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一度きりの人生?

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何度でも生まれ変わることはできますか。来世はありますか。
それとも一度きりの人生ですか。
一度きりの人生という言葉は私にはとてもプレッシャーがあります。
だから来世があると思う方が気が楽になれるのですが、こちらでチラッと仏教では生まれ変わりといつものは無い、ようなことを読みました。
わかりやすく教えていただけると助かります。

2023年4月1日 18:50

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

命はそのままで尊いもの

前回の質問にも回答させて頂いた坊主です。私は浄土真宗の坊さんです、宗派によっては別の見解があるかも知れませんのであくまでも浄土真宗の立場でお答えいたします。
お釈迦さまは無記といって死後の世界や来世について一言もなにもおっしゃっていません。ですが、お釈迦さまの教えから推測すると命は何にもかえがたい尊いものだとおっしゃっています。もしも、私たちの命が何度でも生まれ変われるのならば、人生に失敗したと思うなら自殺すれば良いのです、そして次の人生に掛ければ良いとなります。つまりゲームのようにリセットすれば良いのです。そのように考えると命など少しも尊い存在ではないですよね。何度もやり直せるのだから。

ですから結論から言えば何よりも尊い命はリセット出来ないから尊いと言えるのです。ですから、生まれ変わりは有りません。100歩譲って生まれ変われるとしても私たちは前世の記憶を継承出来ませんから、結局一度きりの人生と言っても良い訳です。

次に人間に生まれる以上、人間が避けて通ることが出来ない生老病死(四苦)から離れる事は出来ません。浄土教ではこの生老病死を離れるには亡くなったら成仏する方法しかないのだと教えています。
つまり、生まれ変わっても生老病死は付いて回るのだから生まれ変わらないで成仏することが1番の幸せだという考えです。
生まれ変わりを六道輪廻と言います。この輪廻から離れることが仏教の目的なのです。

あなたがおっしゃるように一度きりの人生ならば失敗しないように生きたいと言うプレッシャーがあるのも分かります。でも、一度しかない人生だから尊いのだと言う事も理解して欲しいと存じます。もっと言えば生きてるだけで尊いのです。カッコ良く生きなくても、障害をかかえていても、どんな人でも生きてるだけで尊いのです。

あなたの前回の質問に答えた内容もこの命が尊いという基本的仏教思想から申し上げています。合掌

2023年4月1日 19:28
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有り難し
おきもち

仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せ...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

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輪廻の輪を制御したいです

こんにちは。お読み頂き有り難うございますm(__)m私はまだ知らされた訳では無いですけど、国に貢献した功績で成功したと思われる状況に有ります。私の悩みは何も知らされずに成功したと思しきことにより父と姉が国から贈られたと思われる私の成功の褒美を奪ってしまったことに有ります。具体的に父は私への褒美をきっかけに約30人以上の婚外子を儲けてしまったと思われます。この間私が受け取った褒美はゼロでした。私は現在独身なのですけど、父と姉は褒美を奪っただけでは飽き足らず私に結婚させないことで子孫に亘る利権についても妨害をして来て私の成功を乗っ取ろうと企図しております。私としては自分の輪廻の輪が金輪と表現出来るような立派な物に育ったことは嬉しいですけど、同時にこの金輪が私に制御できない状態に陥りつつあることも事実だと思います。後は、父が80才に近いので私より先に鬼籍に入ることに希望を抱くほかない状況にあります。こう言った状況を踏まえて私にどう言った選択肢が残されてるか智恵をお借りしたいです。私としては家族と縁を切ることも止むを得ないと考えております。どうかご教授の程宜しくお願い申し上げますm(__)m

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ