしゃるとのこと。心が折れそうになるお気持ち拝察いたします。
しかし、あなたはわざわざ単身赴任までしてご自分の進む道を決めているのですよね。それでしたら、焦らずゆっくり、さまざまな方法でアプローチしてください。お仕事も多少収入が少なくても現在の体調と相談して出来ることから始められたらどうでしょうか。大学の先生にもわざわざ単身赴任までして勉強したいという誠意が伝われば何とかなるのでは。
あなたの「向上心」を応援いたします。
あまり無理をせず焦らず前を向いてください。合掌
※お礼のお言葉読ませていただきました。貪瞋痴の三毒はすべて人間の煩悩です。しかし、私たちはこの煩悩を抱えたまま生きてゆく存在です。
奥様を大切に。合掌
質問者からのお礼
宮本様、ありがとうございます。
煩悩はなくさなくてもよいとのお言葉に気持ちが救われた気がします。
私は今まで持ち続けていた夢は三毒の煩悩の一つの貪欲で、餓鬼のようではないかと考えたりもしましたが、そうではないと考えてもよいのですね。
しかし、妻を一人残して、単身で来たことは本当に妻にすまないと考えています。
一度近くの浄土真宗のお寺におまいりしてみたいと思います。