ご先祖に感謝?したくない
お寺のご法話などで「今、あなたがいるのはご先祖様のおかげ。感謝しましょう」と言われます。それを素直に受け入れられません。
両親ともにいわゆる毒親です。
亡き父はDV男。根拠なく他人を見下すが、本人は自称自営業で社会的な信用がありません。その他諸々こちらに書くのが恥ずかしい程幼稚です。
存命中の母は過干渉で自分があがめられないとキレる。
両親ともとにかく話が通じません。
父母とも健全な家庭で育っておりません。特に父方の祖父母、父の兄弟姉妹は絶望的です。DV、たかり体質です。今は没交渉です。
ここでふと気づいたのですが「虐待は連鎖する。祖父はやはりDV、祖母はたかり体質。ということはその親もおなじなのでは?まともな家庭からあのような人たちが出るわけがない。もう家系としてダメなのか。」
これでご先祖様に感謝してと言われましても。厳しいです。辿っていくとたくさんいるという話ではなく、直系で代々ろくでもない人たちなのか?親と自分は別とはいえ、その代々の血が流れていることに嫌悪感すら抱きます。
言っても仕方のないことですが、この親の元にうまれた運命が残念で仕方がありません。毎日苦しいです。
このような思いを抱えながらも、それをより大きく包み込み、自分がつぶれないヒントをいただけると幸いです。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ストレスの原因を減らすテクニック
仏教には、悩み苦しみストレスの原因を制御したり消したりするテクニックが詰まっています。
心は瞬間ごとに浮かんでは消え、変化しています。
「念」という言葉は、心の時間を表す言葉でもあります。
感謝の念が生じている時は、怒りや悲しみが消えている時間になります。
怒りや悲しみはストレスの原因になるので、意識的に感謝を起動することで、ストレス・疲労・苦痛の時間を減らせるのです。
秒単位の感謝でも、毎日の差が人生全体ではかなりの違いになるはず。
ストレスという毒を分泌する時間を減らすイメージです。
毎日脳ミソに毒を分泌して暮らすより、感謝や喜びで鼻唄混じりに暮らしている方が、ストレスは減るでしょう。
ストレスを減らせば、虐待や喧嘩も減らせるでしょう。
つまり、あなたが直系先祖のような失敗を繰り返さないためのテクニックとして、感謝というツールは「使える(役立つ)」のです。
ご先祖の人格に感謝するのが難しいなら、たとえばミミズやナメクジではなく人間に生まれたことへの感謝や、水道から清潔な水が出る便利な国に生まれたことへの感謝でも良いと思います。
あなたが素晴らしいのは、毒親を毒親だと気付いているところ。
間違いに気付いているあなたには、意識的に修正する能力があるのです。
あなた自身の悩み苦しみストレスを減らすために、明るい思考回路を鍛え、心に善い癖をつけましょう。
善悪は、生きるのが上手か下手かの違いであり、ご先祖はちょっと下手くそだっただけでしょう。
追記
寒い日のお風呂はサイコーですね!
ゆっくりとお考えなさって下さい
拝読させて頂きました。
あなたがそう思われるのももっともかと思います。親の所業を目の当たりにしてこられ怒りや憎しみや嫌悪を覚えることはあると思います。とんでもない考えやひどい言葉や愚かな行いをする親は確かにいます。おそらくそれは今も昔も変わることはないでしょう。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
ですから無理に親やご先祖様方に感謝なさることもないと思います。それぞれのご先祖様が善い方もいれば悪い方もいるのです。逆に数限りない無数の歴史の中の先人には本当に尊い方もおられます。
お釈迦様もイエス様もマホメット様もいらしゃるのです。つまり仮にですが今から1000~2000年さかのぼって考えてみましょう。あなたのご先祖様方はいったい何人おられますか?
仮にですが親子1代の世代が20~30年とすると1000年で30~50世代あります。そうするとあなたのご先祖様方は何人いますか?その時点で100億人もいます。今の地球の人口は何人でしょうか?恐らく2022年で80億人に達すると言われています。
つまりは私達は誰しもがつながっています、血縁や遺伝子情報はどこの誰、何人(なにじん)だろうとつながっています。人類がかれこれ地球上に誕生して700万年と言われています。つまりは私達は全て親類縁者同士です、何人(なにじん)でどこに住んでいてもです。
そんな中でいがみ合い憎しみあい奪い合い争い殺し合うものもいれば、尊重し合い感謝し合い思いやり助け合い慈しみ合うものもいるのです。
いかがでしょうか?せっかくですからゆっくりとお考えなさってみて下さいね。答えはいくつもあるでしょうし、その時その時で自ずと変わっていきますからね。
断ずるべきは「身口意」負の行いの連鎖であってDNAではない
たとえば社会に酷いことをした凶悪犯がいたとします。
そのお子さんたちも凶悪犯でしょうか?いいえ。
人は誰でも笑顔があり、やすらぎがあり、おいしいものは誰が食べてもおいしいでしょう。いい音楽は好き嫌いがあってジャンルがどうかよりも今日の気分はこういう音楽が心地良い♪という音がある。毎日ハンバーガーを食べていれば野菜嫌いの人であっても体が野菜やそれに通ずるものを欲するようになる。❝適し❞。それはDNAではないのです。運び・ことの流れ。「状況」「環境」「自分に働きかけていること・もの・ひと・作用・はたらき・影響」によるものだということをよーく見つめてみてください。それを縁という。中間作用。
あなたが親から酷いことされて育ってきた。縁。そして今も川の流れの中でぐるぐると淀みとどまってどう進んでいいかわからないような状況にあると致します。
それでも。
それでも。
そのあなたの心に光を注ぎより良い方角✨に向かわせてくれるステキな働き、良縁を与えてくれる人、あるいはそのような良い縁となるようなチエ・アイデア・出来事に出会えると、どんなに暗く辛い生き方であったとしても、必ず良い方向に向かうようになるのです。人気のアニメ『鬼滅の刃』では主人公の炭治郎を支え、導いてくれる「柱」たちが存在します。過去に酷い目にあったけれども助けてくれた存在のおかげで良き心の向かい先を見出したてゆく✨みな辛い過去があったけれど、そこから良い方向へ向かわせてくれるよき縁・よい出遭いがあった。ない人でも志を強くした。そこで心が折れっぱなしで先祖供養なんぞするか!👹となれば鬼となる。ですがそれもアリです。負の連鎖を断ち切るためにもまずはとことん親を恨んでみることです。そうするとスッキリするでしょう。(# ゚Д゚)ふざけんな!という当然の心理は我慢しなくていい。ただし、それをずーっとやっていると、今度はあなたや周りの人がまいってくる。永遠に親に不平不満や恨みを持っていると今度はあなたのそばにいてくれる人たちとの間にそのネガティブ心理が毒ガス作用になってしまう。どこかしら浄化、消化できない気持ちが続く為、家庭に入ってもなんだか救われない。だからこそ、その微細な心理のもどかしいところにきちんと向き合えるまで「どうしてほしかったのか?どうあればよいのかよかったのか」を追求なさることです。お辛い時はお電話どうぞ📞✨
質問者からのお礼
お忙しい中、早速お返事をくださりありがとうございます。拝読してすぐに皆様に感謝の念がわきあがりました。
丹下 覚元 様:DNAと身口意の違い。ここが混ざっていたので悲観していました。酷い家系だ、逃れられないと落ち込んでいましたが、「縁」は選べる・作れる部分もありそうですね。未来を変えることも出来るとわかり、希望がもてました。
「周りとの間に毒ガスを作用させている」これは大変恐ろしいことです。ネガティブ心理の浄化、消化につきましては、時間をかけて取り組みたいと思います。ありがとうございました。
Kousyo Kuuyo Azuma 様:確かに、畏れ多いですが主要宗教の教祖様も「ご先祖様」に入るかもしれませんね。大発見でした。直系だけでもたいそうな人数です。人類みな兄弟とは本当だったのだと、改めて認識しました。思い詰めて視野が狭くなっていました。いたずらにご先祖様を恨むのもズレているようです。恨みつらみの思いを少し見直してみようと素直に思いました。心のあり方をゆっくり考えてみます。ありがとうございました。
願誉浄史 様:感謝のツールを早速実践してみました。外は雪、湯船に入ったら「極楽、極楽」。頭スッキリ!感謝することは、自分の周りの全てに気づくことかと思いました。秒単位の感謝は取り組みやすいです。失敗してもすぐに仕切り直しができます。小さな肯定感を貯めてゆき、臨終の時に感謝の気持ちに満たされていたら「まあ、人生捨てたものじゃなかった」と思えそうです。ありがとうございました。