神様と話すとは?回答受付中
ネットを見ていると、自分は神様と話せる・つながっているという方が結構いらっしゃいます。なかには不動明王から伝言をもらえるという方もいます。彼らの多くはその能力(?)でお金を稼いでいるようです。私はここ数か月調子を崩し、弱っていたので、神様と話してエネルギーをもらいたいと考えていました。でも、いくら話しかけても神様の声は聞こえませんでした。彼らは霊感があるから神様と話せるのでしょうか? 最初は自分にはない能力がある人たちにうらやましい気持ちもありましたが、段々彼らは誰と話しているのだろうか?と思うようになってきました。お坊様方は、神様と話せるという方たちについて、どう思われますか?
お坊さんからの回答 1件
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不思議ではあるけれど。
はじめまして。浩文(こうぶん)と申します。
十何年前に『トイレの神様』って曲がありましたね。
あれって、トイレ掃除を習慣にすると
不思議なことに人生が変わった、より良く生きられるようになった、
などなど経営や人生訓をテーマにした一般書で、取り上げられることの多い習慣について、
誰かが
『トイレには神様がいる』って言ったんだと思うんですよね。
トイレ掃除をやれば誰でも人生が変わるとまでは断言できないはずだが、
これを習慣にして人生が好転した、という人は実際に多い。
これをなにか理由があるとか科学的な根拠があるのかとかそういったのは調査してみてもいいかもしれませんが、
とりあえずかんたんに
『トイレには神様がいる』でいいじゃないか、と思いますね。
私に『トイレには神様がいる』と言った人は経営者の方でした。
『トイレ掃除を習慣にしていたら、そのうち、トイレさえきれいならそれでいいじゃないかと思うようになった。そうしたらなぜか心がラクになった。そうなったらあそこで用を足していく人も、まあ神様に見えなくもない。自分も神様の一員か。』と笑っておられました。
色々とうまくいくようになったのは
トイレを綺麗にしたからではなくてきっとその人の心持ちの問題だなと私は思いました。
すべてに神々が宿る、というのは観念ではなくそういうあらゆる生活の実感から生まれてきたものなのでしょう。
神様と話せる、というのも
それが極まるとそういうこともあるのかもしれませんが。
しかしながら生活の実感を離れて観念だけで神様を扱っていないか。
ネットで発信されるそういった情報に
きちんと生活の実感からくる態度が伝わるかどうか。
観念を弄んで人を惑わすようなことに使っていないか。
そこは注意が必要かもしれません。
ご参考いただければ幸いです。
南無烏枢沙摩明王 合掌