経済的に厳しい妊娠、中絶という選択は正しいのでしょうか?
初めまして、20代のななみと申します。
現在、付き合って数年になる4つ年上の彼氏と同棲しています。
いつも生理予測アプリに従い、安全日は避妊を行わず性交していました。
ですがある日突然生理がこなくなったため検査薬で検査すると妊娠が判明。
すぐに旅行中だった彼に連絡をしました。
電話をする前から、私は経済的に中絶しかないと考えておりました。
勿論、人の命を奪うことはいけないとはわかっていますが、私の事情(プロフィールにお坊さんのみ見れるように書いてあります)、また彼の給料面から、どうしても私の中に宿った命に、幸せな生活を送ってもらうことができません。
私の中でも迷いましたが、それしかないと思いました。
電話をして妊娠を伝えると、彼は「嬉しい」と喜んでくれました。
しかし私は中絶したい事を伝え、またそのためにお金が必要になること、産むとしてもお金が必要であること、そして中絶するにも私たちの手元にはそれほどのお金がなく、借金をするしかないということも伝えました。
彼はすぐ「じゃあ、中絶するしかない」と言い、その後すぐどのように金策するかなどを考えてくれました。
また、自分が中絶という選択をしたという事に泣く私に対して「落ち込みすぎるなよ」とも声をかけてくれました。
その後私たちは中絶前の検診に行き、あとは手術を待つだけです。
しかし、どうしても私の中で消化不良といえか、もやもやすることがあります。
私は経済的に厳しいという理由で中絶を選び、彼も妊娠を喜んでくれたものの、それに同意してくれました。
ですが、本当は彼は産んで欲しかったのでは?と毎日考えてしまいます。
本当は私とこれを機会に籍を入れ、新しい家庭を作りたかったのではないでしょうか。
私もなんとか無理をすれば、貧乏ながらも子供を育てることができたのでしょうか。
毎日、この選択が正しいのかどうかがわからず、起きては泣き、泣いては眠りを繰り返しています。
彼はそうして疲弊する私の隣に優しく寄り添ってくれますが、彼は心の中では私を「お金のために子供を殺す女だ」と軽蔑しているのでしょうか。
彼には怖くて聞けません。中絶前に聞いてしまい、やっぱり産もうと言われるのが怖いのもあります。
私の選択は間違っていたのでしょうか。
私は産むべきだったのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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命の重み
こんばんはななみさん。義陽と申します。私は、命を大切にして欲しいという立場から話をさせていただきます。
日本では様々な理由で人工妊娠中絶される方がいらっしゃるそうですね。日本では、母体保護法によって、「妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの」について 人工妊娠中絶をすることができると定められているそうです。この「身体的または経済的理由により」という条項をもとに、多くの人工妊娠中絶が行われているとのこと。法律で、「理由があれば中絶してもよい」と定められていることが日本での中絶をより気軽に行えるものとしている、とする意見もあるのです。
「中絶して良かったと思えたのは術後の3日だけです。それ以降は後悔と自己嫌悪と罪の意識で本当に辛い毎日です。産みたいという気持ちを貫けなかった、どこか諦めていた、自信が無かった、様々な言い訳をしましたが一生この事を背負わなければいけないとようやく現実を受け入れられるようになりました。」と仰る方も少なくないそうです。中絶するか否かの命のやりとりは妊婦さんご自身が決めることです。
ななみさんと彼には、残りの人生すべて犠牲にしてでも自分の子供を大切にに守るという覚悟がありますか?その覚悟さえあれば、お子様をしっかり育てて行けるのではないでしょうか。取り返しのつかないことになる前にきちんと彼と向き合いお互いの本心で話し合うことをお勧めします。
今、ななみさんのお住まいの地域でも、国保の加入者が出産したとき、平成27年1月1日以降の出産については、出産育児一時金として42万円(産科医療補償制度対象外の場合は40万4千円)が支給されます。
出産後の児童手当が3歳未満は月額15,000円支給されます。このようにサポートしてくださるシステムもございます。また、思いがけない妊娠でとまどっている人が、安心して相談できる窓口「思いがけない妊娠SOS」相談もございます。助産師等の専門職が電話やメールにより相談に応じ、妊娠や出産に関する正しい情報を伝えたり、地域の相談窓口をご紹介してくれるそうです。<電話番号> 078-351-3400
私は、今ななみさんのお腹にある命を大切にしてもらいたいという立場で意見を述べさせていただきました。
南無妙法蓮華経 合掌
せっかく宿った命なんだから・・・
ななみさんへ
複雑な胸中お察しします。
優しい彼じゃないですか(^^)
中絶するにもお金が必要ですし、産んで育てればもっとお金が必要でしょう。
中絶したとしても、中絶した事に後悔するはず、
産んだら産んだで、生活が逼迫して「あの時なぜ中絶しなかったのだろう」と後悔する。
あなたの本心は、本当は産みたいのではないですか?
彼の本心も、産んで欲しいのではないですか?
中絶という選択は、いつでもできます。
今一度、彼と真剣に真摯に会議して下さい。
私としては、せっかく宿った命なのだから、産んで欲しいですが、
他人が、とやかく口出しする事ではありません。
当事者同士、将来の事も踏まえ、金銭的な問題も踏まえ、
今一度考慮願います。
質問者からのお礼
お二人とも、回答をありがとうございました。何度もなんども読んでいます。
そして、何が不安なのかがはっきりとわかりました。
私は赤ちゃんを失うことで彼も失うのではないのか・それなら赤ちゃんを産むべきではないのか・しかし赤ちゃんを育てていく事が出来るかわからない。
この三つが不安で、ずっとぐるぐると考えていることがわかりました。
赤ちゃんを彼との鎹として考えているのかもしれません。彼の子供がお腹にいることは嬉しいですが、反面そんな大切な彼の子供を幸せにする自信がなく、お腹にいることが悲しくもあります。
今夜また二人で話をしてみます。