自死を望む友人との折り合い
懇意にしている友人が自死を望んでいます。
高齢になり迷惑をかける側になる事が嫌なのと、ずっと生きるのが面倒と感じつつも周囲が悲しむ事への配慮としてこれまでずっと我慢していた分、自分の決めた時に自分の意思で決めたいと思っているようです。
命の尊厳は誰にも脅かされてはならないと思います。
一方でどうしても死んでほしくないというエゴをぶつけずにはいられませんし、命を自分自身だけのモノと考えている事に怒りを覚えています。生きる事の尊さや喜びをどんなに話したところで、本当の意味で理解されない虚しさも感じます。
その人の命の使い方に口出しする烏滸がましさも自覚していますが、それでも大切な友人と二度と思い出が作れなくなる事がどうしても受け入れられません。
私にとっては凄く大事な事なのに、相手にとっては取るに及ばない事である事実も悲しいです。
きっとその人が決行してもずっと悲しいですし、だからと言って縁を切ってしまい完全な他人となるのも嫌なのです。
死ぬまで、「うるさい、黙って生きとけ」と言い続け、何とか生きる喜びを見つけて欲しいと祈り続けるのが、自分が最も後悔しない在り方なのだと思っています。
正直、今すぐにでも心が折れて逃げ出しそうになります。でも、もっと後悔するのが怖くてしがみついています。
どのような心持ちで生きていくことが、自分の道なのか分からず、迷子になっています。
質問とは言えないかも知れませんが、どうかよろしくおねがいします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
穏やかにそれぞれの思いを大切になさって下さい
拝読させて頂きました。
あなたのそのご友人に対するとても深い思いや願いを読ませて頂きました。あなたのその思いを心より受け止めさせて頂きます。
あなたが思う通りその人の命も人生もかけがえのない尊いものです。その人の命も人生も未来もその人のものでもありますし、あなたや皆さんと分かち合っていくものです。そしてその人の命も人生も沢山の巡り合わせの中で与えられ恵まれたものです。それはあなたの命も人生もそうです。
あなたがこれからもその人とのご縁を大切になさり一緒に生きていきたいと思うことも決して自らの手で命を絶ってもらいたくないと思うこともとっても大切なことですからね。
どうかあなたのその思いを穏やかに落ち着いて合間合間にその人に優しくお話しなさってみて下さいね、決して押し付けるのではなくその人の思いを頭から否定なさるのではなく、その人の思いを伺いながらこれからも会話なさっていきましょう。
あなたもその人も与えられた命や人生を大切になさり、これからもずっとお互いのことを尊重し尊敬し合いながらそれぞれの思いを分かち合い、心から豊かにおおらかに生き抜いていかれます様に、かけがえのない人生や時間や出来事を楽しみながら心から幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。至心合掌
質問者からのお礼
お返事ありがとうございました。何度も繰り返し読ませて頂き、自分の中で反芻しています。
口の悪い表現もしましたが、普段の会話は穏やかです。でも時々感情が溢れて、泣いてしまったり、強い口調で言ってしまったりします。
相手の命の使い方を尊重しつつも、を穏やかに過ごせる時間を大切に過ごしたいと思います。
お坊様のお話で気付かされました。
私はその人と思い出を作れている今この瞬間が凄く大事で幸せなんだなと。
ご丁寧に、本当にありがとうございました。