hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

定年前の虚無感回答受付中

回答数回答 2
有り難し有り難し 9

来年で定年になりますアラ還です。役職からは外れ、周りは若手が増え、体力も落ち、もがいています。これといった趣味もありません。
この先何を心の支えにして行けば良いのか、自灯明、法灯明、頭では分かっていますが、先が見えません。
なにかアドバイスをいただけると有り難く存じます。

2025年3月2日 6:11

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏道こそ最高の趣味

悟りを目指してヴィパッサナー瞑想等をやってみてはどうでしょうか。
それで悟れなくても良いのです。
瞑想を通して世界の見え方、自分の心身の見え方が変われば、毎日毎秒が新しい人生になります。
ちなみに、ヴィパッサナー瞑想はマインドフルネスという呼び名で医療現場等でも取り入れられつつありますが、その場合、仏教知識を教えずにわけもわからず瞑想する形になっている可能性があります。
しかし、四諦や無常・苦・無我など仏教の基礎知識を少し調べた上で瞑想した方が、瞑想の意味が理解しやすいと思います。

2025年3月2日 8:48
{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

ポジティブシンキングとジャーナリング

こんにちは。来年で定年を迎えられるのですね。
私自身のことになりますが、少し書かせてください。私は公立高校の教員をしておりました。そして、昨年の3月に定年年齢が61歳に引き上げられましたが、昨年の3月に60歳で退職いたしました。私にとって、60歳というのは一つの人生の区切りであり、新たな人生を始める機会と考えていました。

実際の退職後の生活ですが、家の中の整理、つまり断捨離をしようと思っていましたが、未だに実現できていません。むしろ物が増えています。また、もう教師としては働かないと決めて退職しましたが、現在も退職時に勤めていた学校で非常勤講師として働いています(4月以降も継続予定です)。

このように、思い通りには生活できていませんが、退職後には新しい出会いや出来事など、退職して時間ができたからこそ生まれた経験がいくつもありました。そんなとき、「退職したからこそ、このような出会い等に恵まれた」とポジティブに考えるようになりました。

また、退職してからは、モーニングページに代表さるジャーナリング(毎日、自分の気持ちと向き合う作業)を始めました。毎日、自分自身の気持ちと向き合うことは、心の健康に繋がっていると思っています。※モーニングページやジャーナリングについては、ネットで調べてみてください。

このように、私は退職後に特定の趣味に没頭しているわけではありませんが、定年を待たずに退職したことに後悔はありません。今年は今まで積読状態だった本を読んでいこうと思っています。

以上が私の退職後の様子です。生活は人それぞれですので、私の経験が他の人の参考になるとは限りませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。

2025年3月2日 17:15
{{count}}
有り難し
おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶です。令和6年3月に、公立高校の教員を勧奨退職しました。その後、縁あって、令和6年4月からは「まちサポ雫石」というNPO法人のお手伝い、また、令和6年10月からは公立高校の非常勤講師をしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ