「○○寺歴代之墓」と「住職」が抜けた寺墓の意味
妻の実家は浄土宗の寺です。義父は「中興開山」を戴いています。分家なので家族墓はありませんでした。此の義父夫妻と同居の義弟(沙弥)が亡くなっているのですが、「△家の墓」も「霊標」も無く、従って△家は抹殺されました。「○○寺歴代之墓」と現住職は建立しました。此の文字の中から、本来ならば「住職乃墓」と有るはずで、其処には寺族といえども合祀は出来ないのが通説だと思います。「△家の墓」を建てたくないのでこの様な姑息な手段を執りました。彼は妻の兄弟姉妹の末の妹の夫です。「△家の墓」を建てて欲しいと何回も頼みましたが無視されたままでした。原因は私には分かりません。何回も文書で尋ねていますが無回答の儘です。
亦、義弟は得度をし度蝶も戴いていますが、頑なに「僧籍は無い」として「遷化届」は出しません。本山に問い合わせると❶僧籍はある❷現住職より遷化届けを本山の管長宛に出して貰いなさい。とのご教示を戴いて、その旨を文書で伝えても全く行動をしません。何回も督促をするので、数行のFAXで「住職並びに内室(ママ)を侮辱するような人には、本尊及び内佛を拝んで貰う訳にはいきません」と、まるでこれらが私物でもあるかのように宣言しました。昨年末の法事には私の都合(ヘルパーさんの訪問の日)で、開けて一月に参拝する旨を伝えたときのたった一度の返事でした。当日は訪問をしてインターホンを押した途端に怒鳴れ、挙げ句の果てにパトカーまで呼ばれました。私はベルを押しただけで、それ以外には何もしていません。警察も呆れていましたが。どのような対応をすれば良いのかをご教示下さい。私としては彼は人の道を説く「お坊様」の行為とは到底思えません。彼らの面倒を見ることを、私自身は過去に幾度もしているのです。
只、子や孫も彼には居るので追い詰めるようなことはしたくなくて話し合いを求めていますが全く応じません。無視も10ヶ月も続けば私にも限度があります。恥ずかしいことを書きましたが、宜しくお願いします。(78歳男)
住職の墓に寺族(同居の義母と義弟)は入れますか。現住職は妻の妹の夫。○寺歴代之墓は建てましたが、△家の墓も霊標も無く、義父の姓を表す物は有りません。こんな例はありますか?墓名に「住職」は抜いています。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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難しい問題であります。あくまで思うところを述べる次第です。
恐れながら、
寺院の住職、寺族といえどその寺に骨を埋めると決めたならば、
その寺院の檀徒となって墓所を取得するのが本来です。
当寺はそれにならい現在の星姓が寺を継ぐようになってから
寺族を檀徒として登録し、寺に墓をたてました。
なぜ先代の御住職が御自身で墓を建立しようとしなかったのか、
当方には及びもつきませんが、祭祀権利者に後を任せたとする
ならば、祭祀者であろう現住職に一任したわけであり、その方が
歴代墓として建立したならば、それに順じるのが通説ですし、
法的にも問題はありません。
抹殺という言葉をお使いになって居られますが、それならばなぜ、
他の御姉妹の夫となる方で姓を受け継がなかったのでしょうか。
寺に入ったからといって、姓を変えるというのは現代においては
既に後継者問題の元ともなるということで、後継となる方の
裁量において姓を継ぐ継がないが成されます。
継がなかったものがそれにどうこうとは言えない、というのが
現状ではないでしょうか。多少、横暴とも思えますが。
寺院は本家ではなく、あくまで檀信徒の憑代であり、そこを守る
役目が住職であります。
あくまで寺族はそこをお借りしているだけのこと。
それを忘れてしまってはなりません。
ですから寺に墓をたてなければならない、ということはないのです。
墓を建立するには莫大な金額が掛かります。
それを現住職に一任し、皆様はそれに随ったならば、
現状において歴代墓にお参りし、御霊を弔い祈られていくことの方が
何よりの供養になるのではないでしょうか。
質問者様のお気持ちがおさまります日が早く参られる事を
こころより祈念申し上げます。合掌。