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寂しさや虚しさに向き合うこと

回答数回答 2
有り難し有り難し 14

こんばんは。
最近、訳もなく寂しさや虚しさを感じることが増え、何故なんだろうと思い質問しました。

例えば誰かと一緒にいる時、楽しいはずなのに「寂しいな」と感じてしまったり、目標に向かって頑張っている時、ふと「虚しいな」と感じてしまったりします。
昔からそういう感覚はありましたが、最近になってそれが顕著になり、どうにも気力が続かない日々が増えたように思います。

私は26歳の独り身で、ある程度社会人生活にも慣れ、周りが結婚や出産といった新たなライフステージを進んでいく年代になっているため、漠然と将来に不安があるのだろうなとは思います。
私は今まで恋人がいたこともなく、結婚に対してあまり良いイメージを抱いていないため、誰かと人生を歩む未来を上手く想像できません。これから仮に一人で生きていくとなっても、自分が納得しているなら別にそれでいいと思っていました。

けれど、あと何十年も、自分が生きるためだけに汗水垂らして必死になって働いて、果たして私はこの寂しさや虚しさに耐えられるのだろうかと不安になります。
よく「自分のためではなくて、他人のために行動しなさい」と言われますよね。
私自身も、誰かの役に立てた時、心から嬉しいし、満たされていると感じられる気がします。

だから、というと押し付けがましいですが、周りの人たちには感謝していますし、優しくしてもらった分私もたくさん返していきたいと思っています。
義務感からではなく、本当に大切にしたいと思える人に、そう接しているつもりです。
それでも「虚しい」と感じるのは無意識に見返りを求めているからでしょうか。
「寂しい」と感じるのは、やっぱり一人に耐えられなくて、誰かを羨んでいるからでしょうか。

私は、結局自分のことばかり考えている利己的な人間なのでしょう。そんな自分に辟易とします。
いつか自分を好きになりたいと思いながら日々を生きています。自分の良心に従って、自分の気持ちに素直に生きようと考えて日々を生きています。
そしていつか、誰かを愛することができたら、私は満たされるのかもしれないとも思います。相手がいるからどう、という訳でもないかと思いますが。

こういう「寂しさ」や「虚しさ」はきっと死ぬまで付き纏ってくると思うのですが、お坊さんたちはどのような心構えで向き合ってらっしゃるのか、ご意見をいただきたいなと思います。

2024年1月22日 22:17

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

安心なさって

拝読させて頂きました。
あなたが楽しいことをなさっていても、何か目標に向かって頑張っている時でも、ふと「さみしい」「むなしい」と感じてしまい気もそぞろになってしまうのですね。あなたの周りの人達が変わっていってしまい、未来に不安を感じてしまうのですね。あなたがその様にお感じなさることもわかる様に思います。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
あなたが感じてしまう不安や心配や虚しさはおそらく大なり小なり誰しもが少なからず感じるものです。完全に円満に何の迷いも悩みもなく生きることというのはないものです。多少なりとも未来への不安も心配も抱えておられるのです。あなたにとって順調に進んでいる人の人生でも円満に過ごしている方々の生活であったとしても何の憂いもないということなどないのです。ただあまりその不安や心配ごとばかりに心がとらわれてしまいますと自分にとって本当に大切なものごとも人との関係もひと見落としてしまったりするのです。
車の運転をしている時でもあまりあれこれ別のことを考えてしまったり、先のことを想像してしまいますと今から自分が運転している現実を見落としてしまいます。或いは不安や心配ごとばかり思い描いてしまい緊張してしまうと目の前の状況に対して適切な対応出来なくなってしまうでしょうし、臨機応変な対応もできないでしょう。そうなると自分の目の前で事故を起こしてしまうことになってしまいますからね。
人に対して思いやりの気持ちを持って親切に対応することはとても大切なことですが、先ずは自分自身の目の前の運転に対して適切に適度に対応していくことが大切かと思います。そして心に余裕を持っていつでも立ち止まる運転ができるならば左右で待っている車や歩行者に道を譲ることができるでしょうからね。運転の話しになってしまいますがあまりにあわてることはありません、そんなに急いでも目的地に到着する時間はそれ程大きな違いはないですからね。慌てないで落ち着いてゆっくりと周りを見回していく方が安全に安心して到着できるのです。
急がば回れ、人生紆余曲折があって然るべきですからね。
あなたがこれからの未来を様々な出会いに恵まれながら様々な経験をなさり充実した毎日を生きていかれます様に、素敵な方と一緒にお互い尊重し尊敬し合いながら幸せに生き抜いていかれます様切に祈っています。あなたを心より応援してます。

2024年1月23日 16:31
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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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思いやりを向ける練習が良いと思います。

hanacoro 様 相談ありがとうございます。

本当に日々、一生懸命生きていて、他人にも感謝を忘れず、大切にしたいと思っているあなたは素晴らしいと思います。
でも、虚しさや寂しさが襲ってくる。孤独感とかあるでしょうか?

心はころころ変わるもの、感情を取り扱うのも一筋縄ではいかないですね。
ということは、
「自分に思いやりを向ける」「自分に優しさを向ける」「自己肯定感を上げたい」
などは、練習がいると思うのです。
誰でも、練習がいるのです。いつの間にか人間関係でもまれて出来る人もいますが
そんな人は、まれで、多くの人が練習が必要かと私は思います。

誰でも最初は自転車が乗れず、練習すると段々上手に乗れるように、自分に思いやりを向けて、寂しさを感じても、それに捕らわれずに、過ごしていけるようになるのです。

色々方法はあると思いますが
まずは、自分を癒やすこと。心の温かさを感じる何かをすること。
安心安全感を感じるように、優しい人(ペットやぬいぐるみでもOK)と会って、心を落ち着かせること。
そして、そのようなことをいつも意識できるように、マインドフルネスや座禅などの瞑想や読経や写経をして、心を調えることが大事かなと思います。

大丈夫・安心してください。だれでも出来ますから。
仏様の心は、あなたの中にもありますので、不安は変えられますよ。
「自分に思いやりを向ける」実践をしてみましょう。
参考にしてください。

2024年1月24日 8:52
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