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カルトと安全な宗教の違いとは?

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

 いつもお世話になっております。私が尊敬する科学の
先生に、「ヘルドクターくられ」先生とおっしゃる方が
いらっしゃいます。
 先生は、アンダーグラウンドの分野にもお詳しく、
「これこれこういうものは危ない。気をつけなさい」
と注意喚起をしてくださっています。
 その項目に、「カルト教団」があります。先日私は、
先生の記事から気になって、カルト教団について調べ
ました。

 私の認識では、「カルト教団」と「安全な宗教(=純正宗教)」
の違いは、このようであると認識しています。

【カルト】
1.医学・科学を否定する
 →通院している・通院を検討している病者や障害者を、
  「医師は悪魔だ」「薬物中毒にされる」「分類屋の
  言う事に耳を貸すな」などと言って、病院から
  遠ざける
2.「死は救済」と説く
  →信者を自殺させたり、殺人事件を起こしたりする
3.「金銭を寄進をしないことで、神仏から罰が下る」と
  脅す
4.排他的・反社会的思想で、信者の怠惰と慢心と孤立を扇動する
 →「私たちはこんなに簡単に世界の裏の真実にアクセスできて、
   できない奴らと違い賢い!」と思い込ませて搾取

【純正宗教】
1.医学や科学も積極的に頼らせる
 →つらい症状が出ている、精神的に不安定な信徒には、
  「病院で診てもらいなさい」「病院へ行くことは恥ずかしく
  ない」と励ましたり促したりする(確か、仏様の32の特徴
  にも、「病人に薬や食事を与えて看病した結果得られた特徴」
  というものがあった気が…)
2.「生きる」ためのアドバイスをする
  →「死後の事は仏さまにお任せすればいい」「仏さま・ご先祖様
    から頂いた命を粗末にしてはいけない」「生きる上で、
    仏さまが残してくださった教えを読み解いてヒントに
    にしよう」と促す
3.無理に寄進をさせない
 →例えば「生前戒名を貰いたい」と言った信徒に、「戒名、
  経済的に苦しければ無理につけなくてもお浄土行けますよ」
  と説く。お布施も、「自分のために使いなさい」と返したり
  する
4.様々な人や生き物、価値観との共存共栄を目指し、「努力」の
 大切さを説く

 以上の認識で問題ありませんか?自分や、最近仏事に
興味が出てきた友人がカルトに騙されないよう教えるためにも、
再確認したいのです。

2024年9月10日 11:21

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「純正宗教」で正解ですよ^_^

拝読させていただきました。

現在、日本には18万の宗教法人が存在しています。

カルト宗教など、見極めにくい一面があるのも確かです。
まず、仏教観点よりしか述べることはできませんが、「お布施」が仏教でのいわゆる収入源となっているのは一目瞭然と存じます。

本来「お布施」は別名「喜捨」と称し、字のごとく"喜んで捨てる"と書きます。
普遍する一般社会の認識では理解し難いことでもある時代です。

釈迦はこのように説きます。
「正しい教えを知らないで、100年 生きるよりも 正しい教えを知って1日 生きる方が遥かにすぐれている。」

学校や教育機関だけで学ぶ教科書が社会に出たときにどれだけ役にたっているのか?これは揶揄でもなく、現実に病気や事故などをせず平均寿命を過ごしていく大人(社会)では、教科書は存在しません。
また、ネットやメディアや噂話などによる「大衆操作」によって人は"扇動(触発)"されることから、それが正しいと認識します。

生きていくうちに、「何かが違うな〜」、「何か違和感があるな〜」ということが、人びと(個々)の心の中に生じていきます。

究竟するところ人は本質であったり、真実である『真理(法)』を知りたいのです。

流れ流れる世間(時代)に何となく生きていける人もおれば、どう足掻いても生きにくい人など無数に存在します。

世界三大宗教
・キリスト教
・イスラム教
・仏教

すべて根本は、真理の教えがあり正しく、人の心を利用することは教理には絶対に存在しません。

すべて「利他主義」だからであり、平等感を主観としているからです。

現代の日本仏教では葬式仏教とも呼ばれますが、仏教(釈迦)は"一切皆苦"を説き、どの時代においても人は「四苦八苦」が因縁(原因となる縁から生じた結果)より、権力を持とうが、科学が進化しようが、医療が進歩しようが、時代が変わろうが、国を変えようが、引越ししようが、人には必ず一切皆苦となる苦悩が人間の体から影が離れないように存在します。
その一切皆苦(四苦八苦)の苦悩を取り除く「真理(法)」の教えが宗教です。
いわゆる抜苦与楽が宗教であり、生きる智慧(正しい認識の心)を授かることができれば、苦悩なく人生を過ごしていけるのです。その智慧を授かれたことは感謝を知り、有り難さから「喜んで捨てる(布施)」となるのです。

参考程度に。

合掌

2024年9月10日 13:54
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質問者からのお礼

【法源 先生】
 お返事いただき、ありがとうございます。
「純正宗教」の解釈が合っているとのこと、安堵しました。
これから外れ、霊感的なことを前面に押し出す、排他主義に
走る宗教組織は、警戒しようと思います。

 ちなみに、ヘルドクターくられ先生は、
「科学系の陰謀論(悪質なデマ)に惑わされないためには、中学程度の
理学をしっかり身に着けておくように」
とおっしゃっています。
 人工地震、ワクチン毒、5G毒…様々なデマ(陰謀論)が世間に
蔓延っています。
 惑わされぬよう、精進してまいります。

 また、くられ先生のお仕事仲間の「倫獄」(りんご)先生は、
「ひとつひとつの小さな嘘も、積もり積もれば、容易に人を
惑わす、魔境に落とす大きなものとなる。行きつく先は、
被害妄想に満ち満ちた異常者」
とおっしゃっています。

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