案ずるより産むが易し、分かっているけど…
物事を始める前、行動を起こす前に不安やネガティブな感情に囚われてしまいます。
例えば高校に行く前、コミュニケーションに失敗したらどうしよう、どうせ今日も授業に着いていけないだろうなぁ、等と不安な気持ちになってしまい学校に行きたく無くなることがしばしばあります。不安に負けて欠席してしまうことも偶にありました。
でも、嫌々ながらも学校に行ってみれば拍子抜けするほど問題無く過ごせてしまう。人間関係のトラブルも起こらないし、思っていたより授業も楽しいのです。
最近になってやっと、"なんの根拠も無い、悪い想像をしているだけではないか?!"と不安の最中で気づけるようになりました。
しかし、不安に囚われることが習い性となってしまっているのか、私の意思が弱いのか、"悪い妄想に囚われているなあ"という自覚がありつつも、不安から抜け出せずにいます。
悪い未来を想像してしまうことで生まれる不安にどのように向き合えば良いでしょうか
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「自分のせいじゃない」と思う
あずき 様 相談ありがとうございます。
「悪い未来を想像してしまうことで生まれる不安」というのは、誰でも持っています。人は、辛いことや苦しことは避けたいとか逃げたいとか思うようにできているからです。本能的と言えます。「石橋をたたいて渡る」という言葉あるように、安全で安心をいつも求めているのです。
人間本来の習性のようなものですから、そのような不安は、「自分のせいじゃない、自分が弱いからではない」とまず思うことが大事になってきます。
「不安」さんが襲ってきたら、自分のせいじゃない、自分に責任はない、自分が弱いのではないと繰り返し思うようにしましょう。
そして、マインドフルネスなどの瞑想をされているようですから、あなた自身のやりやすい方法で、呼吸に意識を向けて、出る息・入る息に集中して、段々深い呼吸をするようにして、気持ちを落ち着けて、今ここを、判断せず、評価せず、ただ今、その瞬間の自分を、「そのままいていい」と瞑想しながら、繰り返し思うようにしましょう。
そしてそのまま、瞑想するように、自分に思いやりを向けていきましょう。
「私が幸せになりますように」「私に喜びが溢れますように」「私に平穏が訪れますように」と自分なりのフレーズで、自分の心を優しさで満たしていきましょう。
あるいは、信頼できる人にハグされたような感じを思い出して、心の温かさを感じてみるのもいいでしょう。
心の温かさを感じれば、他人も思いやりを向けやすくなり、未来の不安が減っていくと思います。参考にしてください。一礼