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もう許すべきなんでしょうか

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有り難し有り難し 13

結婚して数年経ったある日主人に借金があるのが分かりました。結婚前に作った借金で、遊興費の為ではないようです。
結婚してから返済が滞りがちになったようで、私が知る事になった時点では莫大な額になっていましたが、なんとか数日のうちに貯蓄から全額返済しました。
その後10年以上経ちますがお金のトラブルは一切無く、その件を負い目に感じているせいか主人が浪費する事も一切ありません。
ですが、まだ完全に許す事が出来ずにいます。
当時、私に隠れて家の通帳を何度か持ち出して返済していた事なんかを思い返した時に、そういう事が出来る人なんだから…という目で今でも主人の事を見てしまい、いつかまた大きな裏切りがあるかもしれないと思ってしまいます。
私が父親に寄せていたような揺ぎない信頼や安心感を他人である主人に求めるのは間違っているのでしょうか。
私がいつまでも根に持ち過ぎているのでしょうか。
どうぞ、お考えをお教え下さい。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

許すとはご自身を許すことです。

許すことができない。また、いつ裏切られるかもしれない。そのお気持ちはよくわかります。
確かに今後、ご主人が同じような状況になった時に、また同じようなことをするかもしれません。
それはあなたにもわからないし、ご主人本人のもその場になってみないとわからないのでしょうか?
逆にあなたが同じような状況のなった時に、そうならないと言い切れますか?
私は、許すのは、ご主人ではなく、あなた自身ではないかと思うのですがいかがですか?浮き草のような人生で、諸行無常ですよね、いつ何があるかわからない人生、そんな中にあって、人を信じきれない、すぐに疑ってしまう、ご自身を許してください。許せないことで、心を悩ませていらっしゃるのは、ご主人ではなく、あなた自身だからです。そういう気持ちは、霧です。霧がかかってきたら、フォグランプを点けて明るく前を照らし、ワイパーでウンドーを拭くのです。乗っているのは、魂が人生の主人公だとするならば、車はあなたの身体です。常に快適に安全に走れるようにするのがあなた(魂)です。
ちょっと疑念が湧いて来たら打ち消す。そんな繰り返しがあなたの人生を晴れ晴れしいものにしてくれるのではないでしょうか。万が一、また同じようなことがあれば、それはその時に考えたらいいんす。あなたの借金ではないんです。覚悟を決めたらいいですよ。
明るい楽しい人生をどうか歩んでください。
あなたとご家族の皆様のお幸せを心よりお祈り申し上げます。
浄光寺

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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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質問者からのお礼

三浦様
この件は、格好悪すぎて私の母親にしか話した事がありません。その母も今はおりませんが、
相談させて頂けるこの場に感謝致します。
胸のつかえが取れたような気分です。
ご回答本当にありがとうございました。

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