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優しい夫と離婚するかしないか迷っています

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33歳の女です。結婚相談所経由で結婚して1年経ちます。元々、子どもが欲しくて婚活したのですが、夫から結婚後に「子どもは要らない」と宣言されてしまいました。

元々、夫のスタンスは「子どもはいてもいなくても良い」という方針でしたが、幼稚園の近くに新しい住まいを得てしまったことで改めて子どもとの相性の悪さを感じたそうです。絶対虐待してしまう、また老後のためや可愛いだけのエゴで子どもを作るのは子どもにとって不幸だ、と言われてしまいました。

私が子どもが欲しい理由は、自分自身がひとりっ子であり兄弟がおらず、父母に「孫」という体験を与えてやれるのが私だけであること、自分自身も将来家族がいないと寂しいと考えていたためです。しかし、夫の言い分を聞くと、子どもを持つのは悪なのかもしれないとも思い、また自分も年齢的にはすでに遅いので、万が一に子が障害児だったときに愛し抜けるのかなどの不安もあり、「子どもを持つ」ことを諦めるのはやや許容できると思いました。

もう一つの婚活の目的として「パートナーに愛されたい・スキンシップをたくさんしたい」というものがありました。夫は性的なことには淡白で、私から触れにいくとやや嫌がる素振りをされます。寝る前のハグだけ習慣化できたのですが、それも私が寝る少し前に用事を片付けていたりすると無かったことにされます。寝室も寝相や睡眠時間の都合で別々を希望され、その条件を呑みました。営みも1年暮らして片手で数えられるくらいしかなく。自分が求めなければ完全に無くなるでしょう。

一方で生活に必要な家事・掃除などにはとても協力的で、ご飯の支度や皿洗いなどを全て自主的にやってくれるなど、大変ありがたいです。夫はとても良い人で、私がレス・子無しの人生を受け入れれば穏やかに生活できることは間違いないのですが、周囲に「子供が生まれたよ」の報告に対して心の底から「おめでとう」が言えず、つらいです。夫にその気持ちを訴えてみたところ、改めて子どもを持つことの無責任さについて説かれ、私が納得できないなら離婚しても良い、という提案もされました。その提案自体が、夫が自分には特別な気持ちを持っていない証拠のように思えて悲しかったです。
その提案を受け入れてしまうか、受け入れたところで再婚相手を探すパワーも無いので、夫と穏やかに暮らし続けることを選ぶかで、迷っています。

2024年2月22日 23:10

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分の願いに嘘をつかなくていい

ご相談拝読しました。

「子どもが欲しい」という欲求は生物としての本来的なものでしょうから中々あきらめられるものではないと思います。
もちろん人間は社会的な動物ですから、社会の中で受ける影響でお連れ合いの様に「子どもはいらない」という考えになる場合もあります。

そのどちらかが正解でどちらかが間違いということはありません。これは夫婦・パートナーの選択・責任の問題ですから、まずはあなたはあなたの考えをきちんと整理することが大切です。

その時に「子どもが欲しい」理由を社会的に考えると結局は人間のエゴになってしまいます。でも私としてはそういうエゴ以前の欲求が子を望む気持ちだと思うので、そこに後付けの理由はいらないのではとも考えています。
それにエゴで子を設けたとしてもそのエゴを突き通せるほど子育ては甘くありません。当然ながら子も一人の人格なわけですから、子には子のエゴもあるからです。

さて、実は私は生まれながらの無精子症です。それは妻と結婚したあとから分りました。その後に色んな状況・葛藤・話し合いを経て、私たちは児童相談所を経由して特別養子縁組のご縁をいただき本当の家族となった子と生活しています。

色々と考えていた期間、同じく無精子症の夫をもつ方々とブログで交流をしていた時期もあります。その中には子をあきらめる人もいましたが、やはりあきらめられず離婚する方も多数いました。その中には「時間をかけて迷いに迷い何年もかけて離婚という選択をし、結果的に再婚はできていないのだけれど、子が欲しいという自分の願いに嘘をつかなかった選択を後悔はしていない」という人もいます。

さて、繰り返しますが、どれかが正解でどれかが不正解ではありません。これはひとり一人の願いと、夫婦の選択の問題です。夫婦で選択が別れたら結果的に離婚になることだってあるでしょう。誰もそれを責められません。

そうはいっても中々決断は難しい内容でしょう。でも何か新しい情報・状況がなければ結局同じところをグルグル回るだけかもしれません。
ですから自分の中でいつまでにこの考えが変わらなかったら・・・と期限を設けることもありかもしれませんね。

あなたがあなたとして生きる道を応援します。

2024年2月23日 5:57
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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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しっかりとご検討してご判断下さいね

拝読させて頂きました。
あなたがこれからどう生きるか、お子さんを育てる為に離婚なさるか、それとも今のまま夫さんと生きていくか悩んでおられることを読ませて頂きました。詳細なあなたや夫さんのことや思いはわからないですけど、あなたのそのお悩み受け止めさせて頂きます。
人それぞれに人生の生き方や価値観や考え方がありますから何が良いのか望ましいのかはそれぞれ人により答えは違っていていいかと思います。
お子さんを育てずに夫婦二人で生きることもありでしょうし、お子さんを育てていく人生もありですし、結婚せずに自分の人生を生きることもありですからね。いいわるいというよりはそれぞれの生き方ですから誰からもとやかく言われることもありませんからね。

あわてずにゆっくりとあなた自身のこれからの人生を未来をどの様に生きていきたいのかしっかりとお考えなさってみて下さいね。
落ち着いて今のまま夫さんに様々お手伝い頂きながら穏やかに生きていくことが良いのか、やはり離婚してパートナーを見つけ再婚してお子さんをあなた自身育てていきたいのかじっくりとお考えなさってみましょう。

一つ注意点としてはお子さんを育てるには体力も経済力も必要です。できるならば夫婦二人で助け合いながら育てるのが負担は軽いと思います。私達の命の時間は限りがあります。女性には生理的な年齢制限がありますのでよくよくご考慮なさって下さいね。
まあいいや、と流されてそのままほうっておいてしまうと時期や時間は過ぎ去ってしまいますからね。
しっかりと自分の人生にお向き合いなさってしっかりと自らご判断なさって下さいね、そして決断した道を歩んでいきましょう。

あなたや夫さんがそれぞれの未来を心から豊かに充実した人生を歩んでいかれます様に切に祈っております。そして心より応援させて頂きますね。至心合掌

2024年2月23日 1:19
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

> 吉武文法 さま

ご回答いただきありがとうございました。ご自身の事情についても触れながらのご回答、たいへんありがたく、まだ私自身にも見えていない選択肢があることに気付いたように思います。自分の願いについて改めて向き合ってみます。

> Kousyo Kuuyo Azuma さま

ご回答いただきありがとうございました。ほおっておいてしまうといけないと思い、今まさに無意識的に検討を積んでいるところだと感じました。自分の心配な点を言葉にしていただき、何を考えるべきか明らかになったように思います。じっくり考えてみます。

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