お坊さんならどうしますか?
嫌な出来事や負の感情も、無理に消そうとせずに受け入れて自分を知る(向き合う)事で、自分はダメな人間なのか等
ネガティブな気持ちが出て来てきたら…
それでも心を穏やかにして自愛に意識を向ける(自分を大切に、自分を愛する)と良い。
と…
聞いた事がありますが、ネガティブな気持ちも受け入れながらも自愛をする…
という事を私は上手くできずにいます。
お坊さんなら、こういう時はどのように自分を愛するように気持ちを持っていくのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
親友が傍に居たら
えみ 様 相談ありがとうございます。
一つのヒントとして、
ネガティブ感情から抜け出せず、受けいれながらも、上手く自分を認められないそんな時は、「親友が傍に居たらあなたにどんな優しい言葉や励ましの言葉をかけてくれるでしょうか?」と思う癖をつけることです。
親友でなくても、恩師とか、歴史的な偉人、あるいは架空のアニメのヒーローでも構いません。あなたにとって信頼できる人が、あなたを勇気づけるとしたらどんな言葉をかけてくれるでしょうか?をイメージしてそれを取り込んでいくことです。
コツとしては、ゆったりとゆっくりとした深呼吸をして、充分に心と体を落ち着けて、さらに安心や安全の感じられる落ち着く場所、癒される場所でイメージすると良いでしょう。
安心安全を感じて癒される時、ストレスホルモンが軽減し、癒しのホルモンであるオキシトシンなどが分泌されます。
また、信頼できる他人から優しさや思いやりを受けることと、自分を思いやること自分を愛することは、脳の同じ部分が活性化されますので、イメージとはいえ効果があります。
「自分よりも愛しいものはない。同様に他の人々にも、自己は愛しい。故に自己を愛するものは、他人を害してはならない」はお釈迦様の言葉ですが、誰でも自分が愛おしいのです。他人も自分が愛おしいと思っているのですから、他人から愛される想像をすることは、自己に対して大きな力になることは間違いないと思います。
参考にしてください。
一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。自分に対して「~しなければ」と叱咤激励したあとに、出来ない自分を自己批判したら、それは役に立ちません。辛い時でも、批判せず穏やかで優しく支えてくれる自分がいたら、辛さに立ち向かえる勇気が持てるでしょう。心の落ち着きとは、この為(批判せず優しく支えるため)にあると思ってください。自分への優しさが難しい時はどうぞご相談ください。再礼。ご縁に感謝申し上げます。
追追伸:再コメントありがとうございました。自分に優しく思いやりを向けることとと甘やかすことは違います。思いやりを向けて自分を丁寧に取り扱う、という感じです。字数制限でこの欄はここまでです。また辛い時は新たな投稿やメールでご相談ください。再再礼
頑張り過ぎです
ご相談拝読しました。
こういうのは言葉による説明に限界があることをふまえた上でお聞き頂きたいのですが、ちょっと「やってやるぞ」感が強すぎるかなと思います。
・無理に消そうとせずに受け入れて
・向き合う
・心を穏やかにして自愛に意識を向ける
・自分を大切に、自分を愛する
と挙げて頂いてますが、そういうのって無理なんです。無理だから悩むのですし。
もちろん様々な相談者、相談内容に対してお坊さんも上記のような言葉をかけたりします。でもその表面上の言葉の底に流れているものをあえて言葉にするならば、
・思い通りにならないという真理を知る
・思い通りにならないものは放っておく(執着しない)
・執着しないというのはそれを頼りとしないということであって、それの存在を否定や排除するものではない
という感じです。仏教的には「智慧」といいます。
感情なんてコントロールできません。心の中の自然現象ですし。そもそも「心」というものも実体のない無常なものです。
ネガティブな気持ちが生じるならば、その時はそういう気持ちが生じるご縁(状況・環境)にあるということです。それを無理に気持ちだけなんとかしようとしても頭と心が疲れます。
ネガティブをポジティブで上書きしようとするのでなく、ネガティブはネガティブで放っておく。それを頼りとしない。そういうものだとあきらかに知る。それをコントロールしようとする自分に気づき、今何を為すべきか考える。自分という実体(と錯覚したもの)をどうにかしようとするのでなく、今自分を織りなしているご縁(状況・環境)を総合的に考える。
こういうのって仏教を継続的に学んでいく上で良い習慣になっていく在り方だと思います。どうぞお近くのお寺や学びの場とご縁を結んでください。hasunohaのご縁も引き続きどうぞ。
キリがないですから
拝読させて頂きました。
あなたがネガティブに考えてしまう自分をどう受け止めていくのか、どう向き合うのか迷っておられることを読ませて頂きました。あなたがその様に迷い悩まれるお気持ちとてもわかる様に感じます。そうですよね、なかなか難しい様にも思いますよね。
お気持ちお察しします。
私もよくものごと悪い方に悪い方に考えてしまったり、何でもマイナスにネガティブに捉えてしまうクセがありました。今は以前程ではないですけれども、サラリーマンの頃は何に対してもなかなか良くは受け止めなかったです。しかしながら何でもマイナスに考えてしまったり自分じゃダメだと思い込んでしまうと後からとても辛くなってしまったり、かえって苦しむことに気づく様になりました。その気づきはとても大切かと思っております。今でもネガティブに考え込んでしまうクセはありますけれども、あまり後々まで考えないようにしています。ネガティブにマイナスに考えてもキリがないですし、これからどうなるのかは私の頭ではわからないですからね。或いは「なるようになるさ、なるようにしかならない」と開き直ってしまうこともあります。
なかなかそう簡単ではないかもしれませんが、あなたもどうかお気持ちを楽になさってみて下さいね。
あなたがこれからの毎日を穏やかに安心なさって生き抜いていかれます様にと心より祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きますね。
質問者からのお礼
釋 孝修様 吉武 文法様
kousyo kuuyo Azuma様
回答ありがとうございます。
マイナス思考を、何がなんでも
どうにかして、プラス思考に持っていかなければ精神的に持たなくなる。
と感じていまして…どうしたらネガティブな出来事を受け入れながらも気持ちを穏やかにする事が出来るのかを考えておりました。
ご縁がありましたら、仏教を学んでみたいとも思っています。
まず仏教の用語や意味を理解する所から学ばないと法話を聞いても頭に入っていかないので…。
色々と、分かりやすくアドバイスをいただき感謝しております。
釋 孝修様
追加のお返事をいただき、ありがとうございます。
批判せず穏やかで優しく支えてくれる自分は何処にも居なかったのかもしれません。
今まで生きてきて私は周りと比べたら、まだまだ自分に甘すぎると感じています。
優しくすると、もっと自分が甘くなりそうな気がしますが、、自分と向き合ってみます。