hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

人生の仲間がいない

回答数回答 4
有り難し有り難し 33

こんにちは。よろしくお願いします。

私は幼少期より虐待を受け、兄弟からもいじめられ、人間不信で友人もいません。

実家を離れ、自分と似た天涯孤独な方と結婚し、子を授かりました。
出産を機に親兄弟と連絡を取りましたが、さらに深く傷付いてしまい、縁は断つことにしました。

しかし、私は無力な人間であり、夫も非常に心もとないです。
夫婦共に頼れる人が誰もいない事に、強い危機感と恐怖心を抱いています。

今後の心の持ちようをご助言いただけると幸いです。

2023年9月26日 21:49

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

安全基地として

めい 様

相談ありがとうございます。
幼少の頃より、虐待や虐めにあうと人間不信になって当然です。あなたは悪くありませんし、あなたに責任はありません。ご主人も同じような境遇とのこと。ご夫婦お二人ともが人間不信としても、夫婦のお互いは(お子様も含めて)愛し合い信頼し合っていると拝察します。
その愛し合っている、信頼し合っていることが大事かと思います。
そしてお子様にとってお二人が安全基地になっていることも大切です。
安全基地とは、安全を脅かさず、主体性が侵害されず、ストレスや危険を感じた時、駆け込める避難場所であることが大切です。
ご夫婦が力を合わせて、お子様にとって安全基地の家庭を築くとき、それはご夫婦お互いにとっても安全基地となっていくはずです。
その築いていく安全基地はやがてあなたの回りに波及していきます。
例えば、子育てはやがて保育園とか、子育て支援の場所とか、公園とかでお子様が同じような年齢のご家庭と触れ合うことがあるでしょう。あなたの家庭が安心感を感じらるなら自然とその触れ合う家庭と安心安全を感じて仲良くなっていきます。
やがて子育てを通して仲間となっていくでしょう。

もし、過去のトラウマから人間不信や対人恐怖が前面に出てきて周りの家庭と上手く付き合えない、コミュニケーションが取れない、距離感がわからないという時は、トラウマケアのセラピストや心理療法を頼ってもいいと思います。
そこでも、安心安全感を感じることを意識してケアを受けてみてださい。

そして何より、ハスノハとご縁が出来ているのですから、ここは安全基地ですし、ここの回答僧は、あなたの仲間だと思ってどうぞ頼ってください。いろんな回答の中から、あなたが自分に合うなという回答を参考にして過ごしていけばいいのですから。
参考にしてください。一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。
あなたがあるがままそのままを受け入れてもらう、それを感じるケアを探してみてください。また激しい怒りの底にある、愛を得られなかった寂しさ悲しさ辛さに寄り添ってもらうことも必要かと思います。愛着の克服のお手伝い宜しければさせていただきます。この度のご縁に感謝申し上げます。再礼

2023年9月26日 22:41
{{count}}
有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
このお坊さんを応援する

「毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身」

お悩み拝読致しました。
幼少期に辛い目に合われていたことから、もしかするとめいさんは他者との「心のつながり」のようなものを感じられずに大人になったのではなかったでしょうか。そしてそれを心の奥底では強く求められている、(なんとなくですが)拙僧にはそのように感じられました。
本来ならば、健全な親子関係のもと、そういった感覚を育めたら良かったのでしょうけれど、過ぎたものは変えられませんので。ああだったらこうだったらと言っていても仕方ありませんのでね。ですから「これから」のことを考えましょう。
旦那様やお子様と過ごす、今のご家庭のなかで、ぜひ「心のつながり」を育んでいっていただきたい、と拙僧は願います。そのために、もうこのハスノハをとことんご利用なさってくださいませ。それから仏教、仏様のお力も遠慮なくどんどん頼ってください。
法華経(妙法蓮華経)という経典に、このようなフレーズがございます、「毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身」。「毎(つね)に自らこの念を作(な)す 何を以(も)ってか衆生をして 無上道に入り 速(すみや)かに 仏身を成就することを得せしめんと」と読みますが、これは(久遠の)仏様が、私たち衆生、すなわち生きとし生けるものたちが、なるべくすみやかに自己の本心(真相)に目覚め、迷いや不安をたって安心して生きてゆけるよう、いつも願い、導いてくださっているということを表しています。
ですから、お辛いときには、胸の前で両の手を合わせて、仏様のお導きに思いを馳せてみてください。喜怒哀楽のすべて、苦楽の経験のすべては、じつは心の成長、魂の成長のために必要な経験なのかもしれません。だとすれば、過ぎたことの良し悪しを評価することより、これからをより良いものにしてゆくことが大切なのでしょう。何事においても、「出来ないこと」ではなく、「出来ること」に心を向け、丁寧に積み重ねてゆく、そのような心の持ち方が重要だと私は思っております。

そわか合掌

2023年9月27日 9:57
{{count}}
有り難し
おきもち

入山文章(Bunshō)
苦しみに負けず、安心して前を向いて力を出して頂けるよう、微力ながら誠心誠意...
このお坊さんを応援する

私も仲間に入れてください。

他の先生方も仰るとおり、ここでの御縁もリアル、バーチャル、オン、オフ含めて大切にしていきたいです。
是非お仲間に。

2023年9月27日 7:37
{{count}}
有り難し
おきもち

勤め人時代はマスコミ、医療、コンサル(経営・アセット)。都内の大学で週1コ...
このお坊さんを応援する

良縁を広げていきましょう

拝読させて頂きました。
あなたが人生の中で仲間がおらずに不安を抱いておられることを読ませて頂きました。あなたや夫さんの状況やご性格はわからないですけれど、あなたがその様に心配なさっておられることは伝わって参ります。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。

あなたや夫さんは直接的にしろ間接的にせよ私達ともここでつながりを持っております。あなたにとってここはきっと安心してあなたのお気持ちをゆっくりとお話しできるところですし、あなたのお気持ちを私達と分かち合っていくことのできる場所です。そして仏様や神様やご先祖様方ともつながっていることを感じられるところです。
ですからあなたも夫さんも決して独りではありません、孤独ではありません。
どうか先ずは安心なさってあなたのその辛いお気持ちをお話しなさって下さいね。そして少しずつあなたも夫さんも安心なさってお話しできるところや人々とのご縁を広げていって下さいね。
普段何気ない中でも何かしらのきっかけを通して様々な方々と出会うこともできるでしょうし、少しずつつながっていくことができるのです。
少しゆっくりと周りを見回してみると様々な方々の態度や行動が目に入ってきます。その中であなたが関心を持ったり親しみを感じたり気軽に声をかける方々もいらっしゃるでしょうからね。
あなたにとって悪縁は切り良縁を求めていきましょう。
あなたや夫さんがこれからの未来に素晴らしい出会いに恵まれて毎日を心から豊かにお互いの輪を広げていかれ、心から幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。そしてあなたや夫さんを心より応援させて頂きます。至心合掌

2023年9月27日 6:59
{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

釋 孝修 様
涙が出る思いで拝見しました。
最近感じるのは、私たち夫婦は自分の寂しさを埋めるために一緒にいたのであって、お互いを見ておらず、悲しいことに愛や信頼とは違うような気がしています。
安全基地は私自身がずっと欲しかったものであり、子にも築きたい想いはあります。
ただ、私の内側には激しい怒りがあり、無気力になったり、激しく怒ったり落ち込んだりを毎日繰り返しています。
それで他人とも関係を築けないのだと思います。子にもどんな影響を及ぼすのかとても不安です。
精神科やカウンセリングを受けてもなかなか改善せず…自分自身に絶望さえ感じております。
しかし、いただいたお言葉の通り、安全基地をもつことは、常に意識して過ごしてまいりたいと思いました。
貴重なお言葉をありがとうございました。

Kousyo Kuuyo Azuma 様
優しいお言葉をありがとうございます。
私たち夫婦は本当に人が怖くて、自分達を守ることに必死であり、全然外に目を向けられないでいます。
しかし、その中でももしかしたら、親しみを感じられるご縁はあるかもしれませんよね。
今後に良いご縁がきっとあると信じて、焦らずに待ってみようと思います。
幸せを祈ってくださりありがとうございます。

剛 士 様
お声掛けありがとうございます。
この世のどこかに私たちの仲間はいるんだということを胸に置いて、日々を生きていけたらと思います。

文章 様
心の繋がりを強く求めているが、感じられたことがないというのは、まさにその通りでございます。
夫ともお互い愛し合ったというよりは、愛がわからないもの同士が一緒になったという感じです。
子はかすがいで、今は子どもが私達を繋いでくれている気がします。
心の繋がりを知らない両親が、子に心の触れ合いを教えられるのかどうか、かなり不安を抱いております。まさに仏様のお力を頼りにしたいところでございます。
自分にできることを探していこうと思います。ありがとうございました。

ご回答をくださった皆様へ
こうしてお言葉を掛けていただき、誠にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ