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虚無感に苛まれています。

回答数回答 1
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3年前に母が乳がんであることが分かりました。

でも母は告知されたのにも関わらず一人息子の私に何も告げず職場にもずっと隠していました。

看護師という職業柄なのか父が癌で亡くなっていて壮絶な闘病生活をみてるからなのか分かりませんが自分一人で抱え込み誰にも癌のことは言いませんでした。

そして2年前から出血が酷くなり大きな病院での診察をきっかけに僕に乳がんであることを打ち明けてその時点で私は知りました。

僕は必死で母の通院や入院の際の送り迎えや書類関係の手続きを、一人で行ってきました。何とか母に生きてほしいという一心で仕事も出来ず辛かったですが必死で頑張ってきました。

ただ、母からは黙っていたことへの申し訳ない気持ちや送迎や書類関係の手続き等に対して「ありがとう」や「ごめんなさい」、「悪いね」ということを言われたことが無く、「親の介護をするのは当たり前だ」と常々言ってきたので不遜な態度でいつも我儘をずっと言ってきて、何とかそれに答える気持ちで対応していました。

でも母は昨年の2月にお隣に住む方から借金をしていることを知りました。生活費や治療費が足りないと泣きついたそうです。

それをお隣さんから聞いた時、今まで母の為に一生懸命看病してきて自分なりに頑張ってきたのに猛烈に裏切られた気持ちになり、家を飛び出してその当時お付き合いしていた女性宅に転がり込みました。

母と大好きで10年連れ添った愛犬を実家に残して。

その4か月後母は入院先の病院でたった一人で亡くなりました。葬儀もせず無縁仏の状態で役所に遺骨は保管されています。

愛犬もすごく大事にしていたのに、母が最後に入院する際どなたか分かりませんが譲渡したと病院職員から聞いています。

今、スマホのカメラロールを見ると愛犬が出てくるたびに悲しく虚しい気持ちになって胸が張り裂けそうです。

愛犬はどこで何をしているのか。また今生きていれば14歳になるので元気なのだろうか。もしかして亡くなっているのではないだろうか。

母と愛犬を見捨てる形で家を出てきて、もう1年半ほど経ちますがずっと心の片隅にモヤモヤしたものが残っています。

12月からは地元を完全に離れて東京に行きます。地元にいると上記のことを含めて嫌な思い出が蘇るのです。

本当に虚しく寂しい気持ちが心を蝕んでいきます。

2023年10月29日 8:21

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

気持ちに区切りをつけるためにも、ゆっくり手を合わせられたら

そんなことがあったのですね…。
自分の体のことは、自分が一番よくわかっている。お母さんは、そんな気持ちでおられたのかもしれませんね。子の気持ちまでは、考えもしないで。
何とかやっていけると思っていても、いろんな人の力を借りながらでしか、生きていけないのが人間なのですけれどね。

あのままそばにいても、今以上の苦しみや憎しみが起きていたかもしれませんね。親子でも、自分の幸せや生活を優先したっていいのですよ。

お母さんが一人で亡くなっていかれたとしても、関わった医療従事者の方々が手を合わされたことでしょう。そして、仏様が最期に側にいてくださったことと思いますよ。
愛犬もきっと、譲渡したということですから、良き縁があったのでしょう。

どんな理由でも、縁あった人との別れには、いろいろ思うこともありますよね。それが血縁関係なら余計にね。

あなたの気持ちに区切りをつけるためにも、ゆっくり手を合わせられたらどうでしょうか。
ハスノハには、オンラインでの個別相談もありますから。ゆっくりお参りしませんか。
あなたの姿、形にこれでいいのだと、納得していきましょう。

2023年10月29日 15:35
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

中田住職、ご回答ありがとうございます。
もう母にも愛犬にも二度と会えることはございませんが、心の整理が出来ましたら静かに手を合わせてみたいと思います。
きちんとしたお別れは出来ませんでしたが、一生忘れられないものとして背負っていきたいと思います。
ありがたいコメント頂き厚く御礼申し上げます。

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