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自分に合う宗派を見つけるには?回答受付中

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有り難し有り難し 8

こんばんは。突然ですが、僕は信仰を持ちたいと以前から思っています。ハスノハさんに登録しておきながら、言うことではないかもしれませんが、最初はキリスト教に興味がありました。しかし、旧約聖書『申命記』の22章5節に
「女は男の着物を着てはならない。また男は女の着物を着てはならない。あなたの神、主はそのような事をする者を忌みきらわれるからである。」
という一節があると知り、トランスジェンダーの自分としてはこれを文字通り受け取るとするならば、トランスジェンダーは好ましくない存在として捉えられるのではと恐怖心が湧き上がったので、本格的な信仰には至りませんでした。

そこで、性別に関して規定や言及の少ない宗教というと、仏教が思い浮かんだのですが(少なそうと思っただけで実際少ないのかはわかりませんが)、自分が信じたいと思う宗派を見つけるにはどうしたら良いのでしょうか。

何か宗派ごとの違いを学ぶための本や情報などあれば教えていただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

2024年12月23日 22:41

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人生を「真剣」に生き、「深刻」に生きてはならないのです。

拝読させていただきました。

今やジェンダーなど普遍的に聞き慣れた言葉として世間に認知されていますね。
宗教や哲学、医療などさまざまな角度から適切な答えを出せることではなく、細胞学などの分野ではDNA遺伝子組み換えにより、生命体は変化し続けていますので男性の意識や女性の意識が宿業として生成生育されていくことは致し方なく、私たちの意識によって、そうでなければならないという教理はありません。
一般的な仏教では戒律という仏様との約束をすることより心の在り方に変化は男女ともに変化していきます。
・男性=250
・女性=348
の戒(道徳)、律(倫理観)の双方を重んじる上での戒律を心に保持します。
まだ国によっては女性は男性僧侶に話し掛けることも禁じている国もあります。
また日本でも明治・大正あたりまでは女人禁制など山に登ることを禁じる法律もありました。まだ女人禁制の山は日本にも存在しますが。

すこしほど上記で簡易に記述しましたが、仏の境界(境域)というものは、人知を超越した観点から観照しています。
わたしたち人間が蟻など見ても男女を見ないように。
世界、いや宇宙の視座から観るのが特に密教観である「真言宗」と感じます。
いわゆる平等の世界であり、横竪という縦や横など区別がなく「ジェンダー?、そんなことどうでもいいよ。だから何」というくらいの視座にいるのが大日如来です。

まだまだ生きづらさもあるジェンダー社会かも知れませんが、自分に徹したとき他人からの目線や思考はどうでもいいと思える強さを持てることです。
まだNarryさんは、世に認知されて欲しい。平等を一日もはやく手に入れたい。行きづらい心境から脱出したいなどさまざまな気持ちと葛藤している最中とも思います。

今日の一日は、戻ってこない一日となり、一日一日の積み重ねが年末をあっという間に迎えたように、人生も同じです。

死ぬこと以外はかすり傷くらいの気持ちで堂々と生きてやりましょう。

私は真言宗ですので、平安時代初期の僧・空海(弘法大師)の教えです。

また、他の宗派さんからの意見があれば参考にしてみてください。

合掌

2024年12月24日 0:18
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有り難し
おきもち

祈るこころに佛心が宿る。 変化多き時代を生きる私たちにできること、それは正しい道しるべであります。 選択肢が多い世の中になり、何が正解であるのか?すべて正解であります。しかし、人は損得で判断するのでなく、正しいか正しくないかで判断する人間であることを説いていきます。 ※電話相談は受け付けませんので、あらかじめご了承ください。

質問者からのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。
すごく勉強になります。真言宗についても調べてみようと思います。

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