hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

やりたい仕事でない仕事に向き合うのが辛い

回答数回答 1
有り難し有り難し 12

詳細はプロフィールに記載させていただきましたが、紆余曲折あり、新卒で販売職に就き、その後職を転々として、今月からまた販売職をしています。

しかし、この仕事は、本当に自分がやりたい仕事ではありません。
奨学金を返済したり、日々の生活費を稼いだりするためだけに、この仕事を選びました。
転職の際は希望の業界・職種の試験も受けましたが、不器用で何のスキルもない私が、必要最低限の収入を得るには、この仕事しかなかったのです。

そこで潔く、腹を括ってこの仕事をやっていければ良かったのですが、そうはいきませんでした。

幼い頃から目指していた音楽の世界は、私にとって、そう簡単に諦められるものではなかったのです。音楽は私にとって唯一の生き甲斐で、それがないと死んでしまいたくすらなります。

音楽は生半可な気持ちでは向き合えません。だから、音楽とは関わりのない仕事をする日々がとても辛いです。販売の仕事をして、私は日々、販売員の顔になっていきます。それは同時に、“音楽をする人の顔”ではなくなっていくということです。
進学も就職も、大事な進路選択のタイミングでいつも音楽を選択できなくて、私はもう、音楽に向き合うに相応しい人間ではありません。
今でも音楽の道へ進みたいと思っているけれど、それがかなうことがないと分かったいま、私はすごく死んでしまいたい。

それでも諦めずに音楽の道を目指すという考えもあるにはありますが、私が音楽をしたいと思っている限り、今の仕事に対しては不誠実な向き合い方をすることになります。
私は、家に帰ったら音楽の勉強がしたいし、お金が少しでもあったら音楽の勉強に費やしたい。
でも、その音楽に費やす時間やお金は、本来ならば仕事のために費すべきなのだと思います。それができておらず、会社やお客様に本当に申し訳なく思います。

乱文になってしまい、申し訳ございません。
できる限り端的にまとめますと、音楽に対しても、現在の仕事に対しても不誠実な向き合い方しかできていない自分が嫌で、この自分を背負いながら今後も生きていかないといけないと考えるともう一刻も早く人生を終えたいです。

今の仕事にどのような姿勢で向き合えば良いか、これから先に希望はあるのか、厳しいお言葉でも良いです、この人生に向き合い、背負っていくための力がほしいです。

2023年6月11日 20:33

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

バランス感覚を養いましょう。

あなたは基本的に生真面目で純粋な人なのだなと感じます。何故なら正直にご自分の気持ちを述べていらっしゃるし、ご自分が仕事や音楽にも不誠実な向き合い方をしているとお書きだからです。
ほんとうに不誠実な人ならばそのように自分の非を認めることはなく、多くのことを人のせいにするからです。

さて、音楽を職業に出来て食べていける人はおそらくほんの一握でしょう。それも一般的にはきちんと音楽大学を出て、その中でも特に優秀でなければ無理なのだと思います。そこには努力➕才能が必要とされるからです。もちろん音楽で食べて行く中には音楽の先生も含まれますから一流を望まなければ達成もあるのかも知れません。

私は実は僧侶なのですが先月まで会社を経営していました。坊さんと社長を20年以上やってます。
それで、私は65才で会社を引退して坊さんは死ぬまでやろうと思ってます。それで、社長の方は学生でバイトしてた男の子がそのまま社員になって、頑張ってついに次期社長になりました。彼は学生バイトからウチの会社の正社員になって、ついに社長になりました。
彼は学生時代にバンドをやっていて、卒業してもバンドは辞めないでウチの会社でバイトしながらプロになりたいと思っていました。しかし、私はバンドでプロになって飯を食って行ける人などほんの一握りだから、君にそんな能力があるとはとても思えないから、すぐにバンドなんか辞めてウチの会社の正社員になるように説得しました。私も当時は若くて真面目で頑張る彼に社員になって欲しかったから、バンドの夢を諦めるように説得したのです。思えば私の自分勝手な判断です。ひょっとしたら彼のバンドが一流になって大ブレークしたかも知れないのに私のわがままで彼の夢を諦めさせたのです。
でも、結局、彼は私の後を継いで立派に社長になったのです。
彼は好きな音楽を趣味にしてバンドを今も楽しんでいます。つまり、社長になり音楽も捨ててないのです。

生きて行くには辛い仕事もしなければならないのが現実です。でも好きな音楽を趣味として持っていれば全てを諦める必要もないのです。あなたを応援します。

2023年6月11日 22:17
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せるのかを常に考えます。 資格:日本メンタル協会認定メンタルスペシャリスト。JADP認定心理カウンセラー
平日19:00から21:00に受付ます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ