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弟の供養についての不安

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

最近、実弟を突然の病気で亡くしました。独り身でしたので、私が葬儀やアパートの退去、勤務先の対応ほか行政の手続きも全て行いました。最近やっと落ち着いた状況です。

入院中の治療の決断も、時間的な事もあり1人でしました。
葬儀は母と私の家族のみ。ほか親戚には連絡しましたが、私が弟の葬儀を執り行う重圧に耐えられず遠慮していただきました。独り暮らしの高齢の実母は、私1人では面倒看れず母も納得のうえ、弟の法要及びお彼岸を無事に終えてから施設へ入所させました。

最近になり全て自分の判断での一連の対応に不安でしかありません。きっとこれからもこの不安が続くと思います。

もちろん家族は協力してくれますが、迷惑をかけてる罪悪感しかありません。

また、誰もいない実家には仏壇があり先に亡くなった父と弟のお位牌があります。菩提寺のご住職には現状を相談して、実家に訪れた際に手をあわせての供養で問題ないとのお言葉をいただきました。もちろん毎日行けるわけではありませんが、時間をつくり手をあわせに行っています。お寺さまに預かっていただき供養となる時期が来るまでは今の状況が続くと思われます。

これから初盆も控え、私はきちんと供養ができているのか頭から離れません。

お墓参りも気持ちが落ち着くので時間がある時は手をあわせに行っています。

たぶん私の気持ち次第なんだろうとは感じていますが、皆さまと同じような供養ができていない不安、ぜひお力をいただきたく宜しくお願いします。

2023年5月8日 20:11

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

マリーゴールド 様 相談ありがとうございます。

弟様がお亡くなりになられたこと、ご冥福をお祈り申し上げます。合掌礼拝
あなたは、とても頑張っておられます。
お母様の事もしっかりと対応されて、素晴らしいと思います。
全て自分の判断ということで不安を感じられているようですが、
あなたは丁寧に対応されて、菩提寺様のご理解も得られているようなので、問題ないと思います。
仏様の教えは、お亡くなりになられた方に成仏していただくこともありますが、今生きている方が安楽で暮らせるためにも説かれているのです。
お父様が仏様の所へ行かれ、そして弟様が仏様の所へ行くことをあなたはお手伝いしたのです。この功徳は大きいものがあると思います。
きっと、仏様と共に、お父様、弟様があなたの傍にいらっしゃって、あなたをお守りするでしょう。感謝の言葉を述べながらあなたをお守りするでしょう。
あなたのご家族もあなたに協力しておられますから、あなたのご家族すべてをお守りするでしょう。迷惑をかけていると自分を責める必要はありません。あなたは誠意を尽くしているのです。

お墓参りも行ける範囲で行けているようですし、ご先祖様も喜ぶでしょう。
もし淋しいとかもっと近くでと思うようでしたら、お父様と弟様のお位牌だけでもあなたの暮らすお部屋へ移してお祭りしても問題ないと思います。
お盆のお参りとか、実家の掃除に行かれる際に、また仏壇に移動させてそこで丁寧に拝んで供養をすれば宜しいかと思います。

周りと比較することなく、ご自分の出来る範囲で供養を差し上げてください。
合掌。九拝

追伸:お礼メッセージありがとうございました。いろいろと気持ちの落ち着かないことがあると思います。どうぞ遠慮なくご相談ください。この度のご縁に感謝申し上げます。再礼

2023年5月8日 22:57
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有り難し
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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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減点方式ではなく加点方式で

孤軍奮闘が目に浮かびました。
本当にお疲れさまです。
で、要は、亡くなった弟さんの分まであなたが善い行いをして、その功徳(善行為によって心に良い癖がつくこと)を弟さんのために回し向ける(功徳をシェアする)ことが重要なのです。
だから、良い行いをする加点方式しかなく、間違ったことをしても弟さんに悪い影響はありません。
だから安心してください。
ちなみに、供養とは「おもてなし」の意味です。
法事などの機会にお坊さんや親戚の人、先祖の霊や仏・菩薩・神々等に食事を振る舞ったりお布施やお供え(プレゼント)をして供養(おもてなし)することが、善行為になります。
その善行為の功徳を弟さんとシェアするのです。
だから、実は、お坊さんを招いて供養(おもてなし)することが法事の意義の一つなのです。
多くの人は、亡くなった人に供養するのだと考えていますが、どちらかと言えば、亡くなった人(弟さん)の代わりにお坊さんや親戚を招いて供養するのです。
たとえば、法事のときにお供えものとしてお菓子や果物をたくさん用意し、引き出物のように出席者に配ったりするのも、供養(おもてなし)になります。
それも、できなかったことを減点方式で悔やむ必要はありません。
お誕生パーティーのように賑やかに楽しむ感覚で法事をしたり、明るい気持ちになるように香典お布施やチャリティ募金をすれば良いのです。
気楽に楽しく、加点方式で。
やれば(功徳が)プラスだが、やらなくてもマイナスはありません。

2023年5月8日 22:49
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

温かなお言葉に気持ち穏やかになりました。お力をいただきありがとうございました。
これからも父や弟への気持ちは変わらずに、自分なりに供養していきたいです。まだまだ日々心の浮き沈みがありますが、気持ちをコントロールさせて穏やかな毎日が送れるよう頑張っていきます。
そして母のところにも笑顔で会いに行きたいです。

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